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出産編

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「出産の不安あるある」について、助産師として母としての経験を踏まえ、お伝えしています。
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帝王切開での出産、知っておきたい知識

出産には2つの方法があります。 『経腟分娩』と『帝王切開』です。 今回は、 出産方法と帝王切開について お話したいと思います。 1.経腟分娩と帝王切開経腟分娩とは 自然分娩とも言われていますが、 人類が誕生したときから行われている 膣から出産する方法です。 そして、 帝王切開の始まりは 1852年(江戸時代)だそうです。 帝王切開が行われるまでは 陣痛中に胎児が子宮の中で 亡くなってしまうことも多かったそうです。 現代では、 経腟分娩が不可能な場合、 帝王切開に分娩方

出産が近づくと胎動が減るって本当?

妊娠すると 20週前後くらいから 胎動を感じるようになります。 妊娠したことを 実感するサインですね。 この胎動は 赤ちゃんが元気に過ごしている 大切なサインです。 この胎動について ある内容が育児書に 書かれていることがあります。 「出産が近づくと胎動が減ります」 この言葉を信じて、 「まだ胎動がしっかりあるから 出産は近くないんだなと思っています。」 と話される臨月の妊婦さんが よくいらっしゃいます。 しかし、 これは全くの間違いです。 胎動は生まれるまで、

助産師ってどんな仕事?

妊娠してから 『助産師』という職業を知った人が ほとんどなのではないでしょうか? 今回は、 『助産師』というお仕事について お話したいと思います。 1.助産師とは助産師と聞くと、 「妊娠中からお産後まで お世話してくれる人」 という回答が返ってくることが 多いと思います。 実は、 妊娠~産後までの 関わりだけではないのです。 女性のライフサイクル (性教育、家族計画、更年期) に携わる職業なのです。 つまり、 女性の一生に寄り添う存在 出産して 1か月健診が終わ

生まれることは奇跡的なこと

数日前、 悲しいニュースを見ました。 『キリンのサクラ 2日にわたる難産でお産中に死ぬ 静岡市・日本平動物園』 お産は 母子にとって 本当に命がけの 大イベントなのです。 それは、 ヒトでも 動物でも生物はみな同じです。 現在は、 妊婦健診の時に 超音波で赤ちゃんの様子を 確認することが当然のように行われています。 しかし、 一昔前の超音波がない時代は 子宮内の赤ちゃんの様子を 確認する術がなかったのです。 逆子かどうかも分かりません。 陣痛が来て、 ちゃんと赤

【パパママ必見】おうちでゆっくりオンラインおしゃべり会!

こんばんは! noteを始めてもうすぐ1年。 継続が苦手な私ですが、 ここまで続けてこれたのは、 たくさんのnoterさんに出会えたからです。 特に、 つきかおりさんと出会い、 子育てメンターCLUBに参加させてもらい いろんなメンバーの方々と出会ったことで 「このご縁を大切に育てていきたい」 と思い、今日まで来ました。 そして、 昨夜(といっても数時間前) 子育てメンターCLUBのみなさんとの オンラインおしゃべり会に初参加してきました。 1.子育てメンターCLUB

出産を控えているお父さんへ、助産師からメッセージを送ります!

出産予定日が近づくと、夫婦でソワソワドキドキする毎日をお過ごしなのではないでしょうか。 今回、そんなソワソワドキドキなご夫婦さんに、満足のいくお産が迎えられるようお父さんに伝えたいメッセージをお話します。 1.出産とは お母さんは、妊娠してから自分が体験する出産のことについてはたくさん勉強してきています。 陣痛ってどれくらい痛いの?破水って何?など、産院のマタニティクラス、妊婦健診で医師や助産師に相談したり、本やインターネットで情報収集したり… では、お父さんはどうでしょ

出産予定日を過ぎた時の過ごし方~陣痛が来る方法~

こんにちは。助産師のかおりです。 出産予定日までは、「いつ陣痛くるかな~」と少し落ち着いた気持ちで過ごすことができるのですが、予定日を過ぎると「どうしよう~陣痛が来ない」と焦りを感じたり不安になる妊婦さん。 私自身もそうでした。 周りから「そろそろかな?」と聞かれるプレッシャーや、このまま陣痛が来なかったらどうしようという不安に押し潰されそうになりました。 助産師という仕事をしているのに、不安になり過ぎて「陣痛が起きる方法」とインターネットで検索もしました(笑)。 しか

