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「女性だから」と諦めず、長期的なキャリアを築くためには? 事業開発メンバーの“働くリアル”

LayerXの川口(cathy)です。
今回は、先日スタートした連載企画、"Career Ship"の第二弾の記事をお届けします!(前回の記事はこちらからぜひどうぞ。)バクラク事業部で事業開発の役割を担う3人をお招きし、事業開発の仕事・キャリアについて語っていただきました。今回お話を伺ったのは、こちらの3人です。

伊藤ゆり(バクラク事業部 バクラクカード部)

加藤みちる(バクラク事業部 プロダクト企画部)

藤木美華(バクラク事業部 パートナーアライアンス部)


現在の業務・事業開発について

川口(以下cathy): 本日はよろしくお願いします!まず、一人ずつ自己紹介をお願いします。

伊藤(以下itoyuri):バクラク事業部の法人カード部に所属しています。伊藤ゆりと申します。2022年1月にフィールドセールスとして入社して、バクラクのSaaSシリーズのご提案を行って参りました。

セールスのころから、法人カードリリース時の立ち上げプロジェクトに参加していたこともあり、昨年2023年10月に法人カード部に異動しました。現在は法人カード事業の売上・ビジネスの最大化に日々向き合い、事業のイシュー洗い出しから実行までワンストップで行っています。本日はよろしくお願いします。

加藤(以下michiru_da):加藤みちると申します。LayerXには二年と少し前に入社して、カスタマーサクセスを経て現在はプロダクトマネージャーをやっています。カスタマーサクセスは1年半ほど担当していました。
前半はスタートアップや中小企業のお客さま向けにオンボーディングや活用促進、クロスセルのご提案など。そして後半はエンタープライズのお客様向けのカスタマーサクセス立ち上げを行いました。

その後、プロダクトマネージャーにキャリアチェンジして、開発組織に異動しました。現在は複数あるプロダクトの中の、共通管理というプロダクトを担当しています。プロダクト横断でセキュリティ等を管掌するチームなので、エンタープライズのお客様を中心にたくさんのご要望をいただいて、それに向き合って仕事をしています。

藤木(以下mikachu):パートナーアライアンス部に所属をしている藤木美華と申します。社内でのあだ名はmikachu(ミカチュウ)と言うのですが、最近ではバクラクのパートナー企業様からもmikachuさんと呼んでいただけるようになりました。

パートナーアライアンス部は、バクラクシリーズをご提案してくださるパートナー企業様を通じてパートナー企業のビジネスに貢献し、併せて自社の事業成長を加速させる部署です。具体的には、新たなパートナー企業様を増やすこと、そしてパートナー企業様がバクラクをご提案しやすくなるためご支援などをしています。

私は2022年9月に入社したのですが、その時期がバクラク事業におけるパートナーアライアンスの本格的な立ち上げのタイミングでした。事業の成長角度を、外部のパートナー企業様との協業により更に高めることを目指して作られた組織で、私自身も業務を固定せずにパートナーアライアンスに関わることなら何でも行っています。

左からmichiru_daさん、mikachuさん、itoyuriさん

社風の変遷について

cathy: 皆さんが入社したタイミングでの会社の印象について聞かせてください。入社が古い方から行きましょうか。

michiru_da : 私が入社したときは社員数が60人くらいだったと思います。バクラク事業部全体で、女性が私含めて3人しかいませんでしたね。入社前から、男子校みたいな雰囲気があるよとは何度か言われていました。実際に入社してみると気にならないというか、フラットに働けるなと感じていたと記憶しています。

ただ、毎週月曜の全社朝会の最後に行動指針の「Be Animal」をみんなでZoom越しに叫ぶ習慣があって、それにはびっくりしました(笑)。今はもうなくなりましたが。

cathy: 噂で聞いたことがあります(笑)。itoyuriさんはmichiru_daさんの入社から2ヶ月後のジョインということで、michiru_daさんが感じた印象からの変化はありましたか?

itoyuri:私は、フィールドセールスでは初めての女性採用組として入社しました。会社の雰囲気についてはmichiru_daさんとほぼ同じ印象でしたね。
それとは別に感じた課題は、新入社員のオンボーディングや、業務キャッチアップの属人性が高かったことです。当時は新メンバーをサポートする仕組みやコンテンツがまだあまり充実していませんでした。そのため、ある意味地力が試される状況ではありました(笑)。

ただ、仕組みが無い中でも、ヘルプを出せば部署を超えて多くの方が助けてくださいました。今でも当時サポートしてくださった方々には本当に感謝しています。現在はcathyさんをはじめとする多くの方々がイネーブルメントを進めてくださって、新メンバーが等しく立ち上がりやすい環境が徐々に整ってきたと感じています。

cathy: mikachuさんはitoyuriさんから8ヶ月後の入社ですが、いかがでしょうか?

