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映画「Fukushima50」

先週、「ケアニン2」の映画を観た際、映画館は正直ガラガラで三密でも無く大丈夫そうだという印象だったものの…

そろそろ、当分見納めかと思っていたところ〜

直後にもう一本映画を観る機会に恵まれた。

うちの人に誘われたのだ。

「観たい映画があるんだが、一緒に行かないか?」

と。

…正直、とても珍しい事だった。

映画を一緒に観に行くなんて、何年ぶりだろう?

息子が15才出てからこの春社会人になる8年の間、そんな誘いは一度も無かった気がする。

そういえば、関係無いかもだけど、ここんとこ、家の飼い犬の事も可愛がるようになったのだ。

それも不思議な事だ。

犬が家にやって来てから12年経つけれど…

去年まで

「早く捨てろ」

と言ったり、家に犬がいるというのが明らかに不快そうな表情だったのに。

家に息子が7〜8年ぶりに帰ってきた数ヶ月間、息子が愛犬を毎日可愛がるのを見て、うちの人も何かが変わったのだろか。

それとも最近、犬もすっかり歳を取った様子を見て、自身とすり合わせる様になったのかもしれない。

思えば息子が社会人になるまで、普通の暮らしをキープするのが、心身共にどんなに大変で努力のいる事だろう〜と思う日々だった。

心も体も病気にならないよう気をつけながら、私も必死で生活を支えたが、うちの人も内心必死だったのかもしれない。

色んな事が過ぎ、物事はいつも、自分の思う通りに行くわけでは無いと、良い意味で諦めの境地になったのかもしれない。

…話はかなり脱線したけれど、ともかく珍しいことなので付いて行くことにした。

***

映画は「Fukushima50」。

3.11 の時に福島の原子力発電所が津波に襲われ、何とか放射能漏れを最小限に抑えようと、命がけで奮闘するメンバーと東電、国のそれぞれの立場で意見がぶつかり、緊迫しながらも最善を尽くそうとする。

実話に忠実に作られた映画だそうだ。

暗い原子力発電所の中の映像が続くが、今、コロナに対する緊迫感不安感が、原発の爆発を避けようとする緊張感や不安と相重なる様だ。

この時期に作られ、公開される事になったのも、ぴったりな気がする。

この映画を作るのに、どれだけの費用と人の手が掛かっただろう。

とにかく、凄い!と思う映画だった。

こんな凄い映画を、コロナの影響でほとんどの人が見ないのは勿体ない気がする。

この時、4月初めだったが映画館はほぼ貸し切り状態だった。

それから1週間過ぎた二週目の週末には、住んでいる都市も外出自粛宣言がかかり、とうとう街中の映画館も土日休業と新聞に載っていた。

一日、一週間と、コロナもどんどん深刻になっていく。

10日には、「時をかける少女」「転校生」などで知られる大林宣彦監督が亡くなった。

この日はちょうど、大林監督の新作映画が公開予定だったが、コロナの影響で延期されていたところだったという。

また映画館で映画が安心して観られる日が来るだろうか。

映画界も火が消えないで欲しいと願う。

お昼はファーストフードの丼♪












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