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「自分を幸せにする」という覚悟

今、この文章を、木枠の可愛らしい窓から明るい陽射しがさんさんと届く部屋から書いている。
外出禁止下のアルゼンチンで、私は引越しを決行した。(週末は引越し可能)
そして、「一歩踏み出す勇気」の大切さを実感している。

この数日、「自分を幸せにする」ことを考え動くコトの大切さを痛感している。
「なんで、もっと早く引っ越さなかったんだろう?」と思うくらい、新居は可愛らしくて、明るくて、快適。
階段で4階分上らないといけないとしても、洗濯機がない(近所には洗濯屋さんがあるから大丈夫!)としても、この自由には代えられない。

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人は、慣れた環境から飛び出すことには怖さを感じる生き物だと思う。
でも、飛び出した先に、自分が求めるものがあるなら、必ず上手くいく。
それだけの強さを、人は持っていると思うから。

ずっと経済的に心配だったけど、自分の枠は外していかないといけない。
必要なだけ稼げるようになればいいだけだ。

家主君は私を守ってくれるから、と思っていた。
心のどこかで、私が出て行ったら寂しいかもしれない、と思っていた。
(それは単に、私が子どもの頃から持っている思考の癖でしかない。)

出て行く前はギクシャクしたけれど、最終的には「いつでも戻ってこい」と送り出してくれた。
本当は、人は誰かに守られる必要もないし、誰かのために自分の望まない状況に留まる必要もないんだと思えるようになった。

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家族がいる訳でもない、親身になってくれる友達がいる訳でもない(そうでもないと今回気づかされた訳だけど)この土地で、なんだかんだと面倒をみてくれた家主の元から離れるのも怖かった。
治安の悪いブエノスアイレスで、何かと起こるトラブルが日常茶飯事のこの国で、一人暮らしはずっと憧れだったけど、本当に怖かった。

どんどん不満とストレスのたまっていく外出禁止令下で、急きょ引越しを決意し、状況が刻々と変化する中で、政府の方針化が変わりそうだったので、引越しを決めて一週間で、この家に移って来た。

前日まで、不安で眠れなかった。
この数年、家族のように接してくれた家主と離れることも、いざとなると寂しくて涙が出たりもした。

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でも、どうだろう。
引越してしまえば、私は毎日のように「ああ、幸せ!」「ありがとう、神様!」と叫んでいる。

話せば長くなるし、不思議な話になるので、書かないけれど、ここに至るまで沢山の人が私を助けてくれた。今は日本に戻った家族のようなTeruyoさん、歌の師匠でありながら私の人生の課題を気づかせ、それを解けるように導いてくれる Sandra、歌に、声に、その優しさが溢れている理由が分かったLidia。
彼女達が気づかせてくれたのは、「あなたは一人だけど、一人じゃないし、一人で大丈夫なのよ!」というコト。

「なんでもっと早くこうしなかったんだろう。」という私に、Lidia は「全てに時があるのよ。」と言ってくれた。
そうだと思う。絡んだ糸を一つ一つ解いていって、自分と向き合って、力をつけて、飛び出せるものなんだと思う。

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40歳を超えて、考え方も色々変わった。
ずっとこんな暮らしをするのかな、と、心配になる時もあった。
でも、きっと大丈夫。
自分を信じて、少しづつ、問題を解いていくことを諦めなければ、きっと求める自分の世界に近づいていけるから。

今回、ここまで至れた秘訣は、毎晩、眠る前に感謝を続けたことだと思う。
外出禁止の日々でも、驚くくらいに感謝することは日々溢れている。
感謝が現実を変える力をくれたんだと思う。

大好きなプグリエーセのお膝元のこの街で、新しい生活が始まることに心弾む朝でした。

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