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「コロナでできた巣ごもりの時間の過ごし方」

緊急事態宣言下の生活、お疲れ様です。どうやら巣ごもり、もう少し長引きそうですね。
先日、母に贈るプレゼントを買いに約3週間ぶりに、街に出ました。4月には会えると思っていたのに、もうしばらく鹿児島には帰れそうにないから。


1、「近況と街の様子」

公共交通機関はできるだけ使いたくないので、主人の車で行けるところを探し、すいている時間帯を選んでデパ地下へ。
デパートではマスク着用と、来店前に体温チェックしてくるよう、買い物はなるべく早く済ますよう注意書きがなされています。
デパートの食品売り場では半分ほどの老舗がしまっていて、買い物客も、人との距離を測りながら慎重にお買い物。キャッシャーでの清算も、ビニールのシートを挟んで、サクサクと。

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街角に立つ警官の数は増えているのですが、海外のように、「どこに行くのか?住所は?」と聞かれることもありません。もちろん銃を突きつけられることも。
また、最低限必要な食品や日用品はきちんと流通している。
やはり日本は、海外に比べるとはるかに恵まれていると思います。

日本の対応の緩さを心配する海外の声もありますが、日本人の衛生感覚、公共道徳心の高さを考えると、外国の様に、軍まで配置するような「ハードな都市封鎖」でなくとも、「自粛要請」でなんとか最悪の事態は回避できるのではないかと思います。
小学生の頃から、家に帰ったら手を洗うこと、うがいすることを教えられ、学校の手洗い場には石鹸が用意されているお国柄。50カ国以上訪ねてきましたが、こんな国はそうそうないのです。


ただし、今後も、感染増加が爆発的に起こらないかどうかは、あくまで、私たち一人一人が気を緩ませることなく、他人に迷惑をかけないよう気を引き締め続けていくことができるかにかかっているのですけれど。

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2、「日本の対応」

感染者への対応も、当初から感染経路の特定に集中し、クラスター潰しに全力を上げてきました。
重症患者と軽症患者への対応も、医療崩壊を招かないよう慎重に図られ、中国からきた第一波はなんとか抑え込み、ヨーロッパなどから迂回して入ってきた第二波も抑え込める見通しが出てきたばかり。

人口100万人当たりの死者数は、ヨーロッパの優等生ドイツと比較しても、20分の一以下。
日本での死者は、これまでのところ、600人を超えていません。

亡くなった方は本当にお気の毒ですが、1億3千万の人口を抱え、初期に「札幌雪まつり」などで中国からの観光客が大勢来ていた第一波をまともに受けた隣国としては、かなりうまく抑えられています。
しかも、これは、ある程度の経済活動を維持させながらの結果なのです。

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一方で、何の生産性も無く、生活必需とも思えないのに営業を続けるパチンコ店などの名前の公表などはどんどんやっていけば良いと思います。

例え、そのバックにいる団体がどんなに力を持っていても、地方政府はきっちり厳しい対応をしなければならない責任があると思うのです。中小のお店に痛みの伴う自粛を迫っている以上。

日本の唯一の失敗を挙げるとすれば、初期に「若い人の感染者は少ない。重症化する危険も少ない」という報道の仕方をして、最も社会に対する「責任感」が希薄な若者たちの油断を招いてしまったこと。
ドイツなどでは、最初から「若者の行動を管理する」ことの重要性が認識され、 PCR検査も若者にもなされ、若者の行動自粛が強く呼びかけられていました。

3、「世界との比較」

紆余曲折はあったけれど、日本の人口の2分の1程度、あるいはそれ以下の先進国で数千から数万人単位の死者を出している国々とは比べ物にならなりません。

イタリア  2万9千人以上(人口約6000万人)

スペイン 2万5千人以上(人口約4700万人)

フランス 2万5千人以上(人口約6500万人)

英国   2万8千人以上(人口約6800万人)

アメリカ 6万8千人以上(ただし人口は約3億3千万人)

これらの数字は簡単には比較できません。自宅で、あるいは介護施設で亡くなった人を含めている国や、含めていない国があるからです。検査数も違います。(数字は5月5日現在)

それでも、日本とは、死者の桁が違うということだけは分かってもらえると思います。

今、日本人がやっている努力は、この桁が違う「感染爆発」を引き起こさないための努力です。


4、さてさて本題の「巣ごもりの時間を楽しく過ごす」

私自身については、国際関係の記事はまとめる気力も体力もないままに日は過ぎてしまうものの、「巣ごもりの時間」はそれなりに有効に使えています。
長年読む余裕もなかった畑違いの恋愛小説や最近の漫画を読み耽ったり、これまでの人との出会いを思い返したり、忙しさにかまけて連絡できなかった旧友にメールを出してみたり。。。

