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手書きだから得られる「書くこと」の効果

こんにちは。
ただいまアントレコーチのnoteで綴るアドベントカレンダーに参加しています。メンバーそれぞれの個性溢れる投稿を楽しんでいただけると嬉しく思います。

スマホひとつあればなんでもできる時代。

スマホがなかった時代、授業中によく友人と小さな手紙の交換をしていました。
何を書いていたかは覚えていませんが、先生の目を盗んでは小さな紙を回して会話したものです。その時にやりとりしたものは全てどこかにいってしまいましたが、友人から「実家で見つけたよ」と言われて、その時の情景が一瞬に蘇りました。

私の字が大人の字に変わったのも、友人の内のひとりと交わした手紙からでした。
彼女はとても美しい文字を書く人でした。文字だけではなく、心もとても綺麗な人でした。いつも笑顔で、人の助けになることは率先して動く、いつも優しい人でした。
当時の私は、自分のことしか頭になく、一緒にいると自分がとても嫌な奴に思えてきて一緒にいられなくなりました。本当に未熟だったと思います。
せめて何か真似できないかと、真似たのが彼女の美しい文字でした。
他のことはほぼ覚えていないのに、彼女と彼女が残した文字は今も鮮明に覚えています。

今は、スマホひとつで、画像や動画で想い出を投稿したり、簡単に文字も残せます。
文字のやりとりとは違って、交わすことなくお互いのことを知ることができるので、人との距離を縮めるのにも時間がかからないように思います。
その頃の投稿を見れば、すぐに視覚から想い出が蘇ります。

逆に、自分の文字で「書く」ことは、頭のなかの記憶に感情の想い出が残りやすいです。その他にも、いろんな効果があるのが面白いところ。自分の中にある言葉を引き出すことができたり整理したりできる、奥深い世界が「書くこと」にはあります。
今回はその中でも一番シンプルに今すぐできる、実感しやすいことをお話ししたいと思います。

必要なものは紙とペンだけ。

どんな紙でもいいので、真っ白な紙を用意してください。柄があるとそちらに気がいってしまうので、白い紙がおすすめです。
ペンはお好きなものを。書きやすいとベストです。

その紙に、どんな書き方でもいいので、感じていることを、直感的に書いていきます。
綺麗な文字でなくていいし、汚い言葉でもいいです。思いついたまま、書き出します。
誰も見ていないし、誰もジャッジしません。その紙の世界はとても安全な場所です。

とにかく書きまくってください。

コツは、頭で考えないこと。

とにかく書きまくることのメリット。

人は、1日の内に頭の中で自分との会話を繰り広げています。それを全て覚えているかと言えば覚えていない。忙殺される毎日の中で取りこぼしている自分の感情がたくさんあります。

この「紙に書く」という行為を何にも考えずにやってみると、自分が無意識に感じていたことがあったり、ほんの数分前からのこともあれば随分昔から引きずっていることもあったり、自分が何を感じ、どんなことに引っ張られているのか、書き出すことで多くの情報を手に入れることができます。

書くことから見えること。

次に、その紙に書いた文字をじっくりと見てみます。これは、俯瞰することと似ているかもしれません。

書かれていることは、ネガティブなものでしょうか?それとも未来への展望?それとも過去への執着でしょうか?
言葉は変わっていても同じようなことを書いているとしたら、それはもしかすると今自分が一番感じていることなのかもしれません。

もしネガティブなことならば、それについてもっと書き出してみましょう。いまこそ感じるままに、出し切ってください。
そして、最後にその紙はクシャクシャにしてゴミ箱に捨ててしまいましょう。紙と一緒に、全部手放してしまいます。
捨てるだけで?と思う人もいるかもしれませんが、本当にスッキリするのでぜひやってみてください。

余談ですが、わたしは先輩から悪魔のような手紙をもらったことがあります。(悪魔に失礼)
あなたのためを思って…という文面でありながら、節々にわたしに対する恨みつらみが書かれていたのです。当時のわたしにも至らない点はあったと思います。でも思い当たることは、どれだけ考えても正当な理由でした。
読み終わる頃には身体が震え吐き気を伴い、わたしは辛さのあまり信頼できる先輩に相談しました。深刻な悩みほど人に相談することができなかった当時のわたしが相談するくらい、受け止めきれない内容だったのです。
そして、その手紙を読んだ先輩は迷わず「この手紙は破いて捨ててしまいなさい」とおっしゃいました。
家に捨てるのも嫌だったわたしは、ステイ先のホテルでビリビリに引き裂いて捨ててしまいました。

あれだけ身震いした手紙だったのに、捨てた瞬間に気持ちがスッキリしました。もちろん悪魔の手紙をくれた先輩は、わたしのためだと思っているので翌日からも平気な顔です。でも、不思議とそんなことも気にならなくなり、その後も特に気持ちがとらわれることはありませんでした。
負の感情を手紙と一緒に手放せたんだと思います。

アナログに書いて気持ちを吐き出し、捨ててしまうということは思っている以上に効果があると体感しています。

また、その逆の場合、それがポジティブなことならば、その時の感情をログとして残しておくといいです。
そして、行動できることがあればすぐに行動することをおすすめします。

私はこの「書いて残す」ということがとても苦手なので、2024年は記録してみることに挑戦しようと思っています。

まとめ

今回は、簡単に自分でできる頭の中をスッキリさせる方法をお伝えしました。もっとじっくりとロジカル的に進めていけば、新しい気づきを生み出せたり、自分の目指したい方向に進んでいけたり、自己理解から行動化にも繋げることもできます。
またその話はいつか。

2023年の今、感情が引っ張られたり、心に残るものがあるならば、この機会に手放して、2024年を軽やかに進んでいくのもいいかもしれませんね。
心も頭も余白はとても大事。

最後までお読みくださりありがとうございました。


なかもと かおる

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