mikachu: 私が入社した時は、ちょうどバクラク事業部が100人ほどになったタイミングでした。当時はパートナーアライアンスチームは事業開発部の中にあって、朝と夕方で業務の方針がガラッと変わるような、スタートアップらしい状況でしたね。

私は関西に住んでいて、事業開発としては初めてのフルリモート社員でした。全社的にまだフルリモートのメンバーも少なかったこともあって、オフラインのコミュニケーションで完結することもあり、情報キャッチアップの難しさに悩んだこともありました。
マネージャーをはじめチームの皆さんにも配慮していただいて、頻度高く1on1をしてしっかり話す時間を取ることで、組織に馴染めるようになっていったのを覚えています。

スタートアップでの長期的なキャリア

cathy: 女性のキャリアという観点で、LayerXの業務や働き方についてみなさんがどう感じていらっしゃるかを教えてください。良い面だけでなく、率直な考えを聞かせてもらえれば。

michiru_da: 良い点としては、お子さんがいる社員が男女問わず多く、家族を大切する文化が自然に根付いていることです。例えば、「子どもの体調が悪いので途中で抜けます」というような場合でも、みんなが当たり前のように理解し合い、受け入れているように感じます。

ただ、いざ自分が子育てをする立場になった時に、本当に大丈夫かという不安はあります。お子さんがいる社員は多いものの、LayerXで産育休を取得した女性はまだお一人しかいないので。

特に、長期休業を取得した後で、限られた労働時間の中でどれだけのパフォーマンスが発揮できるか、会社からどう見られるかという点は不安があります。会社の変化もとても速いので、復帰後はイチからやり直すくらい変わっていると思いますし。本当に自分に変化のキャッチアップや、再度成果を出すことができるの?と思います。

cathy:そうですね、確かに前職までで産育休を取得してから転職してきた人が多いですよね。他の方はどう感じていますか?

itoyuri:会社の方針としてフルフレックス・フルリモートをコロナ禍が落ち着いてきた後でも継続しているのは、すごくありがたいです。育児はもちろん、介護であったり、各個人の生活スタイルにとって働きやすい時間と場所を選択できるのは、多様性の担保にも繋がると思います。
課題感については、michiru_daさんと近いですね。出産や育児など、ライフイベントを経験することと、キャリアの両立については考えることも少なくありません。

スタートアップのフェーズで飛び込んでいるので、会社としてライフイベントと仕事を両立する事例がまだ少ないことは、ある種の宿命だとも思っています。そのため、可能な限り自らファーストペンギンとなって積極的に機会を取りに行こうと思っています。そして今後事例が増えていき、いろんな方が機会を得られるようになると良いなと思っています。

cathy:mikachuさんはいかがですか?

mikachu:性別に関わらず、遠慮なくチャレンジできる環境が良いところだと思います。女性であることを理由に、何か遠慮をされるとを感じたことは無いです。自ら手を挙げたり、実績を積み上げたりすることで新しいチャンスが得られると感じています。

一方で、改善すべき点としては、個人のセルフマネジメントに頼る業務フローが多い点です。やるべきことや、やれることが大量にあるので、自分の業務が溢れそうになったときに自らヘルプを上げられるスキルが求められます。
ただ、メンバー全員が長期的にサステナブルに働き続けるためには、個々人のセルフマネジメントスキルに依るのではなく、受け入れ体制や業務の仕組み作りをしっかりとしていかないといけないなと思っています。

cathy:女性としてライフステージが変わる中で、スピード感を保ちながら長く活躍できるか、という点についてはどう考えますか?事業開発のキャリアを続けることは可能だと思いますか?

itoyuri:結論としては、事業開発のキャリアは続けられると思っています。事業開発は、投下した時間と成果が比例し辛い職種です。逆に言えば、仮説の筋が良ければ、短時間で成果を創出することは決して難しくありません。

また極端な例かもしれませんが、ライフステージが変わって正社員という雇用形態で働き続けることが難しくなることもあるかもしれません。そのときに起業や独立という選択肢が取りやすいというのは、一つポイントかなと思います。
そういった選択肢があるというだけでも、精神的な支えにもなります。

今の私は、時間に対するパフォーマンスを最大化するための筋トレをしているみたいな感覚ですね。事業を育てるという点においては、成果が見えるまでには一定の期間が必要ですし、困難も多いかもしれません。ただその分キャリアや働き方の選択肢が増えると思うと、充分にやりがいを感じます。

cathy:michiru_daさんはライフステージの変化とキャリアについてどう思いますか?

michiru_da:もしかしたら、新規プロダクトの立ち上げのプロダクトマネージャーや責任者は厳しいかもしれないですね。やっぱり新規立ち上げだと、やることも膨大にありますし、スピード感を持ってコミットする仕事だなと思うので。

