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せとうち旅日記 #2 尾道・しまなみ編

#1 高松・瀬戸芸編からの続き。

瀬戸芸に後ろ髪ひかれつつ高松を離れて広島・尾道へ。
尾道・しまなみ編のメインはしまなみ海道サイクリング。

2日目 11/3(木)

🌓とても良い天気
高松編の続き

ひとりで知らん町で泊まってるのはちょっと変てでちょっといい気分。
尾道は道が超分かりやすくて着いてすぐ無敵な気分。
船に乗って電車に乗ってして、ずっとゆらゆらしてたから頭がぐらぐらする。
せっかくだしと思って尾道ラーメンと尾道焼(広島焼の砂ズリ入り的なやつ)と一緒に瀬戸内レモンサワー飲んだせいもあるかもだけど頭がずっとふらふら。

尾道ラーメンと尾道焼と
せとうちレモンサワーのよくばりセット


横になって寝るしかできない〜〜
シャワー明日の朝でもいいかな〜〜
明日はランドリー回そう〜〜
ふわふわふわふわしてる
限界のヘトヘトにつかれた、、
歯磨きしながら倒れ込みそう
コンタクト外してえらい
体力がなくなってるってこと?
よわすぎる〜〜ひえ〜〜もうだめだ〜〜
😫😫😫😵😵😵🙄🙄🙄😵😵😵😵‍💫😵‍💫😵‍💫

↑夜、宿でなんとかその日の記録を残そうとしたメモ。疲れ果てている。

3日目 11/4(金)

☀️ 引き続き晴れ 暑いくらい

ゲストハウスで起床。シャワー浴びて荷物をまとめる。宿併設のカフェでおにぎりの朝ごはん。お米がツヤツヤでおいし〜

和朝食、好き

11時前に宿を出たところで、昨日夜お好み焼き屋で隣り合わせた人とまた出くわす。宿と同じテナントにある本屋さんに来たらしい。
旅の記録ノートを付けており旅先で出会った人々にメッセージを書いてもらっていて今3冊目、それで新聞にも載ったことがあるそう。旅人仕草だ〜すげ〜と感動しつつ適当に無難なことを書き世間話をし、お互い良い旅を〜と解散。
こういう時に気の利いたことをサッと思いついて書けるようになりたい。

そのまま商店街をさらに奥に進んで次のゲストハウスへ。スーツケースだけ先に置かせてもらって、昼ごろ友人と合流する予定なのでぼちぼち駅の方へ戻るか〜という算段。
荷物を置きに共用の談話室に入ると、ヨーロッパ系の若い4人連れが英語でなんやら喋ってて、話しかけられる。聞くと、「明後日には東京に帰らなきゃ行けないんだけど広島→東京の飛行機を間違えて2週間先で取ってしまい変更しなきゃいけない、ネットで試したけど何故か出来なくて、電話しなきゃいけないが電話が日本語しかなくってコミュニケーションが取れない、代わりに電話してくれないか?」ということだった。
英語一応喋れてよかった〜と思いながらカスタマーセンターに電話をかける。全然繋がらなくて、待ってる間いろいろ話をする。明治大学に8月から留学で来てて、その仲間で尾道旅行中、それぞれ22,3歳くらいでドイツとかアムステルダムとかイギリスとかの出身らしい。週明けには日本語のクラスのテストがありそのために帰らなきゃいけなくて飛行機を変更しなきゃいけない…とのこと。日本語のテストがあるのに日本語が喋れないというパラドックスでちょっとウケたけど、まだ初級クラスぽくて簡単な挨拶とか数字とかは言えるよ!という感じだった。
電話は繋がってなんとか飛行機は変更できたけど手数料を結構ガッツリ引かれたので気の毒だったが、”It’s not the worst.”と言ってて、日本語なら「まぁ仕方ないね」というニュアンスかな〜。
仲良くなれたし久々に英語喋ったので楽しかった。また海外行きたいな〜今円安だけど。

友人から、電車の時間を勘違いして乗り遅れてしまい1時間遅くなるからそれぞれで昼ごはん食べようという連絡が入ってたので、宿を出て駅方面へ。
尾道名物は昨日早々に食べたので、調べて気になってたアジア料理屋に行きキーマカレーを食べる。店主のおじさんが親切で、サイクリングにいい行き先の島とか、大阪時代に修行してた店とか、知り合いのやってるいい飲食店とかを教えてくれる。この旅とにかく人に恵まれてるな〜。

時間もたっぷりあるので海岸沿いをぶらぶら歩いて駅へ戻る。
尾道は、海沿いに並行してJRが走ってて、海と鉄道の間に長い商店街が伸びているという構造。そして海の対岸には向島というまんまな名前の島が面している。海岸通りを歩いても、商店街を歩いても、鉄道沿いを歩いても、それぞれ景色がいいので楽しい。道に迷うこともないし安心して観光できるいい街。尾道、かなり好きだな〜。

