台湾語を知ってもっと楽しい!日本人に行ってほしい王育德記念館
こんにちは〜台南大好きライターKayです😆 今回のブログでは「台湾語」について紹介します。
まず皆さんに質問です。台湾の公用語って何か知っていますか?正解は…「台湾語」ではなく、「台湾華語(台湾ファーユー)」です(笑)
実は「台湾語」と「台湾華語」は、まずルーツから違います。台湾語は中国・福建省の閩南語(ビンナン語)からきており、台湾華語は中国の北京語をルーツとした言語です。
台湾語を話せる人は、台湾でもだんだん少なくなりつつあります。しかし台南は今でも台湾語が日常的に飛び交う、貴重なエリアです😄
しかもその台湾語を、なんとかつて明治大学で教えていた台湾人がいます。それが「王育德」先生です。その記念館が台南にあります。
今回は、日本人が知ったら楽しい台湾語の特徴と、台湾語の歴史がわかる台南の王育德記念館について紹介します!
台湾語と日本語は近い!?台湾語の3つの特徴
台湾語は17世紀ごろに中国語から台湾に伝わったと言われています。台湾の公用語:台湾華語(北京語に近い)は1940年代に制定されたものなので、それに比べて長い歴史を持ちます。
まずは、その台湾語の特徴を、3つご紹介しましょう。
台湾語の中には日本語と同じ単語がある
台湾語で「オートバイ」ってなんていうか知ってますか?答えは…「オートバイ」です(笑)
現在の台湾語の中には「アルミ」「ライター」「運ちゃん(運転手)」「ハンドル」「さしみ」など、日本の統治時代に日本語から来た言葉がそのまま使われていることが結構あります。
台湾に行って「あれ?これって日本語の単語?」と感じたら、それは台湾語の可能性が大です!(本当に日本語が話せる台湾人の可能性もあります😆)
台湾語の声調は4つどころじゃなく8つ
中国語の声調は4つですが、台湾語の声調はなんと8つもあります。外国人が習得するには難しすぎます(泣)
どうやって覚えたか台湾人の友達に聞いたところ、昔の子供達は、親が話しているところを見て、自然に覚えたそうです。
しかし戦後は、台湾語の話者がどんどん減ってきたこともあり、義務教育として学校で教えるようになりました。
実は台湾語には文字がない
意外かもしれませんが、台湾語は元々話し言葉だったこともあり、それを書き表す文字を持っていません。
今は一応、漢字を当て字として入れていますが、正確に表そうとすると、ローマ字に近い記号を使って表すことになります。例えば、よく使う「お腹いっぱい(吃飽了)」だと、以下のように表現されます。
今回の記事では説明を割愛しますが、台湾ならではの中国語「台湾華語」について知りたい人は、以下の記事が参考になります。
台湾語の面白さに出会える!台南の「王育德記念館」
この記事で台湾語に少しでも興味を持ってもらえたら、ぜひ行ってみて欲しいところがあります。それが台南の「王育德記念館」です!
王育德記念館で学ぶ台湾語と戦争の苦しみ
王育德先生は、1924年の日本統治時代に台南に生まれ、日本に亡命したのち東京大学で博士号を取り、明治大学で台湾語を教えていた、とっても日本にゆかりが深い先生です。
台南市の中心部にひっそりと佇む王育德記念館は、私が台南に到着した2018年にOPENしました。日本と関わりが深い人物だったこともあり、展示説明には必ず日本語が添えられています。
展示コーナーでは、台湾語の説明や、台湾語の音声(王先生の授業の様子)が楽しめます。
また、戦後日本政府に冷遇された台湾人日本人兵に関するお話や、その補償請求に関する活動の内容を見ることができます。
戦時中には日本兵として出兵した台湾人が21万人(うち、死者が3万人)もいたことを私は初めてここで知りました。
王育德記念館の場所と営業時間
王育德記念館は、以前紹介したおすすめカフェ「十八卯茶屋」のお隣、台南市のど真ん中に位置します。ただ、道路からはものすごく見つけにくい場所なので、必ずGoogle Mapを使っていくことをお勧めします!
王育德記念館
住所:台南市中西区民權路2段30号
営業時間:9時~17時(月曜・火曜定休)
いかがでしたか?台湾語を少し知っていると、台湾人との会話がグッと面白くなること間違いなしです。
台湾語に触れる機会はなかなかないと思うので、台南に来た際はぜひ王育德記念館にも足を運んでみてくださいね🇹🇼
また、王育德先生のお孫さんである近藤綾さんがnoteで定期的に記事を更新しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください😄
以上、台南大好きライターのKayがお届けしました!
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