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災害とヘルパー

発災から丸4ヶ月ですね。
最近は、ニュースでも取り上げられなくなってきたように思いますが…被災した地域はこれから暑くなりそれなりに大変さが増します。
4ヶ月となると、避難所から仮設住宅への移動が本格的になってくるころ。
そして、行動の早い人たちはすっかり移動が終わる頃です。
そう、取り残されるのは高齢者とか独居の方々。
優先順位という、けっこう無理やりな選択の中から選ぶこともできず移動が始まります💦
避難生活の中で、荷物が増えたりと結構引っ越しも大変。
とりあえず、押し込まれた後にヘルパーが派遣されるので…ヘルパー訪問まで結構な準備が必要になります。
だからといって、バタバタと引っ越しとなるためどうにもならないんですよね。
こんなところが、ボランティアさんがいたらなぁと本当に思ったくらいです。

さて、最近Facebookでボランティアさんの派遣やネット上での会話を目にしました。
私も、過去被災者です。
もしかしたら、今も被災者や被災地に住む人なのかもしれません。
ですが、とても早い段階からこの被災者や被災地という呼び名に違和感をもっていました。
そして、今も能登半島の被災した地域を被災地と呼ぶことに抵抗があります。
「被災地」一括りで呼べるので便利な言葉ですが…被災した人間にとってはとても抵抗のある言葉です。
被災してから3ヶ月、私は仮設住宅へ移動し仕事をしなんなら訪問介護の管理者を始めておりました。
そんな私を、まだ前に進めていない人たちと一緒にしては本当に辛い方々に対して失礼だと思っていました。
その中には、原発の影響で補償金をもらっている方々に対しての憤りとかもあったかもしれません。
(一緒にしないでなんて感情もあったはず…)
なので、特別扱いをされることに抵抗が、生まれてきたのです。
夏☀️
ある方々が、福島県に集まってくれました。お仲間さんたちです。
その時に、私に一言「私たちは、貴女をどう扱ったら良いか?このまま、あなたのために私たち支援を続けることはできるけど、あなたの本当の想いを聞きたい。」と言ってくれたのです。
その時、初めて私に生まれていた被災者、被災地という言葉の違和感を伝え特別扱いをしないでほしいとお願いした記憶があります。

そのお仲間さんたちとは別な友も、今も大きな地震があったときや水害の時に真っ先に連絡をくれる大切な人が必ず聞いてくれる言葉があります。
「どうしてほしい?」
支援物資や物はいらない。
物流が早く回復することはわかっているから。
「会った時に、ハグしてほしい。それだけで、頑張れるから❣️」
決して、私を特別扱いせず1人の人として見てくれる友たち。
もちろん、被災した地域はまだまだ支援を必要としてる人や特別扱いしてほしい人もいるでしょう。
でも、そんな人ばかりではないことも知っててほしいのです。

だから、私は「被災地」「被災者」と言われることも言うことも好きではないのです。
個がなくなるような気がして、また見てもらってないような気がして…。


この言葉を使っている人たちが、すべてそんなことを想っていないこともしってるけど…福祉を生業としてる方々なら尚更言葉を気にかけてほしいなぁと思います。

そして、私の周りにいる人たちが何も言わなくても想いを馳せてくれていることに感謝するばかりです。

いつも、ありがとう😊
大好きよ❤️

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