個人事業のメンタルヘルスについて考える(今回はアート系をメインとして書きました)
今週、漫画家の方の悲しい報道がありました。
SNSの是非も問われる事件です。
この報道を見て、常々、私が考えてることを記してみようと思いました。
カウンセラー視点、そしてアーティスト側からの視点も踏まえて
書いてみようと思います。
今回、ここでのアーティストの定義については
「ものを作ることを自分の軸に置いて生きている人」
とさせていただきますね。
アーティスト志望の頃の私のこと
私、実はアート系の学校出身で、若い頃はアーティスト志望でした。
その頃の私というのは、人とのコミュニケーションの中で、言葉で伝えていることと自分が本当に伝えたいことに、すごーくギャップがあるなあと感じていました。
「あー、少しニュアンスが違うんだよなぁ」と思うことが多かったんです。
そして、本当に言いたいことを、心にしまっていくようになりました。
もともと幼少の頃から、ピアノなど様々な楽器を演奏することや絵を描くことは好きでよくやっていて、
そこに自分が本当に言いたいことをぶつけていく、込めていく。
そんな感覚で過ごしていたことを思い出します。
当時の私は
言葉というものに限界を感じてしまってたんだと思います。
後に、社会に出ていき、年を重ねる中で
少しずつ「言葉を使ったコミュニケーションというのはスキルなんだな」と気づき始めるのですが。
言葉で伝わらない自分をアートで表現する
言葉を使ったコミュニケーションはスキルだと、今の私は思いますが、中には「言葉以上にコミュニケーションが取れて、そして人からも評価されて、社会的にも評価されるものが見つかって、それで社会とつながっていく」人はいるのです。
アートを生きる道としている方は、アートでコミュニケーションをとり、社会とつながれて、
また作品の中に自分の思いや感情も込められている。
言ってしまえば、作品=自分の分身、なんですよね。
だからこそ、守りたいし、大切にしたい気持ちは強いと思います。
でも一方で、言葉と言葉のやりとりですれ違いが起こるのと同じように
作品に対して、作り手に完全一致の共感ができない人も出てきますね。
むしろ、日本の人口を考えたら、共感しない人の割合のほうが多いんですよね。
そういう人がもしも身近に現れたとき
どうやって自分の作品を守っていけばいいのでしょう?
自分のいちばんの理解者をそばに置くこと
ひとり起業をしている方もたくさん増えている中で、私が「これ、大事だなぁ」と思うこと。
それは、自分側に自分のいちばんの理解者をそばに置く、ということです。
できれば話し上手なスポークスマンタイプの方がそばにいると心強いですよね。
雑務のアウトソーシングをしている方は多いでしょうが、それ以外に
「本当に自分の活動とその理念を理解してくれて
何かあったときに嘘偽りなく相談できる人」を作りましょう。
カウンセラーならスーパーバイザーやメンターがいるように。
相談相手を作ることも大事な仕事だと思って、ぜひ今そういう人いないなって方は
作ってみてくださいね。
「あーわかるぅー」って言ってくれる友達じゃないですよ。
心から仕事を支えてくれる人、ですよ。
いざとなったらあなたの代わりにスポークスマンにもなってくれそうな人。
周りを見渡して、どうぞそういうパートナーを見つけてくださいね。
特にアート系の方は、必須だと私は考えています。
アートでコミュニケーションをとることはとっても得意だと思うけれど、言葉でのコミュニケーションは必ずしも達人ではないからです。
自分の言いたいことが、そのままの意味で伝わっていってくれることって、本当に少なくて、難しいし、もどかしいことですね。
だから、何か言葉で伝えたいと思うような場面にでくわしたのなら、伝えることは、いちばんの理解者にお願いするのがいいと私は思っています。
要は、仲介してもらうということです。
もちろん、言葉での表現も素晴らしく上手なアーティストもいます。
でも、どちらかというと、アーティストで口達者な人は、少ない。
普通に会話することでの自己表現に満足できないから、アートに向かう人も多いということ。
アーティストの周りにいる人は、そういうことも踏まえて見守り、支援していくのが大切だと思います。
そして、アーティストご自身も、ちゃんと自分で知っておいた方がいい。
今の世の中は特に、目にする言葉が物凄い力を持っていることを、いつも頭の片隅においておかないといけないなあ、と私も強く感じています。
言葉は、自分にとっても相手にとっても、毒にも真綿にもなる。
そんなことも思いながら、この文章を記しています。
言葉の奥にあるものを読み取る力をつけたい
こうやって文字を並べていて
私の伝えたいことはどこまで伝わるのかな、、、
手書き文字ならば、文字の形から思いや心情を読み取ることもできるけど。
話し言葉ならば、その抑揚や、話す表情、仕草から読み取れるものもあるけれど。
ちょっとカウンセラー視点でここから書かせていただきますね。
メールなどでのご相談で難しいなと思うのは、やっぱり細かなニュアンスをぱっと見では読み取れないところもあるのが正直なところです。
それは、私の修行と経験不足の致すところなのですが。
お顔を見ながらだと、表情や声色でも読み取れるものがあるのですが、メールではそこはなかなか、、、
使われている言葉などから細かく読み取っていくことで
適切な方向を見極めていく、そうするしかないのです。
ただ、その言葉通りに受け取ってしまってもいけないところもあって。
とっても丁寧で柔らかい文章であっても、本人はとても落ち込んでいたり
またはものすごく何かに対して怒りを感じていることもあったり。
だから何度も何度も、読み返しては分析していく。
もしも今
これを読んでくださっているあなたへお願いできるのならば
なんとなく引っかかりのある言葉を目にしたときに、一度読んで引っかかったまんまではなく、何度か読み返してみてください。
何度か読んでいるうちに
その言葉の奥にあるものに気づけるかもしれません。
冷静な文章のその奥に
深い悲しみがあるかもしれません。
そっけない文章のその奥に
実は大きな愛情があるのかもしれません。
引っかかったからといって
その感情のままですぐにレスポンスせずに
もう一度 読み返してみてください。
あくまで、ひとつのものの見方として
ここに記したことは
あくまで、ものの見方のひとつを切り取ったものです。
なので
特定の人を「こうだ」「ああだ」と決めつけているわけではありません。
人はみんな違うので
これに当てはまらない方もたくさんいることは承知の上で
記させていただきました。
ということをご了承ください。
今日もあなたの幸せを願っています。
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