金曜の夕方、イスラエルの親友、シュゼットから思いがけない電話をもらいました。
あちらはもう一月以上家にこもっているとのこと。
食品は全てオンラインで調達。マーケットでは店員がマスクもせず、素手で肉類などの商品を扱っているので、とても買う気にならないと怒っていました。
ご主人と二人、家にこもって、たまに気晴らしに散歩に出るくらい。それでも警官から「どこに行くのか?」と聞かれるらしい。。。
喜んでいるのは彼らが飼っているオウム君。
毎回ご夫婦揃ってのお食事に付き合って、かつてないご馳走を振る舞われているということです。(彼女の手作り料理は最高なのです!😉)


彼女の家に招かれて楽しんだ賑やかなランチが懐かしい。。。

高層ビルのベランダから見える東地中海の海の色。眩い日差し。

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日本大使夫人として赴任し、一生懸命文化や歴史を勉強し、イスラエルのことを理解しようとした日々。
一生の友人が沢山できたのは、「痛み」を知る人々の熱い気持ちのおかげだったと思います。「痛み」を知っている人は、とても優しい。
イスラエルを旅立つ前日に、フェアウエル・ランチを催してくれたのもシュゼットでした。
忘れもしない12月24日。クリスマスイブにもかかわらず、イスラエル人だけでなく、デンマーク大使夫人、E U大使夫人、ドイツ大使夫人まで集まってくれた。キリスト教徒にとって1年で一番大事な家族の日だというのに。。。
私たちは互いに抱き合い、キスし、たくさん食べて、お喋りに夢中になって時を過ごした。多分、イスラエルで過ごした一番楽しくて、悲しい日。
大好きな友人たちと過ごした午後。そして、大好きな友人たちに別れを告げた午後。。。

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そのシュゼットともう一人の親友アディナが、2017年に、ポーランドに赴任したの私たちを訪ねてきてくれました。
一緒に過ごした夢の様な一週間。
ポーランドでも、私の特等席はアディナの膝の上!

Adinaはイスラエルにいた時、まるでお母さんのように暖かく接してくれて、辛い時には手を差し伸べてくれた人でした・・・。二十人程のランチの後で、ちょっとしょんぼりしていた私に「ほら、ここに座んなさい」「何があったかくらい知っているわよ」😉

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こんなふうに思い出に耽りながら時間を過ごせるのは、神様がくださった貴重な機会なのかもしれないと思います。
幸も、不幸も、いつも心の持ち方次第だということを嫌になるほど学んできた人生だから、分かります。
良いことばかりは続かない。でも、悪いことばかりも続かない。

今のうちに充分休んで、これまですり減ら巣ばかりだったエネルギーをチャージしておこうと、思っています。

5、「巣ごもりの時間を楽しく過ごすヒント」

<巣ごもりの時間の過ごし方の例>

①、 メールで旧友との親交の温めて見ること。

②、 普段読まない本へのチャレンジで、自分の幅を広げること。どんなジャンルだって、いつか自分の栄養になります。


③、 家の整理をして、断捨離!・・・本はブックオフがとりにきて買い取ってくれる。ただし、買取価格はびっくりするほど安いので、あまり期待をせず、断捨離のおまけ程度と思っておくこと。


④、 普段家にいない家族との交流に戸惑ったら、ご飯を一緒に作ったり(ご主人にはせめてお皿を並べたり、洗ったりの協力をお願いすると、主婦の負担は減ります!なんと我が家は体の弱い私のためにお買い物も主人が率先してやってくれてます。)
お子さんにも役割を振ってしまいましょう。頼りにされて、やることがあるって、気持ちの張りになります。
それに自分一人が頑張っている、という辛さも減る。
みんなで分担して、一緒にやり遂げるとそれなりに嬉しいものです。きっと、もうご存知でしょうけど。😉

⑤、リズムを崩さない様に、お食事の他に、3時のお茶や9時のお茶の時間を一緒に過ごすこと。だらんとしないで、生活にメリハリが出てきます。


⑥、 たまには、葉書やお手紙書いてみるのも、良きかな。


⑦、 ユダヤ人には、新年を迎える前に、その一年で仲違いした人へ謝罪し、和解する日が決められていて、結構役立っているようです。それも、時間があって、手紙もかける今ならできやすいかな?なんて思います。

ではでは、どうか皆さんも、お体に気をつけて。
気を緩めることなく、コロナ鬱になることもないように、心豊かな時間をお過ごしください。😉💕



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