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両親の遺品整理を振り返る。

生きていたら誰にでも訪れる、「この世を去る」ということ。
ある日…ひょっとしたら今日突然、訪れるかも知れないし、あるいはまだあと数十年は先かも知れない。

だけど、絶対に体験する出来事。

私は、2015年11月に母、2016年6月に父を立て続けに亡くていて。
父のときはそれこそ本当に急なことで、私が長子なのもあり「悲しい」という感情もろくに感じられないままで、、、
手続きだなんだで慌ただしく日々が過ぎていき、ようやく落ち着いてきたかな、、という頃でした。

遺品整理。というこれまた年月をかけて向き合わなくてはならないものが始まったのでございます。


捨てられない族の終わりなき!?遺品整理

両親と私、弟の4人家族。
残念なことに全員捨てられない族。。。

この時点で、既に詰んでいることは誰が見ても明白!

賃貸で、そこまで狭くはないであろう我が家、しかし物が多過ぎる&私たち子どもが捨てられない族である上に片付けられない族。。。

足の踏み場は全体の3割強、といったところでしょうかね。。。(脚色してると思いたい…!笑)

そして、母が他界したときにはあまり介入して来なかった母方の伯母たちも、父が他界して「さすがに」と各地方からわざわざ手伝いにきてくれました。


仁義なき!?親戚との遺品整理1

まず、割と近くに住んでいる伯母のツテで業者を手配してもらい、何を手放すか?と伯母との事前打ち合わせを。

愛着が湧いてほとんど使っていない家具ですら手放すことができない私と、物が溢れているこの家で、少しでも早く住みやすくなるようにと考える伯母とで意見が合わずに駄々こねるように泣きながら喧嘩したのは、いまとなってはいい思い出😂

自分が生まれたときからあったそれらは、
ずっと成長を見守っていてくれていたようにさえ思えて、
それがいない生活は考えられないと簡単には手放せなくて。

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例えばこの写真の後ろに写ってる和箪笥など

でも、きっとそのどちらも間違ってなくて。ただの価値観の違いで。
結局そこで生活していくのは私たち姉弟だし。と、最終的には現時点で手放せるものだけ、手放すことになりました。

ここで無理して手放せないものまで手放さなくて、本当によかったといまは思っております。


仁義なき!?親戚との遺品整理2

作業当日、朝6時から仕事の私は出勤前に手放す家具たちとのお別れタイム。
どれもこれも、母が亡くなってからずっと手放せずにいたけど、父も亡くなりようやく決心がついたものたち、、、
「今までありがとうね。元気でね。何かに生まれ変わったらまたウチにきてね」

そう別れを告げておいてよかったと、勤務を終えて帰ってきたときには既に搬出作業が始まっていたのを目の当たりにして心底思いましたわね。。
あの衝撃はいまでも忘れないよ。みんな、、、

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家具の搬出に加え、総出での大掃除にザックリとした家具の移動。

たった1日での作業は、本当に本当に最低限住める状態に留まり、収集日を控えるゴミ袋の数々、そしてその中に、、好きなアーティストが載っていたスポーツ新聞の記事がブチ込まれていたのを見つけ、「もう二度と手伝ってもらわん!!!!!」と心に誓った私。

…まぁ、ちゃんとファイリングとかしなかった私が悪いんだけど。
そんなに大切なら、その辺に置いとくなよって話なんだけど。。。


最終的にかかったお金と時間と労力。

2016年7月末に親戚たちと、その後も地道に(ほぼ)1人で月に2回の不燃ゴミの日に両親の私物を出し続けておりました。

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家族全員、捨てられない族。
「しまうとこがないなら収納を増やせばいいじゃない☺️」と、両親が思っていたかどうかはさておき。
5段ストッカーなんていくつ分解したかわからないんすよ(笑)

年に1回はネットで見つけた地元の不要品回収業者に外注し、その都度大きい家具などを手放して。

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使ってないプリンター2台やビデオデッキ、雛壇の骨組みなど、、

計3回業者を呼んで、かかった費用は最終的に11万円ほど。
1番最初に葬儀社経由で見積もった業者は、遺品供養も込みで1回約11万円。

トータルで同じ金額なら、1回で終わるに越したことはないですよね。
だけど、その1回で全てのものを手放せただろうか?

「本当はまだ置いておきたかった」と思いながら手放していたら、それを後悔しなかっただろうか?
経験していないから、わからないけど。

2年半という時間をかけてその都度その都度、自分の中で納得しながら手放すことができたから、当時手放した物たちの写真を見ても、懐かしくは思うけど後悔はしてないんすよね。

もちろん手放すその瞬間は寂しかったけど。

仕事をしながらで終わりが見えず「もうやだやりたくない!」と2ヶ月以上放置してたときもあったんですよ。

しんどくて外注したけど、それを知らない人から「不燃ゴミの日に出せばいい話じゃん、お金もったいない」と言われたりもありました。
「それがしんどいから業者呼んでんだろうが!!!!」と声を荒げたのもいい思い出(なのか?)

併せて自分の私物も断捨離しまくっていたから、なおさらだったんす(笑)

そして実を言うと、完全には終わっていない(ドーン)
母の洋服や着物は、リメイクできないもんかと手放せないでいるのです。
写真や昔作ってくれた物など、細々したのがまだいくつか残ってる。
それらも「もう、いっかな」と思える日がくるまで、今はまだ。。。

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おわりに

ただ、本当に大変だしお金かかるし、、だから私のやり方は必ずしもオススメはできません😂😂(爆笑)
無理して急いで全部手放す必要はないよ、とは思うけど。

そして物は少ないに越したことない。
ミニマリストは無理でも、自分が死んだときに残った家族が大変な思いをしなくて済むように、可能な限り物は少なくしていきたいと心に留めておきたいと思った娘なのでした。

わたしにとって有意義なこと、ものに対して遣わせていただきます🦊💎