今日のアウトテイク#116「その西脇のコワーキングで目の当たりにしたコワーキングの重要な役割」ほか【メンバーシップ特典】(2024-03-13)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

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もうすぐ春。コワーキングツアー、再開しよう。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"女はまた、共同体の中で大きな紐帯をなしていたが、それは共同体の一員であるまえに女としての世間を持ち、そこではなしあい助けあっていた。"
(宮本常一『女の世間 / 忘れられた日本人』

#(告知)3月28日から「DIGITAL NOMAD WEEK OSAKA」開催

ぼくがnoteで運営しているメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」のメンバーでもある向井さんがマネージャーを務める大阪のコワーキング「The DECK」では、海外デジタルノマドを招いての大阪城での花見イベントを開催する。

あ、日本語ページもあった。

さらに約2週間の国際交流プログラムも用意されている。

花見だけではなくて、奈良の明日香村や太子町にも足を伸ばして、日本のローカルを体験してもらうというプランがとてもいい。

関西で初の本格的な海外デジタルノマドとの交流の機会になる。興味ある方はぜひご参加を。

#(予告)「(仮)コワーキング開設運営講座〜基礎編」は4月に

近く、過去に何回か開講してきた「コワーキングマネージャー養成講座」の第1時限目だけを単発でやる予定。ここに、コワーキングの本質を詰め込んでるので、いわば「基礎編」としてオンラインで講義する。お手本となる事例もたくさん紹介する。早ければ4月中。

対象は、主に、「自分たちのコワーキングを自分たちで立ち上げて運営したい方」。最近、このニーズが高まっていると感じている。大変、喜ばしい。そのお手伝いをしたい。

これには自治体も含む。もちろん、企業の方も歓迎。ただし、「場所貸し業」としてのコワーキングの話は一切しない。あくまで、この「コワーキングの5大価値」と「コワーキング曼荼羅」に沿って、コミュニティとしてのローカルコワーキングをテーマにする。

「コワーキングの5大価値」についてはこちらを参照。

それとこれ。

「コワーキング曼荼羅」についてはこちらを。

詳細は、追ってまた告知します。

#あの横尾忠則氏が人生相談するらしい

いや、相談を受けるほう。「老いとは嘆かわしい、悲しむべきもの」という常識を軽やかに覆す横尾忠則の今。これは見たい。

語りが細野晴臣ってのが、またいいですね。

一時、中断されてたみたいだけど、この方のTwitterが飄々としていていいのよね。

世界中で個展するようなすごい人なのに、芸術論みたいな肩肘張るのはほとんどない。生身をそのまま晒してて、それがそのまんま作品になってる。こういう人をアーティストというのではないかな。

ちなみに、神戸にはこの方の名前を冠した「横尾忠則現代美術館」がある。若い頃、神戸新聞に勤めてた頃、神戸に住まいがあったんですよね。

ちょうど、今、「横尾忠則 ワーイ!★Y字路」展をやってるではあーりませんか。こちらにPR動画が。

横尾忠則といえば「Y字路」。出身地の兵庫県西脇市内にはY字路が多い。それを題材にたくさんY字路の作品を描いておられるわけで、ぼくもコワーキングツアーで西脇におじゃましたとき、いくつかY字路を見て歩いた。このシリーズの原点とも言うべき椿坂の元模型店のあったY字路も見に行った。

と思ったら、そのときに撮った写真があった。

こういうのが町中にある。Y字路については、こっちの動画のほうが詳しい。

「横尾忠則 ワーイ!★Y字路」展は2024年5月6日まで。

ところで、その西脇では忘れられないエピソードがある。

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「その西脇のコワーキングで目の当たりにしたコワーキングの重要な役割」

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#その西脇のコワーキングで目の当たりにしたコワーキングの重要な役割

前述のコワーキングツアーとは、今を去ること5年前、2019年に開催した「コワーキングツアー Vol.16 〜兵庫五国連邦、その山側を往く編〜」のこと。このとき、兵庫県北部の8軒のコワーキングを巡った。

その中に西脇市の「ヘソノオプレイスAnn」さんがあった。

そこでのこんな出来事に目を見開かされた。

コワーキングマネージャーの方と話してたら、近所の農家の奥さんが小さな箱を持ってやってきた。もちろん、飛び込みだ。中には卵が入っていた。聞けば、サイズが小さくて農協が引き取ってくれないのだけど、捨てるのはもったいないので、なにかいいアイデアはないでしょうか、というご相談だった。

それからが速かった。

話を聞くなりすぐさまマネージャーがあちこちに連絡を取ったら、あっという間にWebデザイナー、マーケッター、ラッピングアーティスト、その他にライターもいたかもしれないが、ワラワラ集まってきてプロジェクトチームが出来上がり、ワイワイ意見交換が始まった。

そのスピード感に驚いた。脇で見ていたぼくの記憶では、ものの1時間の出来事だった。が、日頃からチームで仕事することができてると、なんら不思議ではない。そのチームアップをするのがコワーキングの役目だ。

それと、もうひとつ、課題を持ち込む人とそれを解決する人をつなぐのもコワーキングの仕事。双方に価値を提供する。

このケースの場合、農家のお母さんは日常的にコワーキングで仕事されているわけではない。けれども、ここへ来れば何らかの解決策を講じてくれるんじゃなかろうか、という気配を察知している。

それはきっと、日頃から町内のいろんな属性の人たちとのリレーションシップができてるからだろう。そういう地道なカツドウは結構、周囲には見られている。だからお母さんは来たのであって、事実、あれよと言う間にコトが前に進んだ。

地域住民に頼りにされるのはローカルコワーキングの理想だ。持ち込まれる案件にコワーカーたちがチームとなって取り組む。それがローカル経済を回す。個々のサイズは小さくとも積み重ねれば相応のボリュームになる。さらに企業や団体、教育機関、自治体、NPOなどともコラボするようになれば、地域になくてはならない存在になる。

ぼくが「コワーキング曼荼羅」で示しているのは、コワーキングはこういうつながりを作るインフラである、ということ。つまり、パソコンをパチパチするIT関連のリモートワーカー専用ではなくて、ありとあらゆる業種、職種の人が交差するハブであるということ。交差するから、そこに仕事が発生し、ローカル経済を回すエンジンとして機能する。

そのためには、日頃からベンチ入りしてくれるメンバーを持っておかねばならない。ベンチ入りと言っても、毎日コワーキングに詰めて待機してる、という意味ではもちろんない。いつでも連絡がついてすぐに動けるワーカーということ。そのアサインもコワーキングマネージャーの仕事。

昨今、ワーケーションだデジタルノマドだと騒がしくなってきてるが、迎え入れる側のコワーキングに、こういう課題と人材がいれば、外から来たワーカーとのコラボの可能性もあるはず。

そうすると、彼らとの共創により地元になんらかの価値を産み落とせる。そのことをすっ飛ばして観光業の目線でノマドを誘致しても、その土地の維持継続性は期待できない。

ちなみに、この「コワーキング曼荼羅」は、コワーキングツアーで全国各地のコワーキングにおじゃましてその実像を見聞してきたことをまとめたものだ。ローカルのコワーキングではこういうことをワンストップでやっている。お手本にするべき事例はたくさんある。

それも、前述の「(仮)コワーキング開設運営講座〜基礎編」でお話する。お楽しみに。

ということで、今日はこのへんで。

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