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【相談室】上の子が下の子(新生児)をたたきます。

今日は、
お母さんからのご相談に
お答えしていきたいと思います。

《相談内容》
生後2週間
「上の子が、
下の子をたたきます。
やきもちがあると思うので
上の子を気にかけるようには
しているのですが…
どうしたらよいですか?」

二人目が生まれ、
上の子の複雑な気持ちも
理解してあげようと、
頑張っておられるのですね。

産後2週間は
まだまだ体もしんどい時期です。

上の子の育児もあるので、
新生児の生活リズムに
どっぷり浸かることもできず、
心身ともにギリギリの状態で
本当によく頑張っておられると思います。

1.下の子が生まれた時

出産の立ち会いや
入院中の面会はできない
産院が今は多いですよね。

おなかの大きいママが
ある日家に帰ってこなくなり、
数日後に帰ってきたと思ったら
小さな赤ちゃんを抱っこしている…

上の子からすると、
「どうなっているんだ?」
「ぼく(わたし)のママなのに
知らない赤ちゃんを抱っこしている」
「赤ちゃんにママをとられちゃった」

頭の中はぐちゃぐちゃです。

年齢にもよりますが、
自分だけのママではなくなるという
大きな衝撃を受けて
しまいます。

2.上の子の気持ち

大きな衝撃を
受けた上の子は、
どうにか自分のママを
赤ちゃんから取り戻そうとします。

言い換えると、

赤ちゃんを
ライバルのように感じる

ライバルから
大切なママを取り戻すために
あらゆる手段を考え
ます。

言葉で、
「ぼく(わたし)のママなの。
返してくれる?」
と、言えればいいのですが
年齢が小さいほど
それは難しいですよね。

じゃあ、
他の手段は何があるか…
多くの子どもが考える手段が
【たたく】という攻撃になるのです。

たたいて
必死にママを取り戻そうとします。

3.上の子との関わり方

相談者さんも、
上の子を気にかけて
話しかけたり、
遊んだり、
目を向けるようにしている…
それはとても大切なことだと思います。

しかし、
上の子は
自分中心でなくなった
生活に不満を抱いている
のです。

赤ちゃんが生まれると
みんなの注意は赤ちゃんに
向く場面が多いですよね。

「泣いてる」
「寝てる」
「おしっこが出てる」

自分で何もできない
赤ちゃんの欲求や変化に
大人は注意しながら
気付いてあげないといけないので
自然と赤ちゃんに注意が向くのです。

でも、
赤ちゃんが生まれる前は
そういう大人の注意は、
全て上の子に向いていたので
不満を抱く気持ちも分かります。

要するに、

みんなの注目を浴びていたい

もしかすると、
悪いことをすれば
みんなの注目が
自分に向くのを知っているから
赤ちゃんをたたくのかもしれませんね。

上の子は
みんなの注目を
浴びる場面の多い
赤ちゃんのお世話をする時
自分もその注目の輪の中にいたい
のです。

じゃあ、
具体的にどうするか?

赤ちゃんのお世話に上の子を巻き込む

例えば…
①おむつ替えをする時…

上の子におむつを取ってきてもらう

この時、
「おむつを替えたい」と
言い出したならば、
新しいおむつを敷いたり
マジックテープを止める場面を
上の子にしてもらうといいでしょう。

「おしりふきで拭きたい」と
言い出したならば、
お人形さんを準備しましょう。
(ぽぽちゃんやぬいぐるみなど)

「あっ!ぽぽちゃんが
うんちしている!
○○ちゃん替えてくれる?」
と、ママが赤ちゃんの
おむつ替えをしている隣で、
上の子にはぽぽちゃんの
おむつを替えてもらいましょう。

現実感を出すために
赤ちゃんのおむつやおしりふきを
使わせてあげてもいい
です。
張り切っておむつ替えを
してくれることでしょう。

②授乳をする時…

上の子に反対のおっぱいを差し出してみる

上の子は
ママのおっぱいを
赤ちゃんに取られることが
いやな場合が多いです。

「おっぱいあげるのいや」
と言われることもあるかもしれません。

ならば、
こちらから
おっぱいを「どうぞ」と
差し出してみましょう。

きっと、
上の子は「えっ?」と
驚くと思います。

おっぱいの前に座るだけで
満足するかもしれないし、
ちょっと触ってみたり
一口吸ってみたりすると
満足するかもしれません。

そして、
「赤ちゃんおっぱい飲んでもいいよ」
「赤ちゃん泣いてるからおっぱいあげて」
と、言い出すかもしれません。

大切なのは、

あなたの居場所はここにあるよ

その気持ちが伝わるように、
上の子の気持ちに寄り添う
ことだと思います。

過去にも
同じような記事を書いています。
よければ覗いてみてくださいね。

少しずつ、
上の子は
赤ちゃんのいる環境に
慣れてくるので大丈夫です!

一緒に乗り越えていきましょう~!

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