友人が2時半頃に到着。
すぐ目の前に来てばっちり視界に入ってるのになぜか全然本人と気づけなくて声掛けられるまで分からんくてウケた。10年来の付き合いやのになんで分からんねん!と爆笑した。

商店街をぶらぶら宿まで歩き荷物を置いて、ロープウェーのふもとのカフェでワッフルにアイスが乗っかったやつを食べて糖分補給。
ちょうど夕日のいい時間だったのでロープウェーで山の上まで行く。
いい景色。最高〜。

ロープウェー登りきるとこの景色
向島がすぐ目の前で海に映る夕陽がきれい

宿のすぐ近くの「ウーロン」という中華屋で夕飯。すべて美味かった。
おやつに食べたワッフルが響いてたのであんまり量は食べれず残念。

エビチリ
残ったタレを掬って食べる用のパンもセットで嬉しかった



宿に戻ってシャワーやランドリーなどを完了させひと休みしてから、宿併設の一階に入っている「出汁と酢」という居酒屋で晩酌。
名前の通り、出汁と酢を売りにした料理と飲み物。
豚の酢角煮とおでんと果皮酢サワーを食した。どれも体に沁みるうまさ…。

豚の酢角煮

ゲストハウスのオーナーが店主だそうで、熱心な阪神ファンらしく野球談義を聞く。「プロ野球は強いチームが勝つんじゃなくてふさわしいチームが勝つ」「結局は球団も会社なので運営次第」などなど。
野球の話ってぜんぜん興味ないけどこの人の野球談義は結構ふんふん聞けるな〜、野球の話で初めておもしろいかも〜と思いつつ夜は更けてゆく……。

明日がメインのしまなみ海道サイクリングなので備えて就寝。


4日目 11/5(土)

☀️→⛅️ 昨日よりちょっと肌寒い

尾道編のメインアクティビティ、しまなみ海道サイクリング!
ずっとしてみたかったので人生初🚲できてよかった〜

おしゃれゲストハウスで起床。
近くのクラシックな喫茶店でモーニングを食べ栄養を補給。
尾道駅でロッカーに荷物を預け、レンタサイクルスタート。
連休でサイクリングしている人が多く、クロスバイク?がちょうどラスト2つだった。
水色のかわいいチャリとヘルメットでいざ出発!
桟橋のところで写真撮ってたら、通りがかりの地元のおじちゃんに「どこのモデルさんかと思たわ〜!どこ行くんじゃ?」と声をかけられすっかりいい気に。
対岸の向島〜瀬戸田というルートで行こうと思ってたけど、今ちょうど着てるフェリーで先に瀬戸田に行くのがええよ!と言うようなことを言われ、ほなそうするか〜と瀬戸田へ。
乗ると、ウチらみたいな普段着+レンタサイクルなんて人はほぼいなくて、全員もちろんマイチャリ&サイクリングウェア+スポーツサングラスという出立ちの人ばっか(しかも親子連れで子どももその格好)でビビる。せめてもの足掻きで屈伸したりアキレス腱伸ばしたりする。

トートしか持ってきてないので、持ち手をぎゅいんと回して背負ってる
周りのガチ勢と比べて明らかにナメた軽装備のわれわれ

生口島の瀬戸田について、ひとまずそのあたりを軽く一周。
島に来るといつも思うけど、島ってイメージよりも全然広い。星の王子さまくらいのあっという間に一周できちゃう島なんてもんではなくて、ちゃんと生活が営まれていて結構広いので、毎回ちょっとびっくりしてしまう。

瀬戸田のしまなみ商店街でお昼ごはん。
タコ飯と、ローストチキンと、コロッケを食べる。全部アホほど美味しい。

ピントが手前すぎるタコ飯


腹ごしらえも済んで、いよいよ本格サイクリングスタート!
井口島〜因島〜向島〜尾道へ戻るルートで行く。
道中ちょっと大変で、でも太陽と風と自転車の勢いが気持ちいい。

道中いろいろあって総じて楽しかった!!!!
(今回のハイライトなのに自転車に乗っていたので写真以外の記録がぜんぜんない。たぶん後で追記する、とりあえずそれっぽい写真だけ載せる)

この橋走破した
もう一つの橋
前の方にいるのが友人
途中休憩でたそがれる

夕方〜夜


尾道に戻り、汗を流しに地元の銭湯へ

早めの夕飯に海鮮丼を食べ、最低限の荷物を持って再び宿のある向島へ。
渡った時はまだ日没したてで明るかったけど、途中スーパーで食糧など買い込んでるうちに真っ暗になった。前を行く友人のライトを頼りにがんばって自転車を漕ぐ。島ってこんな暗いんだ〜と不安半分びっくり半分になりながら島を突っ切りとにかく島の反対側の海に出るまで漕ぐ。
東京ではどんなに夜中でも足元が不安になるような暗さなことはまずないので、田舎の夜の暗さを舐めていました。すいません。
なんとか辿り着く。
ゲストハウスのお母さんがとてもやさしくていいところで、実家のような安心感。
一日の疲れがほぐれる。心地よい充実感。


