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【2023年版】春〜夏に行きたい美術展7選

こんにちは!
美術館巡りが趣味のかおりです。

久しぶりに行きたい美術展をまとめてみます。
これを書いているのが5月2日なので、春〜夏編としました。
SNSなどで流れてくる情報を見ながら、行きたい美術展がたくさんだな〜!と思っていたのですが、ちゃんと調べてみると予想以上にたくさんでした。
豊作すぎる!!

ではどうぞ!


■ルーヴル美術館展 愛を描く

会期:2023年03月01日~2023年06月12日
場所:国立新美術館

今一番熱い美術展はこちらではないでしょうか。
元々人気のある「ルーブル美術館展」。
その企画展のテーマを「愛を描く」にしたことで、さらに人気を集め、ふだんそれほど美術館に足を運ぶことのない人にも興味を持ってもらえるような展覧会になっています。

見どころはやはり愛あふれる作品群。
美術館の殿堂「ルーブル美術館」が誇る、これぞ「西洋美術」という重厚感のある収蔵作品の数々が、時代とともに移り変わる「愛」の捉え方の解説とともに鑑賞できる、見応えのある美術展となっています。

公式サイトでも詳しい解説とかず多くの作品が見れるので、お出かけ前の予習に、鑑賞後の復習に、行けない方は少しでも空気感を味わうために、サイトをチェックしてみることをおすすめします。

また、本展は京都でも巡回もあります。
関西方面の方はぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

【京都展】
会期:2023年6月27日(火)-9月24日(日)
会場:京都市京セラ美術館

■70周年記念展 重要文化財の秘密

会期:2023年03月17日~2023年05月14日
会場:東京国立近代美術館

昨年2022年末に、東京国立博物館で開催された「国宝展」が記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、東京国立近代美術館で「重文展」の開催です!

明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財のみで構成される展覧会は、今回が初とのこと。なんとも贅沢な展覧会です。

重文、つまり「重要文化財」とは、文化財保護法に基づき、日本にある歴史的、文化的、学術的に価値が高いと文部科学大臣が指定したものです。ここから特に優れたものは「国宝」に指定されます。

なので、出品される作品の多くは誰もが「どこかでみたことのある作品だな!」と知っている作品が多くなっています。

菱田春草《黒き猫》
高橋由一《鮭》
黒田清輝《湖畔》
岸田劉生《麗子微笑》
高村光雲《老猿》
などなど。

公式サイトでぜひ作品の一部をチェックしてみてください!

また、作品そのものだけではなく、その作品がもつストーリーにも注目です。

それぞれの作品の制作秘話、政治も文化も激しく移り変わる激動の近現代の日本における作品への評価の変化。背後にある画家や周囲の人間関係など、キャプションもあわせてご堪能ください。


■憧憬の地 ブルターニュ —モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷

会期:2023年03月18日~2023年06月11日
場所:国立西洋美術館

旅に出たくなる展覧会。
ひとことでこの展覧会を表現すると、これです。

洋の東西を問わず、数々の画家を魅了し続けたブルターニュ地方。
近くの有名観光地に、モン・サン・ミシェルがあると言えば、その雰囲気も伝わるでしょうか(正確には、モン・サン・ミシェルはブルターニュ地方のお隣、ノルマンディにあるのですが、ちょうど境に位置しています)。
食べ物でいうとそば粉生地を薄く焼いたガレットが有名です。

自然豊かで風光明媚なブルターニュ地方。
19 世紀初めに流行した「ピクチャレスク・ツアー(絵になる風景を地方に探す旅)」を契機に注目されはじめます。

ターナー、モネ、ミュシャ、ゴーガン、黒田清輝に藤田嗣治など、画家の描き出す作品を通してブルターニュ地方を旅できる美術展です。

映える景色を探して旅行に出かけるように、美術館からフランスはブルターニュの旅へ出かけてみませんか?