一方で、事業開発といってもいろいろな領域がありますよね。例えば、少人数で探索をするフェーズだったり、一定PMFをしてきたプロダクトでグロースフェーズに入っていたり。そういったフェーズだと、チーム内で役割分担して検証するという進め方も取れます。その時の自分がコミットできる範囲でやれることをやる、という選択肢は意外とたくさんあるように感じます。

cathy:事業開発の分野で女性の社員が増えることによって、どのような変化があると思いますか?新しい視点だったり、事業貢献のあり方だったり。

mikachu:事業が大きくなって人が増えてくると、事業開発の中でも多様なタイプの人が活躍できるようになるのではと思っています。リーダーシップを発揮する人もいれば、ボールを拾う人もいる。
特に事業や組織など全体を見て「今のフェーズで必要なことはなにか」を常に考えて率先して動く人って組織が大きくなるほど必要になるし、そういう人がいると組織の柔軟性が向上すると考えています。

cathy:確かに、多様な強みや思考があることで、適切に業務を分担して推進できるような、サステナブルに働き続けられる会社を作りたいですよね。

多様性を活かしながら組織拡大するために

cathy:今後LayerXは、どんどん新しいメンバーが入社して組織が大きくなっていきます。多様性を活かしてより良い組織を作っていくために、アイデアや意見があれば教えてください。

michiru_da:女性に限った話ではないですが、「腹を割って話す」とか「率直にコミュニケーションを取る」ということを粘り強くやり続けることが大切になる気がしています。人が増えると、相手のことを深く知らない状態でコミュニケーションを取る、仕事を依頼するということになると思うんですけど。
でも実は本当に相手がやりたいことや考えていることとまったく違う、みたいなことが起きてしまうんじゃないかと思っていて。

事業の状況と個人のやりたいこと・できることが噛み合うと、全体最適で良い循環が生まれると思うので、その理解とコミュニケーションを諦めずにいたいですね。

itoyuri: キャリア以外の観点では、評価制度は一つポイントになりうると思います。例えば過去在籍していた企業では、マネジメント職以外でも、専門性・スキルといった職能を生かしたスペシャリストとしてのキャリア構築が可能でしたし、多様な強みを活かすことを積極的に推進していました。スペシャリストの方々が重要な意思決定に参加しているケースも多かったと記憶しています。

LayerXでも、各メンバーが日々事業、お客様と向き合っていることの価値をもっと感じられるようにしたいですね。事業の最前線で、この瞬間も素敵な仕事をされている方が多いので。そういったメンバーがエンパワーされるようなメッセージの発信や評価、期待が広がると、とても嬉しいです。

最後に

cathy: ありがとうございます。それでは、最後に一人ずつ、これからどのような人と働きたいか、また読んでいる方へのメッセージをお願いします。

mikachu:年齢や性別に制限を受けずに、チャレンジをしたいという方には最適な環境だと思います。
特に事業開発では、不確実なことにチャレンジするケースが非常に多いので、それを面白いと思える方と一緒に働きたいですね。どうしても不安になることもあるかもしれないですが、それすらも楽しみながら取り組めるような方と一緒に働いていきたいです。

itoyuri:お人柄という面で、私もmikachuさんのお話の通りだと思います。業務経験の観点では、事業開発の経験は不要だと思っています。SaaSのご経験者の方であれば、THE MODEL型の組織の中でセールスなどをやってこられた方とか。その中で、ご自身のキャリアを拡張させていきたいとか、少し自分の可能性を広げていきたいという思いの方にいらしていただけたら、全力でサポートさせていただきたいと思っています。

これはLayerXの良いところの一つですが、事業開発の役割に就いている人が多いんですよね。
多様な経験や強みを持った仲間がいるので、サポートを受ける機会は充実していると思います。もちろん、未経験の業務領域に対して、自ら粘り強く取り組むことは必要ですが。

michiru_da:私が思うバクラク事業部の特徴って、お客様の業務がちゃんとバクラクになっているか、プロダクトとしてそのような体験が提供できているか。事業成長はそれをやりきった結果として着いてくるものだよね、という意思を持って仕事をしているメンバーが多いことです。なので、この点に共感いただける方は楽しく働いていただけると思います。

あと、私は社員数が60人のころから、いろいろな変化を見てきていますが、本当に今が一番カオスなんです。嘘だと思われるかもしれませんが(笑)。人数が少ない頃ならではのカオスももちろんありましたが、今はコンパウンドスタートアップならではの難しいことがありますね。
なので、カオスが好きだったり、変化の少ない環境では飽きてしまいやすい、という方にも楽しんでいただける環境だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本連載はまだまだ続きますので、ぜひ次回以降も楽しみにしていただけたら幸いです。
そして、LayerXに少しでもご興味持っていただいた方、ぜひカジュアルにお話しましょう!

cathyのカジュアル面談窓口

itoyuriのカジュアル面談窓口

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mikachuのカジュアル面談窓口

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