万が一簪が折れたら
大切に使っていたけれど、何らかのアクシデントで簪が折れてしまうこともあり得るもの。
万が一、簪が折れてしまったら、まずは修理が出来ないか考えてみよう。
市販の接着剤で直せる場合もあるし、金属製の簪であれば、金属製簪の職人さんに相談すれば、修理を依頼できる可能性もある!
東京や東京近郊にお住まいなら、『かざり工芸三浦』さんに金属製簪の修理をお願いすることがオススメ。
ただし破損度合いや簪の素材によっては、職人さんでも修理が難しい場合もある…。
でもやっぱり大切な簪なら直してまだ使っていきたい。
今後も使い続けるためにも、まずは直したり、専門の職人さんに修理をお願い出来ないかを相談してみよう。
私も以前に、簪を折ってしまったことがあるけれど、市販の接着剤で直せたので、諦めるにはまだまだ早い!
接着剤が使えなかったり、職人さんでも直せないなど、どうしても修理が不可能になってしまったら、供養してから処分しよう。
簪はお守りの意味合いも込められているし、神聖な存在でもあるので、そのまま捨てるのは避けたいところ。
それに想い入れが強かったり、愛用していた簪だと、サクッと折れた簪を処分することは心情的に難しいものだ。
だからこそ、きちんと供養してから処分することをおすすめする。
供養といってもお線香を焚くとかお供えものをするではなく、ちゃんと簪に感謝と謝罪の気持ちを伝えることが大事!
特に『今までありがとう』など、感謝の気持ちは充分に伝えたり、手を合わせるなどして祈ることで、簪が想いを受け取ってくれる。
感謝と謝罪の気持ちを伝えたら、簪の素材に応じて、分別して処分していくこと。
木製であれば真っ白い紙に包んでから可燃ゴミとして処分し、金属製などであれば不燃ゴミなどで処分することが正解。
地域と簪の素材によって、分別方法が異なるため、事前に分別方法はチェックしておこう。
ただどうしても、簪をゴミとして処分するときって、すごく抵抗感が湧くし、悲しい気持ちになりがち。
愛おしすぎて折れた簪が捨てられないときは、京都にある安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)へ供養をお願い出来ないか問い合わせてみよう。
安井金比羅宮では、古くなったり折れた櫛(くし)などの供養をする行事を執り行っている。
簪も物によっては供養をお願い出来る可能性もあるので、相談をしていこう。
ただし、供養を断られた場合は処分して手放すようにすべき。
神聖だったり大切な存在だけれど、簪としてもう使えることが出来なくなったら、ずっと手元に置いておくことは、個人的にはおすすめしない。
ネガティブな感情や想い、運気などがそこに滞ってしまいやすいので、切ないけれど処分した方が良いのだ。
簪もしっかり感謝の気持ちを伝えることで、持ち主の想いをちゃんと受けるため、簪としての役割を全うしたと感じてくれるだろう。
そして今後は簪を折らないように、更に気を付けて使うように心掛ければ大丈夫。
簪が折れるとショックだけれど、修理を検討したり、直せない場合は手放すことをしてほしい。
たとえ折ってしまっても、簪への愛は消えたり、何か不吉なことや良くないことが起きるわけではないので、安心して修理するか、手放すかをしていこう。