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(連載)ポジティブ心理学 第20回「困ったときのポジティブ心理学」

みなさんは今、困ってますか?
困りごとはまったくなくて、人生楽勝〜!
って言えたらどれだけいいか、、、
なーんて思ってる人の方が、実際は多いですよね。
私もなんの困りごともないよ、と言えば嘘になります。
些細な困りごとは生きていると湧き出てきますね。

そんな困りごと(小さいものから大きいものまで)にもアプローチしてよりよく生きる方法を考えることもポジティブ心理学の研究のひとつです。

ポジティブ心理学における「問題解決」2大ワード

ポジティブ心理学の問題解決の範囲で重要とされているのが
◆コーピング
◆レジリエンス

というワードです。
今回はまず「コーピング」について解説しようと思います。

コーピングとは?

コーピングっていう言葉、ポジティブ心理学に限らず、最近よく耳にする言葉ですね。
コーピング(Coping)とは何かというと「対処する、切り抜ける」という意味の言葉です。
「ストレス・コーピング」とか最近よく聞きますね。それはストレスを除去する、とかストレスを緩和する、という意味合いの言葉です。

コーピングは3種類

主にコーピングは3種類に分かれます。

①問題焦点型
問題を特定してその一番の原因に対して働きかける方法。
例えば
自分の持つ仕事スピード以上のスピード感を求められて締め切りまでに仕事が終わらない。
→自分の状況を上司に説明して、締め切りをずらしてもらう。
問題焦点型で気をつける点は、それで解決しなかった時に自分に対してネガティブ感情を引き起こす恐れあり。

②感情焦点型
問題によって湧き上がっている感情を緩和する方法。
例えば
仕事でミスして落ち込んでいるが、その自分の気持ちも認めようと受け止めて、気分転換などでネガティブ感情の緩和をはかる。
感情焦点型の気をつける点は、感情の整理はできるが問題そのものが解決しづらい。
逆に言えば、どうやっても問題は解決しづらいような場面では感情焦点型で解決する方がいい。

③回避型
問題そのものから逃げる。頭から追い出す。
例えば
心から嫌いな人がいるからあの集まりには行くのをやめよう。
回避型の気をつける点は、逃げるだけなので根本な問題解決にはならない。
本当に問題解決が必要ならば問題焦点型を使う方がいい。
でも即効性で言えば、抜群の効果。

みなさんもきっと日常の問題の中で、自然と使い分けてるのではないでしょうか?
「問題から逃げられない〜」時は問題の原因に焦点を当てて考えますし、すぐに解決しない問題は「いったん気分転換してから考えよう〜」とコーヒーブレイクを入れてみたり、はたまた問題によっては「今はただただとりあえず逃げよう」ということでその場を収めたりしますよね。

「心理学」というと堅苦しく感じますかもしれませんが、もともと心理学というのは人の心から生まれた学問ですから、必ずみなさんの心の中にあるものなわけです。なので身近に感じてみてくださいね。

私もなんだかよくわからないうわさ話やご自慢話で3時間も4時間も費やす「ママ友同士のランチ」は回避型で解決してましたね。
そこに午後まるまる時間を割くなら他のことに費やしたい気持ちから、うまく回避していました。
その後は仕事についたりして自然と時間も合わなくなり、問題解決しましたので自然とコーピングができていたのでしょうね。

という私の経験談も交えての第20回でした。

次回は、今回触れられなかった「レジリエンス」について触れようと思います。

みなさんもぜひ日常にさりげなくポジティブ心理学、取り入れてみてくださいね。
体験談などありましたらいつでもお待ちしています。
ぜひコメント欄にお寄せください。

今日もあなたの幸せ、願ってます。

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