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「コア目的」を応用していく

「ダイエットと貯金の話」から派生した前記事「自分の『コア目的』をみつける」の、更に派生記事です。長いけれどまず前の2記事を読んでね。

そして、フォロイーの waka さんがご自身の「コア目的」を見つけてそれについて書いてくださったぞ! waka さん仕事が速い! 「どうやって見つけたか」の経緯がとても参考になるのでたくさんの人に読んでほしい。

さて、以下は当番の本題。「コア目的」の応用編。

12サイン別ありそうな「コア目的」の間に優劣はないけれど、それでも「自分の人生の中では『これ』を優先したいが『あれ』はそうでもない」という価値観は個々人にあると当番さんは思うのね。全員が同じコア目的を持ってるわけがない。人による。当番のコア目的は「すべては自由を得るため」

「自分の『コア目的』をみつける」を書いてみたら、もうひとつ書いてみたいことが湧いてきたぞ! 書けば小ネタの泉が湧くな!!

あのね、「コア目的」って人によって違うと当番さん思うのね。たとえば当番さんは試しに12サインの基本性質に沿って12種類の「ありそうな『コア目的』」を列挙してみたわけだけれどね。列挙した中のどのコア目的を持っている人だって存在しうるわけね。「人は誰でも皆!『自由を得るため』を最優先に生きている!」なんてことはないのね。

人によっては「有利になるから」で選択をする人や「自信がつくから」で選択をする人っていうのがいるのね。さて、当番は「自由になるから」をコア目的としている。その当番に誰かが「有利だよ」「自信がつくよ」と何かを薦めても「響かない」のよね。

逆に当番が「当番のコア目的は『すべては自由を得るため』だ。いやこれは当番だけのコア目的ではなく人類は皆究極には『自由を得るため』に行動するのではないか?」などと考えて「これを! 選べば! より『自由度が増します』! オススメ!」と他人に迫ったとしよう。当番の「コア目的」が「すべては自由を得るため」だとしても、それを「人類全般の持つ『コア目的』である」と誤認して「これを選べば! 自由が! 増えるよ!!」とゴリゴリおすすめしたとて、相手のコア目的が「安心」や「自信」や「有利」であったら効き目がないよねって話。

「自分の『コア目的』を掘り当てること」がまず大事なんだけど、掘り当てた後で次に大事になってくることは「他人の『コア目的』は自分の『コア目的』と違う場合がある」という認識だと当番さんは思う。他人に何かをおすすめするとき、ここがわかっていないと事故を起こす。

「相手の『コア目的』は自分のそれとは違う可能性があること」を念頭に置いて、「じゃあ、相手はどんな価値観を持っているのだろう?」と観察することが大事。「コア目的が『自信がつくから』である人」がいたとして、その人がよかれと思って「『自信がつくよ』が響かない人」に百回「自信がつくよ」と声を掛けたって、その人は動かない。

ひるがえって当番は……「『すべては自由を得るため』が当番の『コア目的』である!」とインターネットで大公開してしまったがために、今ある意味とても攻略しやすくなってしまっている……「これを選べば『自由度が高まります』よぉ」と囁けば今の当番さんはイチコロである。

ここからは占いを勉強している人(初心者・初級者)向けのお話。

今回当番は「12サイン別ありそうな『コア目的』」を列挙してみた。これを読んでいる西洋占星術をお勉強中のあなた、あなたの考える「12サイン別ありそうな『コア目的』」作りに挑戦してみてほしい。まず、以下のような白枠の用紙を広げて。

12サイン全部の「ありそうな『コア目的』」をひと揃い、自分で考えて記入してみる。どんな本を参考にしてもいい。12サイン揃えるのが大変なら数を減らして「4エレメント(火・地・風・水)」でもいい、「3クオリティ(活動・不動・柔軟)」でもいい。これは抽象化の練習。

西洋占星術お勉強中の人じゃなくても挑戦してほしい、たとえば東洋系の占いをお勉強中の人にも。「十干別ありそうな『コア目的』」や「十二支別ありそうな『コア目的』」はどう? 算命学ならば「十大主星別ありそうな『コア目的』」は? ひと揃い、考えて書き出してみて。

12サインでもいい、十干や十二支でもいい。十大主星、十二大従星、もちろんいい。命術で「何座(の人)は……」「何星(の人)は……」と語る何らかのカテゴライズを学んでいる途中の人は、ぜひ「〇〇別ありそうな『コア目的』」列挙に挑戦してみてほしい。

10種類なり12種類なりの星を、サインを、重ならないようにどう書き分けるのか。書き分けた「ありそうな『コア目的』」と、元になる基本性質とはどういう繋がりがあるのか。読んだ人に「ありそう!」と感じてもらえるように書けるか。やってみてほしい。当番が読みたい。

