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遅ればせながら、桜の写真です。
早いもので桜の木は緑色になり、
ハナミズキが咲いています。



ヒトツバタゴも可愛い。
桜が終わってからも
春の花たちに癒やされます。


冬をこえて、今
いのちを咲かせているんですね。


たくさんの植物を
春の暖かさが包んでいる。


薄着のまま家を出られることも
窓を開けたまま過ごせることも
とてもしあわせ。


地元は桜の町で、
実家の前にわりと長い
桜並木道がありました。



桜が終わってから
楽しみにする花が
とくに思いつかなくて、


散りゆく桜への想いが
つのるばかりでしたが


生活が変化するにつれて
出向く場所が変わり、出逢う花が変わり
好きな花もふえて


桜のあとの楽しみができた気持ちです。
ネモフィラ畑に行ってみたいなとかね。


春だけでなく、
気にとめることなく通りすぎてきた
季節の花がたくさんあるのだと知ります。

水耕栽培しているうちのウンベラータ
今年も新芽がでました。
やわらかくてつやつやです




まだ寒さがのこるころ
最初の桜をみたときは
胸があつくなりました。


見慣れてしまった
殺風景な並木道に
そっと色づくやさしいピンク


どんなに厳しい冬でも、
例え目に見えなくても



大地はいのちを育んでいて
ときがくれば花を咲かせる。



明日が雨降りだとしても


いのちのタイミングがくれば
めいっぱい美しく咲きほこる


繊細な花びらは、雨風の影響を
受けやすいように思えるけれど


それでも、
外側の事情に合わせたりしない



多くの人に見てもらえる日を
満開の日に選んだりもしない



繊細な花びらを持って生まれて、
けれど
とても勇敢に自分を生きている



散ることを恐れていないような
誰かにほめられ、認められることを
まるで望んでいないような


ただ、自分のいのちにだけ
真っ直ぐむかうその姿勢が
強く儚く、美しくてたまらない。


あっさり散ってしまうように感じるのは、
花のもつ繊細さと
とどまることへの執着のなさにも思える。






ずっと桜に恋慕のような
感情を抱いていたと思う。


冬の間、そこに花はなくても
いまかいまかと待ち焦がれる
その時間が、寒さを紛らわす。


いざ咲きはじめてからも、
こちらの都合や天候に
左右されないその姿を
いつも追いかけている気分で


予定や天気をいつもより気にしては
いつ散ってしまうかとハラハラする。



花吹雪のときは、寂しさと敬意と
ハラハラからの解放で少しほっとする。



今まではその
例えようのない気持ちを
もてあましていたけれど

桜のあとに咲く
たくさんのいのちを知り、
心うるおされる今日この頃です。


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