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[アトピー性皮膚炎]デュピクセント治療日誌 その後

以前、アトピー性皮膚炎の治療薬「デュピクセント」の治療日誌を書きました。今回は、その後の経過を書いてみようと思います。

前回の記事はこちら。

注意事項

この記事の筆者は、アトピー性皮膚炎の患者であり、医療関係者ではありません。正確な情報を記載するよう心がけていますが、デュピクセントを使用するかどうかはお医者さまとよく相談してください。決して安価な薬ではありません。わたしには効果がありましたが、すべての方に効果があるわけではないようです。

デュピクセントのおさらい

デュピクセントの一般名は「デュピルマブ」で、2018年4月に販売開始された皮下注射薬です。アトピー性皮膚炎や気管支喘息の患者に使用が検討されます。

このディピクセント、お腹とか太ももとかに打つのですが、ドロっとした液体を結構な量、皮下注射するので、けっこう痛いです。つらいです。正直いってもう打ちたくありません。そして薬価はとても高いです。

デュピクセントの効果

下のグラフは、炎症の強さを表すTARK値の変化を記録したものです。

TARK値の変化

注射してる間はけっこういいんです。でもやめてしばらくすると悪化してしまいました。注射をやめたあとも悪化しない患者さんもいらっしゃるみたいですが、痒疹(ようしん)という、でこぼことした皮疹ができる人は、注射をやめると悪化する傾向があるそうです。わたしも例に漏れず、やめると悪化する傾向にあるようです。

また悪化…

2019年5月に治療開始してからもうすぐ4年。最後にデュピクセントを注射してから約1年半。しばらく症状は治まっていたのですが、また悪化しました。眠っている間にぼりぼり引っ掻いているようで、起きると血だらけです。

とはいえ、1回目に中止した際は割とすぐに悪化しましたが、2回目の中止後、1年くらいは日常生活で気にならない程度に症状が治まっていました。でこぼこした痒疹(ようしん)が減っていたのも一因かもしれません。こうやって続けていくともしかしたら少しずつ改善していくのかもしれません。

別の新薬登場

また注射打つのか…?いやだなぁ…と思いきや、また新薬が登場していたようで、そちらを提案されました。その名も「サイバインコ」。なんだその名前。サイバーなインコか?と思ったのは置いておいて、今度は飲み薬のようです。2021年12月に発売された、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬という種類のお薬だそうです。

実は2週間くらい前から飲み始めているのですが、副作用で吐き気がします。3回くらい嘔吐してしまいました。最近コツを掴んできて、飲んだら寝る!ただ、食後に飲むので、結果的に食べてすぐ寝てることになり、太ります。なんてこったー!

今後どうなるのか不安と期待でいっぱいです。またしばらくして気が向いたらサイバインコの治療記も書いてみようと思います。

さいごに

アトピー性皮膚炎はよくありがちな疾患ですが、簡単に治る病気ではなく、日常生活に支障が出たり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が下がったりと、なかなか大変です。わたしよりも症状が重くて悩まれている患者さんもたくさんいるでしょう。

何十年もアトピー性皮膚炎の治療方法は変わらず、ステロイドと保湿を頑張るしかなかった時代は終わり、近年たくさんの新薬が出てきています。副作用がなく、気軽に使えるお薬が出てくることを祈って…

最後までお読みいただき、ありがとうござました。アトピー性皮膚炎で困っている方の参考になれば幸いです。

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