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突発性難聴#2 治療は10日間の点滴/ステロイドによる副作用/統計に騙されるな

こんにちは。かおりです。
今回は、突発性難聴の治療と薬の副作用について書いていこうと思います。(※最後まで無料で読めます。)

前回の記事はこちら▼

突発性難聴#1
「耳が聴こえなくなった瞬間」を私は覚えています。 https://note.com/kaori_huehuki/n/n51605644b925

○発症翌日 大きな病院へ

2018年10月24日
近くの耳鼻科に紹介された大きな病院へ行きました。再度、聴力検査をするもスケールアウト(測定できる最大の音が聴こえない状態)は変わらず。お医者さんからは、下記治療を提案されました。

・MRI検査
・点滴治療

藁にもすがる気持ちで、言われた治療は全て受けました。

●MRI検査

腫瘍が原因で聴力が低下する可能性もある為、MRI検査を受けました。よくネットで「機械音がうるさかった」という口コミがありますが、全くうるさかったという記憶がありません。片耳が聴こえていないからか、動揺していたからか、最新機器だったからか、定かではありませんが、横になっていたら終わりました。
結果は異常なし。
突発性難聴である事がここで確定しました。

●10日間の点滴治療

ステロイド剤の点滴を、
1.5時間/1日 ×10日間
実施すると言われ、私は通院を選択しました。

点滴後、身体がだるくなるといった事はありませんでした。午前に病院で点滴、午後は家で読書や編み物。1週間ぼーっと、のんびり過ごしました。

●時間があると、不安な気持ちに支配される

点滴を受けても、聴力は変わりません。午後、家に帰ってぼーっとしていると、だんだん不安が押し寄せてきました。
『もう治らないのか』
『仕事は続けられるか』
『友達とコミュニケーションをとれるか』

このまま、家にいるのはやめよう。

耳が聴こえないだけで、他に体調不良はありませんでした。私は、点滴8日目から、午後出勤をする事にしました。上司は「焦らなくていいよ」と言ってくれました。しかし、家で一人ぼーっとしているより、少しずつ片耳での業務に慣れるために、出勤してみたかったのです。

●点滴が終わって

10日間の点滴が終わりました。
聴力検査の結果、スケールアウトから、95dBまで聴こえるようになっていました。

お医者さんが「良くなって良かったね」と言いました。

これ程、残酷だと思った言葉はありません。

右耳の聴力が95dBというのは、「95dの音がした時に、やっと音が鳴ったと認識できる」と言うことです。高架下で『電車通った?』となる状況ですが、片耳は健聴なのですから、スケールアウトが95dBになったところで、なんの意味もないのです。右耳で音を聴こえた!という状況になった時には、健聴の左耳を塞いでることでしょう。健聴の耳からしたら95dBなんてただの騒音ですから。

実際、聴力検査でも、右耳の計測をしているのに右耳では聴こえず、左耳から聴こえることがありました。その場合は左耳に雑音(マスキング音)を流しました。

○ステロイド治療の副作用

ステロイドを10日間投与したことによる副作用がありました。

・にきび
・喘息

●にきび 

点滴終了後から、顔に沢山のにきびができました。(一応)女性なので凄く気になり、皮膚科で薬を処方してもらいました。1ヶ月程度で綺麗に治ったと思います。

●喘息

点滴終了後、喘息になりました。経験した事がある人はわかると思いますが、呼吸ができなくて、眠れず、酸素不足で死ぬんじゃないかと思いました。これも直ぐに呼吸器内科で薬をもらって、治りました。
※元々ハウスダストアレルギーで、子供頃は喘息持ちだった為になったと考えられます。

○治療の結果、治らなかった

MRI、ステロイド点滴では、残念ながら私の聴力は回復しませんでした。ビタミン剤等の服用は続け、3ヶ月検診で85dB固定聴力として、治療は終了しました。

○統計に騙されるな

よく「突発性難聴は3分の1の確率で治るよ」と言われます。私も実際に、お医者さんにも言われました。それは嘘ではないです。しかし、ここで使われている『突発性難聴』には、軽度のものから重度のものまで含まれていると言う事を考えなくてはなりません。

もし、あなたが私と同じように重度まで聴力が落ちていたとしたら、改善はしても完治は期待をしない方が良いです。

希望を持たせて治らないのは本当に辛いです。
最後に絶望するような事を書いてしまいましたが、状況を受け入れ、情報を集め、対策を講じた方が、早く立ち直れると私は思うのです。

次回以降は、片耳難聴の世界をぼちぼち書こうと思います。辛いこともありましたが、良い事も沢山あったので、鬱々とした記事から脱却できる…はずです😊
最後までありがとうございました!

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