あやしうこそものぐるほしけれ

暑いのは嫌いだけど夏は好き、という感覚を全部言わなくとも分かってくれたこととか、夏の空は真っ暗ではなくグレーだとなぜかキレ気味に言っていたこととか、電車で隣に座っている時もカフェで外を見ながらカフェオレを飲んでいる時もマルジェラの香水がずーっと香っていて、バイトをしていてもたまに夢みたいに香って、鼻から離れないとか。


でも会う機会が無さすぎて、自分からしなきゃ全然連絡すらなくて、でも食事を重ねる度態度は軟化していって、私のやっていることが正しいのかよく分からなくなっている。さすがに奥手だと言っても2回くらい食事に行けばあっちからそれなりのリアクションがあるんじゃないかって期待していた、拒絶も含めて。誘えば来るし喋るのに自分からは誘わないってそれは興味が無いんだよね。わたしに。


今何を考えていますかー?わたしは確かにグレーな空を眺めながら、あなたの顔はどんなだったか、声は、仕草は、もう随分遠くになってしまい思い出せません。これだ!と思って即決した香水があなたの香りに近いことに気づいてしにそうになっています。わたしはあと3回出勤してしまえばあなたと唯一の接点であるバイトを辞めます。この夏が終わるまで多分あなたは連絡をくれないだろうし、辞めたあとも連絡はしてくれないでしょう。そんなところは普通に嫌いです。かしこ。


もう1人の男の子は同級生で、親が同級生同士で仲の良く、どんな子供だったか話は沢山聞いていたから実際いる期間が短くても幼馴染みたいな距離感(と思っているのは私だけかもだけど)で、女遊びが激しいエロ伝道師みたいな人。ガードが固い固い言われるからもしかしてあたしのこと好きなの!?って人づてに聞いてもらったらわたしのことは親が繋がってるから正直ないと思う笑ということなので逆になんでも出来るね!ふはははって感じ。

2人と交互に飯に行く期間が一旦私が帰省したことで終わり、だんだん終わりに近づいてくるのかな?また今年も彼氏できんかったよーいい人いないかな、のループ。

何かに必死になっている人が好きで、バイトをしてる人が好き。みんな親がその職業で何不自由なく暮らしててさらにそれが当たり前みたいな顔して、授業は半目で受けてテスト前に必死になって飲むか誰かの家にたまるか、後期になって登校日数が増えるから余計そんなうちの大学生のキホン的な生活に飲み込まれるのが怖い。自分も遠くから見たら恵まれてるやつの1人なのに、同じところにはいたくない。そんなコミュニティの中で彼氏を作って2人でどっちかの家にずっと居て親が稼いだお金を旅行とかにバンバン使ってインスタにあげちゃったりして、そんなんより、1人で静かに暮らしてて犬飼いたいとか言っちゃうような人と一緒に犬飼ったらどうしよう~~散歩は朝暗いうちに行って~~とか考えてた方がよっぽど楽しい、それだけで私はその人のことが好きじゃないのかもしれない。好きってなんですか?難しすぎる。もしそこら辺に落ちてたら拾って持ってて貰えますか? わたしのところから転げ落ちてしまったみたいなので。

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