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【相談室】母乳を飲んでいる時、なんで赤ちゃんは途中で寝るの?

今日は、
お母さんからのご相談に
お答えしていきたいと思います。

《相談内容》
生後2日目
「授乳中、
途中で赤ちゃんが
吸うのをやめて寝てしまいます。
しばらくすると、
また吸い始めるのですが、
どうして途中で寝るのですか?」

今回のご相談は、
入院中のママから
よく聞かれるご質問です。

初めての授乳は
不思議がいっぱいですよね。

吸っているかと思ったら
口が止まって寝ている…
そうかと思うとまた
思い出したかのように
吸い始める…

一体、
赤ちゃんはどうなっているの?

こんな疑問に
お答えしていきたいと思います。

1.母乳が作られる仕組み

出産すると
母乳がいきなり出るかというと
そんな簡単なものではありません。

赤ちゃんが生まれて
授乳が始まります。

乳首を吸う刺激が
ママの脳に伝わると
おっぱいを作ろう!とする
『プロラクチン』というホルモンが
たくさん分泌されます。

そのホルモンは
授乳すればするほど
たくさん分泌されるので、
母乳はたくさん作られるようになります。

そして、
だいたい産後2~3日目で
母乳が出てくるようになるのです。

母乳は授乳することで作られる

逆に言うと、

授乳しなければ母乳は作られない

これが、
赤ちゃんが欲しがるたびに
頻回に授乳する理由なのです。

2.母乳が出る仕組み

いざ
母乳が出始めると、
母乳はどんな感じで出てくるのでしょうか?

実は、
赤ちゃんが吸っている間、
ずっと出続けているわけではありません。

赤ちゃんが
乳首を吸うことで
『オキシトシン』という
おっぱいを出そう!とするホルモンが
ママの脳からたくさん分泌されます。

オキシトシンによって
ピューっと母乳が出る瞬間がやってきて、
数十秒で母乳の勢いは弱まります。

そして、
また数分後に
母乳が勢いよく出る波が
やってくるのです。

要するに、

母乳には陣痛のような波がある

この波に合わせて
赤ちゃんは口を動かしているのです。

3.赤ちゃんは知っている

実は、
『母乳を飲む』
という行動は
ものすごく体力の要る
仕事なのです。

そして、
赤ちゃんは、
体力をなるべく消耗しないように
母乳の波が来ていないときは
口の動きを止めて休憩しているのです。

時には、
寝てるように見えて
寝たふりをしている赤ちゃんもいます。

赤ちゃんって
本当に賢いですよね~!

授乳している時、
赤ちゃんの口の動きを
よ~く観察してみてください。

赤ちゃんは授乳の時
2つの口の動きをしている

まず1つ目は
授乳を開始した時に
見られる口の動きです。

『クチュクチュクチュ』
というような早い口の動き
です。

これは、

「母乳の波よ、来い~!」

という口の動きです。

二つ目は、
母乳の波が来たときに
見られる口の動きです。

『ゴックン、ゴックン』
というように美味しそうな
のどごしが聞こえるくらい
ゆっくりとした口の動き
です。

これは、

「母乳の波がきた~!う~ん!うま~い!」

と味わっている口の動きです。

このことに
気付いたら、
母乳をちゃんと
飲めているのかな?
という不安は解消します。

4.哺乳瓶との違い

哺乳瓶の飲み方は
どんな感じでしょうか?

実は、
母乳を飲むのとは
全く違う口の動きをしています。

母乳を飲むときは
母乳の波に合わせる
必要があります。

しかし、
哺乳瓶の場合は
赤ちゃんが吸うと
ミルクは出てくるので
赤ちゃんのペースで
飲むことができます。

つまり、

哺乳瓶の場合、赤ちゃんが
途中で寝ることはほとんどない

赤ちゃんって
本当に賢いですよね~!

赤ちゃんは
母乳の先生です。
赤ちゃんを見ていると
学ぶことがたくさんあります。

赤ちゃんの不思議シリーズ、
今後も書いていこうと思っています。

何かご要望があれば
コメント欄にて教えてください。


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