初級の人は実際に自分の手で書き分けてみることで「ありそうな『コア目的』がすぐに出てくる項目」と「どうしても出てこない項目」「被ってしまって書き分けができない項目」が見えてくるはず。難航する項目は、あまり掘れていない部分。重点的におさらいが必要。

まず必要な数だけ枠を作る。「すべては『〇〇』のため」「すべては『〇〇を得られる』から」という短い共通フレーズを用意する。「〇〇」の中身を思いついた枠から埋めていく。全部書き分けられるまで続ける。「最初に埋まった枠」と「最後になった枠」もメモしておくといい。

書けば書くほど応用法が湧いてくるな当番。次は「物語のキャラクター作りに『コア目的の列挙』を応用する」話。

この「ありそうな『コア目的』を列挙する」、たぶん物語を作る人のキャラクター書き分けにも応用できると思う。「キャラクターごとに抱えている『コア目的』が違う」これ一覧にして主要キャラクター全部書いていったら面白いことになりそう。

メインキャラクターがたとえばふたりいたとして、それぞれ違う「コア目的」を持っている。「『コア目的』が異なるふたりがひょんなことから手を組むことになり……」「やがてふたりは新しい『ふたりのコア目的』を持つに至ったのです」という展開でもいいし。

「ふたりは同じ目的のもとで共闘していたはずでした」から始まって「しかしふたりとも、同じ目的より更に深いところにもうひとつ、それぞれの『コア目的』を持っていたのです」と来て「それがゆえにふたりは袂を分かつことになったのでした」でもいい。

アストロダイスを使ったダイスゲームにできそうな気がしてきたな。「12サイン別ありそうな『コア目的』」の一覧を用意して、キャラクターの「コア目的」をサインダイスで決める。人物像を天体ダイスで決めて、ハウスダイスで物語の舞台を決める。

ちょっと「アストロダイスで決める物語作成ゲーム」を想定してもう少し具体的に書いてみる。上記のような「サイン別ありそうな『コア目的』」表を用意する。アストロダイス3個セットのうち、まずサインダイスを振って「キャラクターの『コア目的』」を決める。

牡羊座「スカッとするから/イライラするから」
牡牛座「豊かになるから/貧しくなるから」
双子座「面白いから/つまらないから」
蟹座「安心するから/不安だから」
獅子座「自信がつくから/自信をなくすから」
乙女座「スッキリするから/ゴチャゴチャするから」
天秤座「美しいから/見苦しいから」
蠍座「集中できるから/気が散るから」
射手座「自由になるから/不自由だから」
山羊座「有利になるから/不利になるから」
水瓶座「合理的だから/非合理だから」
魚座「ラクになるから/苦しいから」

次に、アストロダイスの天体ダイスを振ってキャラクターのだいたいの人物像を決める。天体ごとの人物像は以下のとおり。全部「一例」ね。天体の基本性質を踏まえていれば他の人物像でもOK。天体ダイスには「龍頭」と「龍尾」の目もあるので、その目が出た場合のために「ドラゴン」も追加。「魔族」とか「人外キャラ」と読み換えてもいいと思うし、「龍頭龍尾が出たら振り直し」ルールでもいいと思う。

月「幼いこども・庶民」
水星「敏捷な者・情報屋」
金星「魅力的な者・一芸ある者」
太陽「リーダー・スター」
火星「戦士・荒くれ者」
木星「聖職者・お金持ち」
土星「統治者・役人」
天王星「魔術師・発明家」
海王星「幻術師・敵か味方か曖昧な者」
冥王星「魔王・超長命種」
龍頭「ドラゴン(友好)」
龍尾「ドラゴン(敵対)」

必要なキャラクターの分だけ「〇〇座の△△星(〇〇という『コア目的』を持つ△△というキャラクター)」の組み合わせを作る。最初は「キャラクターふたり」から作るのがラクだと思う。バディものか、対決ものね。

最後にハウスダイスを1回だけ振って「そんなふたりが□□で出会いました」という「舞台」を設定してやる。ハウスごとの基本的な舞台は以下のとおり

1ハウス「旅の始めで」出会いました
2ハウス「宝の山で」出会いました
3ハウス「いつもの道端で」出会いました
4ハウス「故郷の町で」出会いました
5ハウス「お祭りで」出会いました
6ハウス「バイト先で」出会いました
7ハウス「知人の紹介で」出会いました
8ハウス「お金を借りにきて」出会いました
9ハウス「旅先で」出会いました
10ハウス「公式の場で」出会いました
11ハウス「同好会で」出会いました
12ハウス「おしのびで」出会いました

アストロダイスの出目によっては「『すべては安心のため』をコア目的とする役人」と「『すべては美しさのため』をコア目的とする敵対的なドラゴン」が「おしのびで」出会いました……みたいなしっちゃかめっちゃかな組み合わせが発生します。どうにかオチをつけてください(丸投げ。ダイスだけに)。

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