***

旅行、ほんとうにいろんな人に出会う。
ゲストハウスとかごはん屋さんとか偶然すれ違う人とか、みんな初めましてだけどなんか親しみがある感じ。

基本人好きなので、偶然会ったいろんな人と喋ったりするのは楽しい。とはいえ、なんやかんや疲れ果ててる時はコミュニケーションがちょっとめんどくさいな〜と思ったりもする。

前はどんな人にも常に愛想よくニコニコしてたけど、最近はめんどくさい人には適当にあしらうとか、変に相手に合わせたりしないとかができるようになってて、これもある意味で成長かな〜って思う。

友人も愛想いいタイプなので、自分より愛想いい人いたらそっちに任せちゃえ〜という気になる。
ひとりも楽しいけど、気の置けない友人といるとなにかと助かる。ありがたいな〜。

***

5日目 11/6(日)

☀️ とにかく連日晴れ、朝晩は冷え込む

朝〜昼

尾道・向島からスタート。
向島ってすごい名前だよね〜尾道市にぴったり面してて、船が10分おきに行き来してる、3分も乗ればすぐ対岸に着く。島だけどゆるく陸と繋がってる。
向島の陸と反対側、海岸のゲストハウスで起床。
朝日が気持ち良すぎた。
水平線からちょっと登ってても、朝起きた時間に見たのが朝日だからね。

羊のけだまに栗の葉っぱをやって、
10時頃自転車で出発〜〜
ゲストハウスのお母さんに、洋蘭センターというところでマルシェをやってると聞き、がんばって坂を登る。
朝からハードな運動で汗かく。
なんとかほぼ止まらずに登りきってみると天国か?!と思う場所が高原の原っぱに広がっていた。

太陽、輝きすぎでしょ!


たぶん普通に地元とかでやってたら見過ごすくらいの規模なんだけど、島の、山の上の原っぱで自転車で登りきった先にこんな景色が広がってるのがありがたすぎて、全部の店をしっかりありがたく見た。
レモネードを飲んで、音楽を聴いて出張鍼灸院と足ツボマッサージを受けて元気になって、子どもたちのパン食い競争!を眺めて、美味しいパンをばくばく食べて、そうこうしてたら炊き出しの美味しいごはんが配られたのでありがたくいただいて、米がつやつやふっくらでほんとうにうまかった、連れがラーメンを食べて、のんびりまったり日陰に座って…と最高の天上タイムを過ごした。
そしたら、ゲストハウスのお母さんが来ていて、思わず声を掛けて、こんないい場所を教えてくれてありがとうございます〜!と話しかけたら、
自転車停めてるの見つけたから、オ、まだいたのね〜と思ってたよ!
そして、よかったらウシオショコラトルまで車で連れてってあげようか〜〜?と
この上ないありがたい提案をいただいた。
ありがたくお言葉に甘え連れてってもらった。道中あまりに険しい坂とカーブが続いており、本当に自転車でトライしなくてよかった…と天に感謝。

そもそもこのチョコレート屋に行きたかったのは、大学4年の時になんとなくバレンタインの販売バイトをやって、銀座松屋の催事場で、きれいな売り子さんがいるな〜とふらっと立ち寄って偶然ウシオショコラトルを見つけて、いつか尾道にあるという本店に行きたいな〜となんとなく覚えており、偶然この期間に広島に住んでる親友が仕事が四連休になり、それなら尾道からしまなみサイクリングをやろう!と誘い、
この機会にウシオに寄ろうとは思ってたんだけど、尾道駅すぐではなく、向島のしかも山の上にある…というハードな立地で諦めかけていたものの、
偶然このゲストハウスが唯一空いてて、そのお母さんが本当にいい人で、偶然マルシェにも来ていて私たちを見つけてよかったら乗せていこうか?と誘ってくれて…など複数の偶然が重なってここに来れたという奇跡、感謝。これが自転車だったら間違いなく辿り着く前にのたれ死んでいた。

今回はあまりかさばるおみやげは容量的に買えないので、ここのチョコレートはちょうどよくってこれを機にたくさん買った。ついでにテイクアウトでカカオミルクも注文。ローズマリーが入ってて爽やかで美味しかった。
当時のお姉さんはもう卒業されたようで働いてはなかったけど、こんな素敵なところでチョコレートを製造販売しているなんて、なんて素敵なんだろう…と思いを馳せた。あのお姉さん、元気かな。いまどこで何してるんだろうなぁ。

あまりに良い景色

向島から尾道へ戻り、自転車を返却し、14時半頃東広島と岡山と、とそれぞれの方面へと解散。

なかなかがんばったぜ。
しまなみ海道サイクリング、人生でやりたいことリストにひとつチェック✔️できたね。


尾道・しまなみ編、おしまい。

#3 岡山・倉敷編に続く。

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