上の子の立ち会い出産をおすすめする理由

お父さんが出産に立ち会うことについて、私は大賛成です! 詳しくは過去に投稿した『夫の立ち会い出産はいいの?』を参考にしてください。 では、「上の子の立ち会いはどうしたらいいの?」というお父さん・お母さんの疑問に私の考えをお答えします。 もちろん、上の子が出産に立ち会いするのは大賛成です! 【理由】 1.お母さんから生まれてきたことを感じ取ることができる 2.赤ちゃんへの愛着がわく 1.お母さんから生まれてきたことを感じ取ることができる出産で入院していたお母さんが、突然

【よみがえる遺産】陣痛の波をうまく乗り越えるコツ! パート1(出産編)

バトンリレーがやってきました。ありがとうございます。 大切なバトンをしっかりと繋いでいきますね。 【バトンリレーの内容】 たくさんの方に選ばれたnote(今までで一番PV数が多い記事)は遺産です。もう一度みなさんに読んでいただけるように記事アップしましょう。 【バトンリレーのルール】 1.ダッシュボードの【全期間】をクリックし、一番全体ビューが多いもの   をスクリーンショットしアップする。 2.記事を作成する。まず、タイトルは「【よみがえる遺産】(一番読まれ   たno

立ち会い出産ができない場合に立ち会いする方法

現在、新型コロナウィルスの影響で、夫や上の子が出産に立ち会うことのできない産院は多いです。 しかし、出産は新しい家族を迎える一大イベントです。 何とか立ち会える方法はないか?と悩むお父さん・お母さん!大丈夫です!産院で立ち会いができなくても立ち会える方法があります。 答えは、『オンライン立ち会い』です。 携帯電話のビデオ通話を利用して立ち会いが可能になります。 具体的には、LINEのビデオ通話やFaceTimeを利用します。 【必要なもの】 ・携帯電話 ・携帯電話ホルダ

夫の立ち会い出産はいいの?

現在、新型コロナウィルスの影響で立ち会い出産ができない産院が多いです。withコロナの時代、もしも立ち会い出産ができるようになったとしたら、夫の立ち会い出産はした方がいいのか?ということについて、今回お話していきますね。 結論から言うと… 夫の立ち会い出産はぜひおすすめします。 【理由】 ①二人の赤ちゃんという認識が強くなる ②二人の赤ちゃんの誕生を一緒に迎えられる ③妻のサポートができる ④家族のスタートラインに夫婦で一緒に立てる ⑤子育てしやすい 1.二人の赤ちゃん

役立つこと間違いなし!出産する時におすすめしたいグッズ part⑤!

出産で入院するときの荷物を準備する際、一緒にかばんに入れておくと役立つグッズを紹介します。いくつかあるので、毎日1つずつ紹介していきますね。 今回紹介するのは、『母乳パッド』です。 生後すぐから赤ちゃんが欲しがる度に授乳をしていると、産後2~3日目頃から母乳が分泌し始めます。退院する頃にはポタポタ垂れるくらい母乳が出るようになります。気付くと服に母乳が染みていたという経験をされるお母さんも多いです。 そこで、活躍するのが『母乳パッド』です。 ブラジャーや授乳用キャミソー

役立つこと間違いなし!出産する時におすすめしたいグッズ part④!

出産で入院するときの荷物を準備する際、一緒にかばんに入れておくと役立つグッズを紹介します。いくつかあるので、毎日1つずつ紹介していきますね。 今回紹介するのは、『授乳用ストラップ』です。 授乳する服装として、授乳服(おっぱいのところが開く仕組みになっている)や前開きの服がおすすめされています。 授乳服にも色々ありますが、私の個人的な意見としては、おっぱい全体がしっかりと服から出すことができず授乳しづらかったです。前開きのパジャマは授乳しやすいですが、全部前開きの服を買いそ

役立つこと間違いなし!出産する時におすすめしたいグッズ part③!

出産で入院するときの荷物を準備する際、一緒にかばんに入れておくと役立つグッズを紹介します。いくつかあるので、毎日1つずつ紹介していきますね。 今回紹介するのは、『着圧ソックス』です。 妊娠中のむくみ対策におすすめの着圧ソックスですが、産後もおすすめします。 なぜ産後もおすすめするのか? それは、産後は貧血になりやすく、むくみやすいからです。 貧血がむくみにつながる? 分かりやすく簡単に説明します。 血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの数が少なくなる(=貧血)と、全身に酸素