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ヨーロッパ9日目〜ロンドンでの最後の夜(のはずだった)〜


2022.8.30
〜最後のバーでの弾き語り、ロンドン滞在の振り返り〜

ロンドンでの滞在ももう一週間以上が過ぎ、街が便利で合理的になっているおかげで公共交通機関だけは慣れてきたものの、物価の高さに困惑したり、とっさに英語が出てこずに不便を感じることの方が多かった。

ロンドン最終日の夜は2回目のピアノ弾き語りで、前回と同じくWater looにあるPrimo Barへ。
もう最後なので、道中で水上バスというミーハーな乗り物に手を出すことにした。ただ、ここでも時刻表があってないようなものなので、後ろに並んでいたスーツの紳士に質問(彼は通勤で水上バスを使っているようだった!)。スマホで私の行き先までの水上バスを調べてくれて、目的地に間に合うかどうかまで調べてくれた。この旅の記録の中で何度も書くと思うが、今は情報が溢れ過ぎていて、スリや犯罪、親切と見せかけて悪い人がいるなどの情報が多すぎる気がする。そんなに世の中悪い人ばかりじゃない。いや、いると思うけど、そんなに気をつけなくても悪い人の方が少ない。

この日は冷たい小雨と強風で、水上バスが停泊しているときは大きく揺れていたが、走りだすとけっこうなスピードなので快適で、船外で大風に吹かれ、髪のセットもいい感じになったところでPrimo Barに到着。
アイランド式の大きなバーカウンターを挟んでステージが見える側と見えない側のラウンジがあるのだが、この日はステージ側のラウンジがガラガラ。それでもカウンターの向こう側へ音が届くようになっている。広々としたラウンジで、誰も聴いていないかもしれない中、自分の音楽をどうしたいのか、どう届けたいのか、そういうことを考えながらただただ音に集中した。あと数曲で最後。そんな時に反対側のラウンジから2組の家族がステージの近くに。演奏後に「素敵だったよ!」とすごく可愛い笑顔で言いに来てくれて、とてもとても、とっても嬉しかった。とにかくこの場所で、ここでの音を大事にしたい、恐れずに自分の表現をしたい、そんな思いの演奏が届いた気がした。
帰り際に、音響を担当してくれていたElta(彼女もシンガー!)がフラミンゴのマスコットがついたボールペンを「お土産に!」と言ってプレゼントしてくれた。なんだかお守りのような気がして旅のお供になった。

ロンドンでの食事については、多くの人から美味しいものがないと聞いていたが、ロンドンに行くなら絶対に食べて欲しいものがある…。インドカレーだ。
Brick Laneという街は古着とインド料理の天国で、古着を探しにいったあとずらっと並んでいるインド料理店を前に、どのお店にしようか決めかねていたところ、店頭に出てきた店員さんがビールおまけしてくれるというのでそこに決定。マトンとほうれん草のカレーを食べたが、終始ニヤニヤが止まらないほど美味しかった。
ほかのロンドンでの食事は、いわゆるバーガーやステーキ、チップス(フライドポテト)やマッシュポテトなどのじゃが芋料理が多く、もちろん多国籍料理もだいたい揃っているが、味についてはご想像にお任せする。とにかく物価が高いので(この時で1ポンド160円ほど)、どうしてもコスパありきで味を評価してしまう。例えば私が入ったGreenwichにある日本食レストランでは海鮮丼(これは日本のとあまり変わらずおいしかった!)とビールで5000円ほど。ただ、ロンドン郊外やイギリスの他の地域でいいお店を見つけられたらもう少し違うかもしれない。

そんなロンドンをあとに、明日からイタリアのVenice。
なんとか無事ロンドンでの滞在を終えた。はずだった。

▲Primo Barで食べたハンバーガー!
▲古着屋のATIKA。20ポンド前後の服も多くて素敵。
ただ、日本人にピッタリ合うサイズは少ない気がした…
▲インディアン料理の天国!
▲PREEMというインド料理屋さんのカレー。もう、めちゃくちゃ美味しかった!!!

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