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<新聞記事感想>推薦・総合型選抜は「お金持ち選抜」なのか

仕事柄、大学入試準備をする生徒さんと接することがあります。
今日は、朝日新聞デジタルの記事を読んで思ったことを書こうと思います。
読んだ記事↓

記事でピックアップされているのは、経済的に厳しいご家庭の中、アルバイトしながら浪人し、一般入試で東大に受かったという現役東大生ライターさん(現在休学中)。

そのライターさん曰く、東大に推薦で合格したのは、どなたも経済的に恵まれたご家庭の出身とのこと。
自分が好きなことを追及できる環境があるからこそ、自己アピールできる経験を積むことができて、推薦入試に合格できる。
つまり推薦入試はお金持ちのご家庭出身の生徒さんに非常に有利であるという主張をされている。

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ここからが私の考え。
この方が主張されていることはもっともです。
東大に入れるくらいの自己アピールをするためには、経済的なバックアップはある程度必要だし、保護者が安定的に生活を守ってくれていることも不可欠な条件だ。

推薦・総合型選抜は「お金持ち選抜」なのか、というこの記事のタイトルに対しても、そうだ!と私は答える。

私が会ってきた推薦・総合型選抜を受けるという生徒さんは、ほぼ全員高校生の間に留学経験があった。習い事も部活もしていて、自分の時間は全て自分のために使える状態だった。

志望理由書・自己推薦書で書くネタはどっさりある。だから、自分に自信が持てる。
(文章の出来不出来は別の話。その辺はしっかり指導せねばならんが)

もちろん、お金があれば受かるかというとそういうことではなくて、
努力できる環境が揃いやすいという話。

つまり、これは経済的な状況が、自分に対する自信に影響するという問題の一端だ。

一般型選抜(一般入試)は貧富の格差を縮めやすい方法で、頑張って勉強すれば、ある程度何とかなったりする。

私もそうやって生き残った組だ。辺鄙な所に生まれ落ちてしまった宿命から何とか抜けだせたのも大学受験があったからだ。

この時代に至っては、一般型選抜受験ってある意味、蜘蛛の糸みたいなものだと思ってる。(新聞に出てきたライターさんも同意してくれるんじゃないかな。)



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