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不屈の港町

社会人1年目で、初めて住んだ神戸は、東京都に生まれ、沼津で育った私にとっては驚かされることばかりでした。

言葉が違う、心の距離感が違う、山と海が近くて坂が多い、スイーツ激戦区のおかげで甘いものが安い。アナゴのお寿司はないけどウナギのお寿司はある、ところてんは黒蜜・・・

大学の時に東京で一人暮らしをしたときには、ひどいホームシックになったので、実家からさらに遠い神戸に行ってしまったら、すさまじいホームシックになるだろうと思っていました。

だから、当時流行った青山テルマの「そばにいるね。」を買い、寂しくて泣きたい時にいくらでも泣けるように準備万端整えました。

ところが、人の温かさや気候の良さ、歩いてすぐの異人館、など、人にも環境にも恵まれ、ホームシックなんて一切感じず、3年以上過ごし、今やもう私にとっての第二のふるさと。

東京での一人暮らしの時は、祖父母の家もあるうえに土地勘もあったのに対し、神戸に降り立った時は誰も知らない、予備知識ゼロという心細さだったにもかかわらず…
それだけ、神戸がフィットしてしまったんでしょうね。

今回、コロナ禍の影響で、当時よく行っていたお気に入りのカフェが閉店していたり、トアロードのお店も様変わりしていたり、さみしいこともありました。
それでも、傷ついてなお、たくましく新陳代謝し続けるのが神戸であると信じたい。あの震災からも、立ち直りつつあるわけなので。

そろそろ行けるだろうか。また行きたい。

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