■画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉 ブルターニュの光と風

会期:2023年03月25日~2023年06月11日
場所:SOMPO美術館

なんとここにもブルターニュ!
ブルターニュ強化月間なのでしょうか。高まる旅欲…!
こちらも旅情を掻き立てる展覧会となっています。
「憧憬の地 ブルターニュ展」とセットで行きたいですね。

本展もブルターニュの豊かな自然と文化を画家の視点と作品を通して感じることのできる展覧会となっています。
展示作品はブルターニュに関する作品を多数所蔵するカンペール美術館の作品が中心ということで、深くブルターニュの魅力を感じられる内容になっています。

公式サイトに作品がいくつか紹介されているのでチェックしてほしいのですが、個人的に気になったのは、《パンマールの聖母》。なんか、顔はめパネルみたい…!(本筋関係なくてスミマセン。。)美術館の出口とかにパネルを置いとくと面白いかも、とかって思っちゃいました。実物はどんな作品なのか、見てみたいです。

そして本展覧会は、一部の作品を除き撮影が可能とのこと。
マナーを守って撮影も楽しみながら展覧会を満喫して思い出づくりをしてくださいね!


■TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見

会期:2023年04月07日~2023年07月09日
場所:東京都写真美術館

「日常のなかにきらめくもの」というのが私のなかのテーマのひとつにあり、そこにドンピシャ入ってくる素敵な展覧会がこちらです!

写真が身近にある現代。
美術館に飾られなくても、他の人が「いいね!」しなくても、「自分だけの宝物」となる最高の1枚がみなさんのカメラロールに入っているのではないでしょうか。

そんななか、あえて美術館で写真を見るのはなぜでしょうか?
それは、他の人も同じように「自分だけの宝物」を持ってるんだなと感じたり、どうってことないけど自分にとっては大事、と思っていたことも、案外有名な評価されている人も大事に思ってるんだな、と気づいたり、自分も次はこうやって撮ってみよう、と参考にしたりするなど、絵画をみるときよりもっと前のめりに鑑賞できる。
そんな魅力が写真の美術展にはあります。

写真展をアーティストのひとりとして鑑賞してみませんか?

■国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716

会期:2023年04月15日~2023年05月14日
場所:根津美術館

年に一度だけの展示ということで、毎年心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
国宝である尾形光琳《燕子花図屏風》が見られる特別展が根津美術館で開催されます。

根津美術館は散策もできる広い庭園があり、ここにもカキツバタが植えられていて、《燕子花図屏風》が展示される時期には見頃を迎えます(今年2023年は4月30日が満開だったそうです)。

また、本展の会期中はカキツバタの池を見おろす茶室「披錦斎」でお抹茶と季節のお菓子をいただくことができます。

「美術館」という域を超えて、空間を楽しむことのできるのが根津美術館の魅力。その魅力を最大限に堪能できるのがこの5月の《燕子花図屏風》の展示期間です。

美術館入館者だけが利用できるカフェもあるので、ぜひゆっくりとしたひとときをたのしんでください。

■マティス展

会期:2023年04月27日~2023年08月20日
場所:東京都美術館

ずいぶん前から話題になってて、前評判がずっとよくて、開幕してからさらに話題沸騰中のマティス展。

約20年ぶりのアンリ・マティスの大回顧展ということで、世界最大規模のマティスコレクションを誇るパリ、ポンピドゥー・センターから名品約150点を紹介するという豪華な展覧会。

「色彩の魔術師」と呼ばれ、鮮やかな色彩と力強い世界観をもつマティス。
いわゆる「美術」に興味がなくても、多くの人がマティスの魅力に惹きつけられます。

雑誌で大きく特集されたりムック本が出るなど、今年いちばんの話題の展覧会となること間違いなしな展覧会です。

初期の作品から晩年の大作まで、絵画だけでなく、彫刻、素描、版画、切り紙絵、晩年の最大傑作と評されるロザリオ礼拝堂に関する資料など、「大回顧展」の名にふさわしい展示内容となっています。

そしてなんだかミュージアムグッズがすごそう!
「Life with MATISSE マティスを感じる暮らし」をテーマに多彩なグッズが展開されているようで、期待大。
ロザリオ礼拝堂のステンドグラスを模したショッパーがあるという噂も聞き、もう、行きたい。

なお、会期は8月20日までと長めですが、早めに行くことをおすすめします。どんな展覧会でも会期の終了間際は混むのですが、マティス展は特に混みそうなので要注意です!

まとめ

というわけで、なんと7つも紹介してしまいました!
今の時期は大規模な展覧会だけでなく、魅力的な展覧会が多くて、迷う!!
実はあと3つほどあったのですが、ちょっと力尽きたので別の記事にまわします。

長いようで短い会期。
ぜひお好みのものを見つけて楽しんできてください^^

それでは愉しいアートライフを♪

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