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言葉を凶器にする人、しない人

こんにちは。
ただいまアントレコーチのnoteで綴るアドベントカレンダーに参加しています。メンバーそれぞれの個性溢れる投稿を楽しんでいただけると嬉しく思います。

「言葉」だけが凶器なのか?

キツイ言葉をぶつける、余計なひと言を言ってしまう。
そうした行為は、相手の反応も目に見えやすいです。
不快な表情や悲しんでいる様子など、わかりやすい反応が返ってくるので「あ、今、失敗したな」と勘のいい人だと気づくことができます。
(もちろん、気づかない人も気にしない人もいます。)

でも、今回は言わないことで相手を傷つけていることもあるというお話。

マネージメント層の方のお悩みにお答えするとき、チームで働いていた時の実体験をお話しすることがあります。
初めからコミュニケーションが上手くいくわけもなく、辛い思いもしたり、悲しい経験もあっての今。今回は、そこから学んだ「言葉にすること」の大切さを通してお話ししています。

言ってもらえない孤独さとやりきれない想い。

個人的に、傷つける言葉に対しては対処ができると思っています。
チームで働いているといろんなタイプの人にあたります。
他者を慮れる人、何も考えていない人、自分のことしか考えていない人。
言葉を凶器として使う人の大半は、何も考えていないか自分のことしか考えていません。
そうした場合は、冷たいようですが相手のことを考える必要はなく、むしろ自分のことだけを考えて守ればいい。心理的に距離を置けばいいだけです。

逆に、言葉に出さないことからは自分を守る術はなく、距離を置くことでは解決しません。
それを知ったのは、チームコーディネーターとして評価者になった時でした。
今までのようには話してもらえなくなった感覚があり、気持ちが追いつきませんでした。目に見えるようにわたしを除いて話していることもありました。
もちろんその気持ちも分かります。ただの「先輩」から「評価する人」に変わるわけですので、自分が言ったことが評価に繋がるかもしれない。わたし自身もそちら側の経験もしてきているので理解もできました。
それでもやっぱり気持ちは追いつかない。
今までの関係ってなんだったんだろうと本気で悩んだ時期もありましたが、信頼できる後輩の変わらない態度に何度も救われました。

個々の想いを大切にしながら働きやすい環境を作りたいと思っていても、本音で対話をしてもらえないことには何も始まらないんです。はじめの頃は、孤独とやりきれなさを抱え、心がズタボロでした。

言葉を大切に扱うことで変わる。

そこから抜け出せたのも「言葉」でした。

チーフパーサーとして乗務する時は、否応なしに信頼関係を構築しないと始まりません。
今日、初めて会うクルーでそれぞれがパフォーマンスを発揮するために必要なことは、「円滑なコミュニケーション」が土台にあること。一瞬にして信頼関係を築き、話せる環境を作ることはリーダーとして最も大切な役割でした。
そのために必ずしていたことは、まずは自分たちが楽しんで欲しいという自分の想いと今日をどういうフライトにしたいのかを常に明確にし、一番初めに全員と共有したことでした。
そして、フライト中には積極的にこちらから声をかけ、どんな小さな声も聞き逃さないようにしていました。もちろん上手くいかないこともありましたが、皆が楽しく働いて欲しいんだという気持ちを伝えることは続けていました。
それぞれが楽しく働けていれば、自然とパフォーマンス力も上がっていき、一体感も増す、孤独を感じるようなことはありませんでした。

「言葉にしない」もある種の見えない凶器。

話せる環境にこだわっていたのは、話したくても話せない人の恐怖体験もしていたからです。(本当に怖い)
本音を言わない、本当はどう感じ何を考えているのか、言葉にしない人もいます。相手が何を考えているか分からないと人は不安になり、不安になるとどんどんコミュニケーションはねじれていきます。
言葉にしないことが相手への無言の圧力を生み、話せない関係性を生むこともあります。

怒りを黙ることで表現することも。自分が親になって、言葉にできなかったり自分の感情をどう整理していいか分からず、無言の圧を与えて傷つけたこともありました。
陰で悪口を言っているのに、笑顔で会話している人も怖いですよね。それに気づいたときほど傷口は深い。

言葉は凶器になると言いますが、言葉にしないこともまた凶器になるのかもしれません。

大切なのは、二つの視点

言ったから傷つけたのか?
言わなかったから傷けたのか?

原因を探るとき、どうしても言葉に焦点を当ててしまいますが、言った、言わないの問題ではなく、相手への視点があるかどうか。
どこにベクトルが向いているかが重要だと感じています。

自分と相手を大切にする視点があれば、言葉が凶器になることはありません。言葉を凶器にするかしないかは、自分と相手、両方を大切にする視点なんじゃないかと、わたしは思います。

人が二人以上いれば、対話は自然とお互いを繋ぐための大切な時間になります。言葉がきつかったとしても、お互いに興味を持った対話ができていれば、補完し合いながら信頼関係は構築されていきます。真ん中にお互いの意識があり、感情を交わしているイメージです。
両方を大切にできる対話が広がると、もっと仕事もプライベートも楽に、楽しくなるのに。
対話で幸せになる世界が広がることを切に願います。


最後までお読みくださりありがとうございました。



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