充実の「展覧会レビュー記事」を読んで 198/360
クリスチャン・ボルタンスキー展 Lifetime の感想noteを読みました。
結論から言うと:とってもヨカッタです。
足を運ばれた方もそうでない方も是非ご一読を。
読むことになったきっかけ
この記事に出会ったきっかけは、
現在noteのお題企画で上がっている #名前の由来 記事を読んでいたら
noteから (AIによる?) オススメ記事が上がってきた中に
上記の「展覧会の感想」記事の作者である川内有緒 (かわうちありお)さんが、名前の由来を語った記事を読み
フォローしたのがきっかけです。
いちいちそんな経緯・来歴を書かなくても、とは思うんだけど
個人的にはnoteでのこういう縁のつながり方が面白いよなぁと思っているので、読むに至った道筋を書き残してみました。
さて、本題の、ボルタンスキー展の感想を読んで思ったことは・・
数人で鑑賞すると、みんなの意見が聴けて、思索が深まる「対話型鑑賞」
ただ、作品の写真を羅列しただけではなく、実際にその場に足を運んだ方々の率直な感想、そして、何人かで語り合う仲で深まっていく理解や解釈がエキサイティングな、素晴らしいレビューでした!
文中に、「まだ行ってない人は読まずに足を運んでください」とあり、
それはもっともだと思いましたが、行けない人には特におすすめのレビューです。
自分一人で行ったとしてもこのような複眼的感想には至らなそうだと思う・・
そういえば昔、「批評を学ぶ」がやりたかった
学生時代、映画批評みたいな分野に魅かれたことがありました。でも、その当時から割とはっきりと自覚していました。
「自分が、映画評論のようなゼミに入ったとして、やりたいコト・求めているものは、『コレが最終解答だ!じゃーん』みたいなものを書けちゃえるヒトになりたい」
つまり、
■自分で答えを見つけようというよりは正解を知りたい
■箔を付けたい、みたいな浅はかな動機
が自分でもわかっていたんですよね・・
※ちなみにnoteを始めてから、古賀史健さんは昔、
映画監督志望だった、とか
マリナ油森さんは実際に映画を作っていた、とか
そういうハナシを知れるととっても楽しいです。
※有緒さんも小学生時代から!?映画作ってたそうです
そうそう、当時も (自分で)「作りたい、撮りたい」ヒトには敵わないよなぁ
(「映画批評」がしたいなんて、さ。なめてるよね)
と思っていました。
読みやすい文章とは、とまた考えてみる
ボルタンスキー展の感想、文字数も多く (ざっくり1万字)
写真もたっぷり、縦になが~い記事なのですが
ひっかりなく、だれずにすらすらと読めて素晴らしいと思いました。
Amazonの有緒さんのご著書についたレビューの中に
「テンポよくすらすらと読める」という内容があり、たしかに。
有緒さんの記事もいくつか読んでみたのですが、すらすらと読めます!
書けない自分が言うので間違いない (?) と思っているのですが
「スラスラと読める文章」と言うのは、やはり「読者目線に立つ」ことや
内容の整理、推敲、など様々な心配りの賜物であるはずです。プロの書いた記事でお勉強できるなんて一石二鳥。
最後に:民主化
深津御大が、ズバッと「これ以上ないくらい」簡潔に述べていますが
「テクノロジの本質は民主化」
テクノロジの方向性
・貴族の営みが、庶民でもできるように
・天才しかできないことが、凡人でもできるように
つまり「一部の特権階級に独占されていた何かが、大衆層に解放されること」だ。基本的にテクノロジは、この方向に進化をする。
note上に、写真もふんだんに使われた優れた展覧会レポートがあれば
ボルタンスキー展開催期間中に東京に行く手段もない自分のような人も
まるで自分で行ってみてきたかのように、
感想を読んで追体験ができるのは、
本当に素晴らしいと思います。
ただ、民主化というのは、
「誰でもnoteを始められるし、
見たり体験したことがらのレビューも気軽に書けるんだけれども
そのように書いた作品も、
ハッシュタグなどで簡単に比較され、選ばれる。
読みやすいもの、人気が出るもの、アラが目立つもの、全く読まれないモノ・・」
という側面があるわけで
コレは常に、強者 (すばらしい作品を生み出せる人) にとってはチャンスであり
逆に、実力がないヒトには容赦のない世界でもあります。
あらためて、気軽に公開できるnoteの記事だけれども
0.001ミリずつでもやはり文章力、つけていきたいなと思いました。
P.S.
(0.001ミリが積み重なって実るころまで、「辞めずに続ける」というのが
最大の難所ですので、素晴らしい作品を見て、すぐに萎えてしまわないよう
みんな気を付けようね・・)
Thanks
バタコはこんなレビューも大好きです。
話題の場所って、実際に足を運ぶと、へぇそんな感じなんだ~って、写真の隅々まで、眺めております。
アナタが読みたいレビュー記事ってどんなのですか?
最後まで読んでいただいてありがとうございます!