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出来過ぎる姉と、出来の悪い妹

・画像の4コママンガはレシートの裏に描いています

・息子がレシートを捨てるのはかわいそうだからやめてと言います

・なのでグチャグチャなレシートも捨てずに4コマを描きます。

・毎日1話描いて寝る前に息子に読み聞かせして笑ってくれます

できすぎる姉

私には年の離れた姉がいます。

姉は賢く、運動神経も良く、自分より良い成績の子が周りにいたら

なぜ自分より成績が良いのか考え、『同じ進学塾に通わせて!』

と両親に訴えるほどプライドも強い優等生タイプでした。

それに比べ私はあまり出来はよくありませんでした。

母からしたら姉のようにできてあたりまえタイプを見ているので

できない私に対して厳しい言葉を投げかけます。

・どうしてお姉ちゃんみたいにできないの!?

・どうしてお姉ちゃんみたいにわからないの!?

・どうしてお姉ちゃんみたいにやらないの!?

私はお姉ちゃんと同じ人にならないといけないの?

自分に自信が持てなくなり、

承認欲求を得られない自己肯定感の低い子どもになりました。

厳しい母

姉はできすぎるが故に母から過度な期待をかけられました。

姉は毎日一生懸命勉強してましたが、

日に日に目つきは鋭く顔は厳しい顔になっていき、

私からしたら姉は怖く、毎日楽しくなさそうでした。

私がもし姉のように色々できるような子どもになっても

母は私に過度に期待して、勉強漬けにさせられるのだろうか。

という勉強に対して恐怖心が湧きました。

比べられる

ある日姉と同じ塾に通っていた私は

算数のテストで50点という成績を叩き出します。

母はガミガミ怒ります、それは親として当然ですが・・・

『お姉ちゃんはこんな点数持って帰ってきたことないよ!』

また比べられる

なんで私を姉と比べるんだ・・・

100点というのはそもそも重要なことなのだろうか

100点を取らない私を責めるのではなく、

どうして100点が取れないのか一緒に考えはしないのか

もはや母が何で怒っているのか把握できない私・・・。

『こんな点数を取って帰ってきて、あんたはどう思うの!!』

という問いに対して

『半分やと思う。』

という反省の意ではなく、ありのままに答えたので

母は黙ってしまいました。

母がこの珍回答を母の友人に相談したところ

『何その答え!!天才ー!?その良さは大事にしないとー!!』

と言われたらしく、もう私のことについては

とやかく言わないようになりました。

日本に見切りをつけた姉

姉はその後高校受験を失敗し、ひどく落ち込みましたが、

ちょうどその頃にアメリカに短期間留学をしました。

姉はそこで悟ります。

『私はなんて狭い世界にいたんだろう

 どうしたらあの狭い世界を抜け出せるんだろう・・・』

姉は家から出て日本社会から抜け出し、

アメリカでの成長に挑戦し始めました。

お金もすごくかかる、父は激怒、母も罵る、私それ見て怯える

しかし姉の意志は固かったです。

結果出来過ぎる姉はアメリカの商社でグングンキャリアを積んで

昔と違って毎日笑顔であります。

出来の悪い私は、もう姉と自分を比べることはせず、

自己肯定感が低い人がいたら、そのサポートをしたいなと

コーチングサービスを行うことを決意します。

昔は姉に対して劣等感を持っていましたが

今は自分と姉を比べることはしません。

姉は世界一の努力家であると同時に1番尊敬できる女性です。

人は1人1人違って当たり前。

比べて自分を貶めることなく、自分の世界観を大切にして、

社会に発信して、一人一人の良さが循環していく世の中になったら

いいのにと思います。

私は私。

あなたはあなた。



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