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駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動【10】この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける

みなさんこんにちは!Kaoです。

日本に本帰国になったときにしっかりと気持ちを切り替えて前に進んでいくためにも、現地での生活を充実したものにしておくことは重要です。

大切なのは、「今の自分」のホームであり様々な新しいものを運んできてくれる帯同の地で、前向きな気持ちで生活を続けることができるかどうか。

それでも、やっぱり訪れます――「日本がいいな」という感情。

今日は、日本が少し恋しくなったときに「この国も悪くないな」と思える方法をお届けします。

結論:
この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける

駐妻生活の中で日本の生活をふと思い出すこと、ありませんか?そして、なんだかちょっと寂しくなって「日本に帰りたいな」と思うこと、誰もが一度は経験すると思います。そんな気持ちのときにぜひ読んでいただきたいです。

「今住んでいるところも悪くないな」 ―― こんな気持ちに変わる小さなきっかけになればという思いを込めて、この記事を書いています。

日本を思い出すのは現地に慣れてきた証拠

まず先にお伝えしたいことがあります。日本が恋しくなるのは、その国での生活が落ち着いてきたということです。

最初の方は全てが新鮮で、新しい土地で見るもの聞くもの初めてのものばかり。その次の段階として、日々の新鮮さがよい意味で薄れ、小さな不安や不満が出てくるのは当然の流れといえます。

「日本の方がいいな」「日本だったらきっと」というようなことをふと思うようになるのは、周りを見渡し、比較できる余裕が生まれたから。現地で過ごす毎日に徐々に慣れてきたという裏返しでもあるので、決してネガティブな要素だけではないということをお伝えしたいです。

とはいえ、不満は不満。一旦そういう気持ちが出てしまうと、徐々に大きくなっていってしまいます。だからといって「日本に帰ろっと」ができれば苦労しませんよね。

日本から離れて海外で生活すること自体に少しの不満が出てきたとき、どのようにして気持ちを切り替えるのがよいのでしょうか?

私が実際にやっていた具体的な方法をシェアします。

この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける

とてもシンプルですが、想像以上に効果がある方法があります。今回は3つご紹介します。

では、具体的に見ていきましょう。

「現地にしかない美味しいもの」を堪能する

このような情況のとき、食の威力は本当にすごいです。現地でしか食べられない美食、たくさんあると思いますが、その中からお気に入りを見つけておいてください。それを「日本のみんなはこんな美味しいもの味わえないな~」と、自分だけ独り占めするかのように堪能するのです。

かなり卑しい方法ですが、人間って単純です。美味しいものを食べると、「この国に来てよかったー!」と心の底から思えるものです。

普段からお気に入りのカフェ(とお気に入りのメニュー)を見つけておくのもよいでしょう。

ポイントは、

①その国にしかないもの
②ローカル色が強いもの
③安いもの(日常的に手に入るもの)

です。

逆に、値段が高いものや人と一緒だと味わえないものはおすすめしません。ちょっと気分が滅入っているなと感じたときに、一人で気軽に手を出せるものであることが大事です。ふらっと立ち寄って、胃袋から幸せを感じる。単純ですが、一番効果があります。

ちなみに、私の場合「上海に来てよかったー」と何度も思わせてくれたものがこちら。

生煎(シェンジェン)

大きな点心を鉄板で焼き上げたもの。上海を代表するローカルフードです。揚げ焼きのような調理方法で、外はカリカリ。でも中はジュワ~。これ、私の中では餃子の100倍美味しいです。初めて食べたときは感動して、5日間通い続けました。(しかも安い)

カップヨーグルト

写真はないのですが、上海のスーパーで売っていたごく普通のカップヨーグルトです。日本では展開されていないヨーロッパ系のものでした。これが美味しい!いわゆるギリシャヨーグルトタイプです。プレーンもさることながら、レモン味もお気に入りでした。日本に帰国が決まったとき、このヨーグルトが食べられなくなるのが辛かったです…

ハーゲンダッツ(中国限定フレーバー)

中国でハーゲンダッツは超高級アイスです。(上海はアイスはじめ乳製品が全体的に高い!)

