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鳥獣戯画展が最高でした
先日、東京国立博物館での「国宝鳥獣戯画のすべて」展に行ってきました。
もう最高すぎたので、興奮冷めやらぬままこのnoteを書いてい…たのですが、臨時休館のニュースが流れてきて、複雑な気持ちでこのnoteを書いています。。
鳥獣戯画、聞いたことある気がしないでもないけど、なんだっけ?という人も、鳥獣戯画好き!という方も、展示会に行けた人も行けてない人も、記事を読みながら鳥獣戯画を愛でていただけると幸いです。
ここでは、あまり事前知識なく気ままに美術を楽しんでいる私が感じた、「鳥獣戯画のすべて」展の魅力について書いていきたいと思います。
鳥獣戯画って?
「鳥獣戯画」という言葉は知らなくても、こういう画像は見たことがあるという方もいるのではないでしょうか?
おっと、これは現代風にアレンジされた絵ですね。
ダ鳥獣ギ画(https://chojugiga.com/)さんの素材を使わせていただきました。かわいい^^
元ネタの鳥獣戯画はこんなです。
「特別展国宝鳥獣戯画のすべて」の図録からパシャリ。
鳥獣戯画は、擬人化した動物たちや人々の営みを墨一色で躍動的に描いた、元祖漫画とも言われる絵巻物です。
東京国立博物館での特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」では、鳥獣戯画と、それを保存する高山寺の宝物が展示されています。
魅力その1:とにかくかわいい
そのかわいさたるや。
わかりやすい例として、グッズ化されているのでそのグッズをみてみましょう。
かわいくないですか? かわいくないですか?(2度聞く)
という割に未開封ですみません。スタンプとマスキングテープです。
元々かわいい動物たちの絵なのですが、グッズになるとかわいさ倍増です!
会場にもふんだんに鳥獣戯画の動物たちがあしらわれていて、かわいいことこの上ない。写真に撮れないのが残念。東京国立博物館のwebページで館内の写真がみられますので、こちらの記事をどうぞ!
魅力その2:全巻全場面を一挙公開
今回の展示では、史上初めて、甲・乙・丙・丁全4巻の全場面を、会期を通じて一挙公開!ということで、原本では失われた場面を留めた模本も集結、まさに「すべて」な展示となっています!
図録でもしっかり全編収録されています。
ほぼ原寸大、なんだかミーハーで愛でている自分にはもったいないくらいのクオリティの画像となっています。
図録はオンラインで購入できますので、気になる方はこちらからどうぞ。
図録のデザインもかわいいです!
魅力その3:動く歩道が最高
4巻ある鳥獣戯画のなかでも、一番人気の甲巻。
それがすべて広げられた状態で、動く歩道から見れるのです!
動く歩道での展示は初なのだとか。
誰にも邪魔されず、間近でゆっくりじっくり集中して見れます。
しかも、並び直すこともOKなので、わたしは1周したあと、もう1回並んで鑑賞しました。最高。
隣の本館のスピンオフ展示も圧倒的
鳥獣戯画展が開催されるのは、平成館。
その隣の本館では、スピンオフ展示が開催されているのです。
ここでは、本展では収まりきれなかった模本や断本が展示されていたり、関連した作品が展示されています。
常設展のなかにいる動物を探す企画も行われているので、そちらもチェックしてもらいたいところ。思った以上に動物があしらわれている美術品や調度品ってあるものですね。私のイチオシは馬の埴輪です。
常設展にはそれほど人がいないので、さっと見て回るとおもしろいです。
さすが東京国立博物館、展示品の質・量、ともに圧倒的です。
そして、ちょっと思いを馳せてほしい、裏方のこと。
元々博物館の展示というのは、かなり神経をすり減らすものです。
それに加え、この状況。
労力、お金、情熱など、かなりかかっているだろうに、この状況下では準備も思うようにいかなかったはずで、なのにこれまでのように密集してお客さんに入ってもらうわけにもいかず、展示に漕ぎ着けるまでにかなりのご苦労があったことと思います。
今回の展示には、海外の美術館からの貸し出しもありました。日本国内でも対策の大変なところ、海外ともなれば、さぞかし。搬入の様子はこちらの東京国立博物館の記事で垣間見ることができます。
そして、会期中の今でも、何か思いも寄らないトラブルが発生するのではないか、最悪の事態に戦々恐々としながらの開催だと思われます。この展示を開催してくれていること自体、大変ありがたいことです。と、書いている最中に4/25から臨時休館と発表がありました。
まとめ
じっくり鳥獣戯画を見ていると、絵は得意じゃない私も、なんだか自分もチラシの裏なんかに、好きなように適当に鉛筆でカリカリと絵を書いてみたくなる。そういう、心を浮き立たせる熱気を持った展示でした。
たくさんの人が開催に向けて力を尽くし、たくさんの人が待ち望んだ特別展です。今後どうなるかわかりませんが、会期延長などできるようであれば、いち観客としてとてもうれしいです。また、関係者の情熱に報いられるような閉幕を迎えられればいいなと心から願っています。
いろんな意味で、とても熱量のこもった「ギガアツイ!」特別展。
再開のときには、お近くの方はぜひ足を運んでみてください!
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