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野菜スープとオリーブオイル

シチリア島の州と、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

引き続き、オリーブオイルを楽しんでいます。 昨日は鍋一杯に野菜スープを煮込みました。 前日から水に浸しておいたお豆も入っています、ひよこ豆。

野菜は何種類入れたかしら? 玉ねぎ、ポロネギ、人参、セロリ、カボチャ、ズッキーニ、ジャガイモ、根セロリ、トマト、芽キャベツ、カリフラワー、こんな感じ? 茹でてあったカリフラワーと芽キャベツの残りもこうして消費します。 そうだ、キャベツも入れたんだわ。

テラコッタの結構大きな鍋でコトコト・・・、凄い量が出来上がりました。

昨日のランチはこれ一皿です。 例の黒パンにオリーブオイルを塗って、トースターで炙るとカリッと美味しい。 それを添えて。

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食べる時にはオリーブオイルをたっぷりと! もうこれ一杯で満腹となります。 思えば野菜スープにオリーブオイルをかけると言う食べ方を知ったのは、遥か昔のフィレンツェでした。 まだ住んでいたわけではなく、旅行で行った時のこと。 トスカーナの郷土料理、「リッボリータ」という野菜とお豆とパンの入ったスープを頼んだら、テーブルにドン!と置かれたオリーブオイルの瓶。 これどうするの?と聞いたら、「スープにかけるんだけど。それともチーズが良い?」と聞かれて理解するまでに暫し時間がかかりました。 スープにオリーブオイルをかけると言う発想はなかったので。 

多分30年くらい前の話です。 徐々に学習しましたよ、オイル派とチーズ派に分かれるようですね。 野菜スープにすり下ろしたパルミジャーノも捨て難いですが、私はオイル派です。

そう言えばパンにオリーブオイルをつけて食べるというのを覚えたのも、その頃。旅行が終わって東京のイタリアンへ行き、パンが出た時に「オリーブオイルを下さい」と頼んだら、お店の方に「そういうお客様は初めてです、今まで1人もいませんでした」と言われた覚えがあります。 私がイタリアで暮らし始めてからあっという間に広まったようで、帰国してイタリアンへ行くとパンと一緒に当たり前のようにオリーブオイルが出てきましたっけ。 しかも何故かバルサミコが入ってる。それいまだに不明、どうしてバルサミコ?

今はもう何年も帰国時にはまずイタリアンへは行かないので、どうなのかしら?私の周りでオリーブオイルとバルサミコを一緒にパンにつけて食べるイタリア人、いないんですけど。 上質のオイルなら絶対にそれだけの方が美味しいし、同様に上質のバルサミコならばそれだけの方が美味しいと思います。 まぁ個人的な意見です。 皆んな自分の好きなように食べるのが一番。 

話は変わりますが、皆さんはお寿司の太巻きにお醤油をつけますか? 私は付けるのです。 これ又太鼓の昔に付き合っていた男に、「太巻きに醤油を付けるのはおかしい」と言われた記憶が蘇りました。 カンピョウとか、デンブとか、後何が入っているんでしたっけ? きちんと味のついた物が巻かれているのだから、それ以上に醤油をつけるのはおかしいと言うのです。 良いじゃない、私が食べたいように食べればと思ったのですが、何故かそのことで喧嘩にまで発展しました。 相手に強制しているわけでないのだから、私は自分の好きなように食べる権利があるのですけど。

食に関しての好みはそれぞれで、やれ現地ではそう言う食べ方をしないとか、それは邪道だとか、ウンチクがうるさ過ぎると感じる事があります。 イタリア人もうるさいですけどね。 現地ではそうだけど、それぞれ自分のやり方で良いと思っています。 それが現地のフォーマルな席だったらそうは行きませんけど、個人レベルでは自由で良いのです。 

だからイタリアでは絶対にあり得ない、日本の「パスタランチ」にパスタとスープとサラダが一緒に出てくると言うあれ、あれも日本だから良いのです。 ただ私は、あの三つが一緒に出てくるとどうやって食べたら良いか分からない・・・。 イタリアでは絶対にない組み合わせなので。 スープとパスタを同時に食べると言うことはないのです、両方とも「プリモピアット」で同じ立ち位置ですから。 この三つが一緒に出てきたら、まぁ冷めないサラダは最後に食べるとして、スープとパスタをどうやっつけるのかに困ります。 イタリアの様式に慣れてしまった私は、スープを一口、パスタを一巻き・・・と言う食べ方が出来なくなってしまっているのです、慣れって恐ろしい。 なので結局はスープには手をつけません、全部残します。 パスタを平らげてからサラダを食べて、それで終了。

まずこのセットを頼むことはないのですが、時々友人達とランチをしながら間違ってオーダーした事が数回。 もうこれだけは絶対にオーダーしないように気をつけているのですけどね。 友人達は皆器用に、サラダ一口、スープ一すくい、パスタ一巻きと、順番に食べているのです。 だから日本はこれで良いのだと思っています、イタリア人が何お言おうとも。

オリーブオイルから随分話が飛びました。 時々こう言う事があるのです、書く予定ではなかった方へ話が流れていく・・・。 書くのって、楽しい。


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