見出し画像

Robert Cazimeroが歌う「My Sweet Pīkake Lei」

素敵なハワイアン・ミュージック Advent Calendar 2021 の8日目の記事です。

クリスマスまで、YouTubeの人気チャンネル「HI*Sessions」 から、1日1動画を紹介していきます。

本日ご紹介するのは、Robert Cazimeroが歌う「My Sweet Pīkake Lei」。Cazimeroさんによる作詞・作曲です。

Pīkakeとはハワイ語でジャスミン。小さな白い花が濃厚な香りを放ちます。真珠みたいなつぼみをつないだレイは、花嫁さんにも人気です。

この歌では、愛する人をPīkakeのレイにたとえています。レイが首にかかっているとしたら、2人は肌が触れるくらい近い関係。香り=その人が放つ魅力をダイレクトに感じる距離です。きっと恋人同士ですね。

ハワイアン・ソングでは、愛する人をpua(花)やレイ、鳥や雨に、よくたとえます。ずばりとは言わないけど、分かるし何より美しい。俳句や短歌のようです。

時々、何のことを言ってるのか全然わからない歌詞に出会います。「ほんとうの答え」は本人だけが知っているのですが、明かしてなかったり、そもそも作者不明だったり、すでに亡くなっていることも多いです。

でも、何年も何曲もフラの勉強を続けていると、ある日突然「あ、この深い森は彼女のことだ」と、答えが降ってくることがあります。

あくまで私にとっての答えなので、作者にしてみたら「全然ちゃうし」かもしれないですけど、長く果てしないフラ道を1歩進めた気がして、とても嬉しくなります。うまく踊れた時より嬉しいかも。

動画にはフラダンサーも登場します。Cazimeroさんはクムフラ(フラの師)でもあるので、もしかしたらご自身による振り付けかもしれません。

振り付けは「この歌詞を、私はこう解釈しました」ということの表明なので、フラは振り付けをした人にとっての「答え」。なので、同じ曲でも人によって振り付けは違ってきます。

歌の作者であるCazimeroさんは、どんな振りを付けるんでしょうか。作者だけが知る「ほんとうの答え」は彼が持っていますからね。

今回のダンサーは、2000年のミス・アロハ・フラでクムフラのTehani さんなので、振り付けは彼女自身なのか、Cazimeroさんかは分かりませんが、フラを「歌詞の解釈」としても楽しんでみてはいかがでしょうか。

それにしても豪華な共演です。歌も踊りも景色も、ぜんぶ豪華!

せわしない12月、素敵なハワイアン・ミュージックとともに一息つく時間を持っていただけたら嬉しいです。

ではまた明日。


いただいたサポートは、オンラインフラ講座KAULAを「より良い学び場」にするための活動に使わせていただきます。よろしければサポートお願いします!