終わりまで見てしまう
6日から「第104回全国高校野球選手権大会」がはじまりました。夏の高校野球、選抜、甲子園です。
わが家はプロ野球にはとんと疎くて、シーズン中もほとんど野球を見ることはありません。
朝の番組で「つばクロー」がヤクルトスワローズのマスコットだったり「カープ女子」という言葉がカープファンの女子だということは知っていますが、選手もセパのチームも「そういうチームがある」ことくらいの認識です。ただ、コミュニケーションツールの一つとして、会話で困らない程度にタイガースの動向だけはチェックしてますが…
そういう理由で、地元にもかかわらず甲子園球場にわざわざ「行ってみよう!」ということもなかったのですが、甥っ子の学校が夏の甲子園出場が決まったときに応援に行ったことがありました。
(あ、そういえば甥っ子は何部だったんだろう・・・?)
さすがにスタンドにいけばその場の波に飲み込まれ、高校生・保護者・卒業生に紛れて驚くくらい応援に力が入り、甲子園名物の「かちわり」のお世話になりました。
以来、高校野球は時間があれば見るようになりました。地元だけでなくて、勝っているチームも、負けているチームも関係なく応援しています。それが私の高校野球の見方です ^^
甲子園球場といえば、マウンドと外野の芝のシマシマ模様ですが、この芝はどうしてシマシマなのかの答えを見つけたのがこの本
兵庫県にゆかりのある著者や兵庫県を舞台とした小説に送られる「ひょうご本」大賞の第1回目の受賞作品。
父親の期待に応えたい気持ちはあるものの、運動が苦手な主人公、大地は野球選手になることはできず、強豪校のマネージャーとして甲子園に行きます。そのときのグランドキーパーとの出会いをきっかけに、甲子園球場の整備を請け負う「阪神園芸」に入社します。
グランドキーパーとは選手が気持ちよく、力を出して試合ができるように球場を整備する裏方さんです。甲子園球場は数少ない天然芝の球場だということで整備や手入れが必要です。シーズンオフでもグランドの土を入れ替えることなど、裏方の地味な仕事の中で、大地は自分の心の奥にあるものに向かい合い、感情を開放して父や家族との関係、自分の生き方を見つけ出していきます。
高校野球で雨で試合が中断したあとでも、甲子園球場のグランドですぐに試合が再開されますが、グランドキーパーの力だけでなく、グランドはグランド自身の力で回復できる…土の力があるのです。
「雨が降るからこそ、地面は固まる」
誰にでも平等に降る雨、その雨を力に変える土。自分の心もひっくり返し、弱さも力にかえてゆくことは、自分以外の他の誰にもできない・・・
大地だけでなく、甲子園に一緒にいった友だちや同僚との関係、甲子園球児の弟と家族の話など爽快感の残る1冊です ♪
その甲子園で、今年はブラスバンドの応援もあり、コロナ禍前の開催に近くなったとおもいますが、それでも今日の第4試合、岐阜商高校の選手は感染でメンバー変更があったようで…選手の気持ちを思います。
コロナ禍の高校野球といえば
高校生たちの過ごした時間の本当の正解…というか力になったものはもっと後になってわかるもの。見えているものと、わかってくることの時差・・・2020年の春・夏の甲子園に出場できるはずだった高校生たちの正解は、甲子園だけではないはずです。
懸命に何かに打ち込むことに年齢は関係ない!と思いつつも、歳のせいか高校生の頑張りをみると、ついつい涙腺が緩んでしまいます。高校野球もまだ1回戦。今日も第3試合9回で、4試合8回で1点返したところでウルウルしてました。
出かける予定もない夏、感動をもらいながら決勝戦まで見ちゃうんでしょうね・・・
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