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やっぱりここにもコロナの影響

シチリア島の州都、パレルモからの発信、ボンジョルノ。

例年より少し涼しい(今の所)今年のシチリア、とは言っても太陽はガンガンと照りつけてくれます。 ただ風が涼しいというか、日陰にいればあまり暑さを感じません。 そう言えばあまり汗もかいていないです。

私達は毎年、自宅から5km位の所にある海へ行きます。 小さな施設があって、バール、トイレ、水シャワーなどの設備が整っています。 いつもなら6月15日にオーープンして9月15日までの3ヶ月の営業ですが、今年はコロナのせいで出足が遅れました。 ここだけでなく、どこも同じです。 

若い経営者とに話を聞くと、今年は赤字覚悟のオープンだとか。 でもオープンしないと権利剥奪されてしまい、誰か他の人の手に渡ってしまう。 そうなるともう2度と手に入れる事が無理になるので、営業権利を維持する為に開けているとの事でした。 

海に突き出すように岩場に設置するので、その設置費用だけで250万円近くかかるそうです。

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ソーシャルディスタンスの確保という事で、デッキチェアの数も減らしていますが・・・・、

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今年はガラガラ。 本当に人が少ない、と言うかいない・・・。 この床の下は岩場で、床から手すりから全て毎年設置しては取り除く作業をしています。 大変な覚悟でオープンしたけれど、人がいない。

私達は午前中、9時のオープンと同時にくらいに入り、12時過ぎまで滞在する事が多いです。 そして帰宅して自宅でランチ。 たまーに居残ってここでパニーノを食べる事もあります、稀に。

去年までは午前中、孫を引き連れたおじいちゃん、おばあちゃん達で賑わっていました。 そしてお昼頃になると若者達がやってきます。 午後になるとほぼ若者で占領されて、夕方6時以降はデッキチェアを全て片付けて食前酒を楽しみ、夜はディスコになるという、とにかく朝から夜中過ぎまで人が集まる場所でした。

今年はディスコは禁止という事で、音楽をかけて飲むだけ・・・みたいなスタイルになっていますが、ディスコがないと売り上げに大きく響くそうです。

この人がいない現象、理由は恐らく2つ。 コロナで仕事を失った人や、失わなくても収入が減った人達が沢山いるわけで、海へ行く為に仕える金額が下がっている。 もう1つはこの施設の使用料の値上がり。 経営者側としては入れる人数の制限をしなくてはいけないのだから、単価をあげようと思う気持ちは理解できます。 今年はパラソルとデッキチェア2つで20ユーロ、去年と比べると4ユーロ値上がりしています。 ただでさえ皆なお金がないのに値上げされたら、足が遠のいてしまうのも当然でしょうね。 2人で行って、毎回500円の値上がりですから。 おばあちゃんが毎日孫を連れて来るとすれば、1週間で3500円も値上がりしているわけです。

気持ちは分かるけれど、値上げしなければ良かったのになぁと思います、そうすればもう少し人が入ったと思うのですが。

そして飲み物、食べ物の持ち込みは厳禁ですから、お水だって買わなくてはいけません。 先日お腹が空いてポテチを一袋、グラスワインとビール1杯消費したら、全部で30ユーロ以上になりました。 これってシチリアの平均からすると高いのです。 

この施設のすぐ側の無料ビーチは人が一杯です。 やっぱりこういう流れになるのですね。

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お金がなくても海は楽しめます。 私にはパラソルがないとキツイですが。

本当に心配になる程人が来ないので、持ち堪えられるのか?このクラブ。 それにしてもやっぱりシチリアの海にもコロナの影響が出ているということですね。

北イタリアは又感染者が出ているようだし、少なくとも今年一杯は観光業はお手上げだと思うし、なのにまるで全て終了したかのようにハグして挨拶する人が増えているし、どうもチグハグしています。 大型船や個人所有のヨットやモーターボートも減っています。 だから海はいつも以上に綺麗! それは有難いけれど、景気の悪さが空気を覆っているのがちょっとね。

とまぁ、ボーッとデッキに寝転がりながら思っていたわけです。 経営者も利用者も、どちらも大変なのだなぁと。

我が家はロックダウン中、車を使わないからガソリン代がかからない。 出かけないから外食代がかからない。 新しい洋服も何も買わなかった。 お化粧しなかったから化粧品も減らず。 週1回の買い出しで暮らしていたから、食品を無駄にせず使い切った。 などなどの理由により、結構潤ったかも。 本当に出費がなかった3ヶ月半でした。 

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直接海へ降りることのできる階段。 透明度抜群、繁盛して欲しいです。








 

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