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*田舎暮らしのミラクル④*

長男が赤ちゃんで、私とほぼ二人暮らし状態だった
平和な田舎暮らしのあの頃。
土地勘もなく、知り合いもいない土地でしたが
今振り返ると、丁寧に楽しく暮らしていました。
思い出すだけで、ゆったりとした気持ちになれる、
あの頃の面白い出来事をいくつか✨

けんちゃん

それは、今から約17年前
1本の留守番電話から始まった。

もしもしー、けんちゃん?
天気予報で雨降る言うとるけぇ、
忘れずに傘持っていっときよぉ!
帰ってくる頃には降っとるけん、
ちゃんと折りたたみ傘でも持っていきやぁ

天気予報は夕方から雨だった☔たぶん。

ある日私の携帯に入っていた留守番メッセージ。
市外局番は当時住んでいた場所付近を
示しています。
(携帯ではなく固定電話でした)

推察するに、電話の主はけんちゃんのお母さん。
お声からして、
おばあちゃんと言えるくらいにはご高齢かな。

そしてけんちゃんは、おそらく息子さん。
小さいか大きいかはわかんないけど、
携帯を持っているってことは
高校生とか大人とかかな。
(2007年頃、小学生はほぼ持たない時代)

けんちゃんは果たして傘を持って出たのだろうか。
けんちゃんは雨に合わなかっただろうか。
そんなことを思いはしましたが、
電話をこちらから掛け直すというのもなぁ・・・
とその時は思って、
けんちゃんが雨に降られないことを
ほんのり祈っていました。

大丈夫かな、けんちゃん


これは奇跡?

時は流れ・・・
私はその後関西に戻ってきました。
2~3年後のある日、
携帯に着信履歴と留守番メッセージが。

見慣れない番号。
連絡先リストには入っていない。
誰だろう・・・??
ん?この市外局番、前の家のあたりだ。
そして留守番メッセージを聞いてみました。

もしもしー、けんちゃん?
ちゃんと検便取らなあかんでな
検便取って、ちゃーんと検査出しよ!
食中毒なったら怖いけぇ、検便忘れんときやぁ
検便しやんとなぁ、怖いけぇなぁ

瞬間的に記憶が・・・

えええっっ!!
うそやん!あのおばあちゃん!?(゚Д゚;)
そんなことってあります!?

しかも今度は「検便」?
日常的にみなさん「検便」しますのん??

や、私は食品会社ですから、
変な言い方をすれば馴染みはあるのですよ。
ということは、
けんちゃんは食品業界の人!?
え、働いてる大人!?

そうよ、食中毒は怖いのよ!
おばあちゃん、わかってらっしゃる!
しかし、働く息子の検便の提出を心配して
留守番メッセージを残したということ!?

いろいろ感情が忙しいよぅ💦
けんちゃん、けんちゃん・・・
ちゃんと検便、提出できたのかな。
病原菌は陰性でありますように。。

っていうか、おばあちゃん!
もうそろそろ、
電話番号間違っていることに気付いてよぉ!

なんで前に住んでいた地域から
私の携帯に偶然電話が
掛かってきたのか・・・

携帯を購入したのはたぶん
都会に住んでいた頃(言い方💦)
偶然にしては、話が出来過ぎている。
どこか繋がっているのか?と思うくらい。

その後、
おばあちゃんからもけんちゃんからも
連絡は来ていません(笑)

今は、けんちゃんとそのおばあちゃんの
ご健康とご多幸を祈りつつ・・・✨

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