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ピアノの指導方針

1.どう弾きたいのか
2.なぜそう弾きたい(弾いた)のか
※なぜ?に対して感覚でなくロジックに基づいて説明できることを求めます
3.どういうイメージやストーリーを描いて表現をしようと思う(した)のか
※ここは創造、感覚で

を詰めてから
2に関して、
作曲家の意図の汲み取り方を論理的に説明して、
1の精度を上げて、
3を話し合い、人に伝わる表現を実現するためのテクニックを教える

という流れを基本にしています。

1,2,3が腹落ちしていると、
自分が目指す音色やアーティキュレーションが出せるまで熱心に練習できる
はず。

2に関しては、
基本的なロジックはあるものの
専門家でも解釈が分かれることが多々。
なので、
練習していてふと新しい発見をしたり、
楽譜以外から裏付けを探していたら解釈が変わるのはあるあるだと思うので、
「こういう解釈もできるよ。好みの域だからどっちでもいいよ。」
と言うこともあります。
(弾くシチュエーションや他の選曲によっても変えるべき要素も多いですし…)

正解はない場合も多いし、間違えていても良いから、
人に伝えられるだけ考えて自分で納得して表現することを求めます。

上記、
自分が練習をするとき常に考えていることで、
ピアノに限らず、音楽に限らず、ビジネスでも役に立つ思考だと思っています。


私は言語化能力が著しく低くて「…」てなってしまう時代が長く、
苦労したというか非常にもったいなかったと反省しているため、
自分の生徒さんには、幼児でもガンガン言います。

このトレーニングを積むと、
自分で勉強できる範囲と内容が増えていくのでおススメ。

某試験で、
「どう弾きたいかが伝わってくる演奏でした」
との講評をいただいてきた生徒さん(7歳)がいて
私も嬉しかった。

彼女は、自分なりの理想の表現をするために、
見ず知らずの人に心地よく伝わるに十分なテクニックもよく頑張ったと思います。
結局はそこ。
めっちゃ練習が必要。終わりがない練習練習練習…

ただ、
ゴールのイメージが正しくできていないと、
音を鳴らしているだけで「自分は弾けている」と思い込んで話を聞かないからレッスンが進まない。
これ私的に一番嫌なパターンで、
「音合ってるってピアノ弾くアプリゲームレベルならレッスン来る意味ないよ」
と言います笑
今のところ言い続けるとどこかで気付く子が多い気がしています。


同じ鎌倉の音教に通っていた同級生の偉大な作曲家、轟千尋ちゃんの書いたこの絵本、
保護者の方がお子さんの練習を導くのにも非常に勉強になるので、
うちの生徒さんにはおススメして全員購入していただいています。
ピンと来た方はぜひ読んでみてください♪

音楽物語 わたし、ピアノすきかも
https://www.amazon.co.jp/dp/4276148065/ref=cm_sw_r_cp_api_i_56HXQ3V7PGHB3VHGX6X9



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