価格は約450円、カップは日本のものより少し大きく、ミニスプーンがついています。

バニラやイチゴなどお馴染みのフレーバーはありますが、私の楽しみは中国限定フレーバー。小さな餅が入っているものは日本よりもかなり早く売り出していましたし、日本には売っていないフレーバーがちょこちょこ発売されます。

価格が高いので本当にたまーにしか買っていませんでした。(何かのご褒美のとき)

しかし、アイス好きの私にとっては、現地の生活に少し疲れたときに「上海に来てよかったー」と思わせてくれる一品でした。

「日本にもあるが、こっちが断然お得なもの」を満喫する

私の場合は「映画」です。映画はもともと好きで映画館にもよく足を運んでいましたが、上海は映画が安い!新作でも1人700円ぐらいで観ることができます。3週間ぐらいすると価格も落ち着き、400~500円に下がってきます。

そうです。中国の映画、料金は一律ではなく変動性なのです。新作で公開直後が一番高く、その後は徐々に下がってきます。映画館によっても価格に差があります。(余談ですが、大学のクラスメイトと映画のチケット代について話したとき、日本の価格が断トツで高かったです)

中国の映画市場は今やアメリカ以上の水準になり、そこら中に映画館があります。価格が安くても、映画館は綺麗だし、スクリーンに映る質も日本と全く同じ、シアタールームの中も日本と同じで椅子も座り心地よしです。

そんな大迫力の映画を、日本3分の1~4分の1の価格で観ることができるなんて、こんなラッキーなことがあるのか!と思っていました。

子どものような考えでお恥ずかしいのですが、「日本の方が……」という感情が何日も続いたときは、近くの映画館に行って「日本よりも上海の方がいいもんねー」と心の中で叫んでいました。

ちなみに……中国語はまだまだ全然という段階でも、「新作は絶対スクリーンで観たい!」という思いのもと、映画館に行っていました。最初の方は内容がいまいちわからないまま映画が終わってしまい、帰ってネットで結末を見るというようなことを繰り返していました(笑)

私にとっては「スクリーンで観る」ということに価値があったので、それだけですごくよい気分転換になっていたと言えます。

行動範囲を広げるチャンス

最後は、「もの」ではなく「こと」について。冒頭にも書きましたが、現地の生活に少しの不満を感じるようになったり日本が恋しくなったりするのは、その土地での生活に慣れてきたという裏返しです。少しの余裕が出てきたということです。

一方で、「少し飽きてきた」という理由もあげられます。「慣れ」と「飽き」は紙一重ですので、気付かぬうちに「飽きて」しまっているという状態かもしれません。

当然ですよね。いくら新しい土地に来たからといって、行動範囲がいつも同じだと、たとえ日本だったとしても飽きてしまいます。

そんなときは、行動範囲を少し広げるチャンスです。

電車で3つ先の駅まで行ってみて、ぐるっと散策してみてください。それ程遠くない場所でも、初めて降りる駅って意外と発見が多いですよ。「こんな場所があるのかー!」なんて新たなお気に入りスポットに出合うことも少なくありません。

また、現地の博物館や美術館に行ってみるのもおすすめです。

今まではとにかく生活に慣れることが優先でしたが、今度はその範囲を徐々に広げていってみてください。また新しい何かがきっと飛び込んできます。そうこうしているうちに「現地での生活がいまいちだなー」と思う気持ち、気がつけばなくなっていることが多いです。

気分転換に大金は必要ありません。日常生活の中で少しの工夫をすることで、「あ、この国も悪くないかもな」と思える要素がたくさん転がり込んでくるのです。

ぜひ試してみてくださいね。

まとめ:もつべきマインドととるべき行動

~もつべきマインド~

  • 日本と比べてしまうことは、それだけ現地の生活に慣れてきた証拠

  • 威力を発揮するのは「日常にあるお気に入り」

  • 気分転換はお金をかけずに

~とるべき行動~

  • お気に入りのローカルフードを普段から見つけておく

  • 日本にはあるが現地の方が断然お得なものをピックアップしておく

  • いつも降りる「3つ先の駅」を散策してみる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、帯同期間中の旅行についてお話したいと思います。海外旅行ではなく国内旅行をおすすめする理由を、自身の経験をもとにお伝えします。

<次回>駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動
【11】できるだけ「国内旅行」をする理由

全シリーズタイトル

駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動

【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁
【筆者について】私が退職を決意した理由

<退職前~出国まで>
【1】夫に「海外勤務になる」と言われたらまずやること
【2】退職直後に帯同 失業保険は「捨て」になるの?
【3】退職後に支払う住民税を計算しておく

<帯同開始~本帰国確定まで>
【4】定期的に行く場所を「ひとつ」つくる
【5】Excel、PowerPointを無駄に使う
【6】ブログを始める
【7】同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分
【8】できる駐在妻の賢いお付き合い方法
【9】現地での語学学習を本気でお勧めするこれだけの理由
【10】この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける
【11】できるだけ「国内旅行」をする理由
【12】自分が進化していることを実感できるようにする
【13】本帰国が決まったときの不安の構造を理解する
【14】未来図を描く

<本帰国後>
【15】知らないと損!失業保険の給付制限は短縮できる
【16】再会ラッシュに待った!集団ではなく「個」で時間をつくるべき理由
【17】プライドを捨て切る

【エピローグ】駐在妻を卒業した先にあったもの


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