コワーキングならコワーカーをプロファイルしよう:今日のアウトテイク#202(2024-06-07)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
※あなたがお世話するその人は何者か?
#今日のBGM
#今日のコトバ
#先生、コワーキングてご存知?
昨日から風邪気味だったので、念の為、医者に行ってきた。
検査してもらったら、幸い、コロナではなかった。
「東京、行ってたの? いつ?」
「先週の金曜から日曜まで」
「一週間前やね」
「はい」
「出張で?」
「イベントがあって、人前に出ることになりまして」
「あー、なんか音楽やってるの?」
「は?いやいや、昔、演ってましたけど、お話しをしに」
「あそ」
「2日間で3コマあって、熱量の高い人たちの前でお話して」
「なんのイベント?」
「あー、えーと、先生、コワーキングてご存知? 」
「何それ? 」
「個別にオフィス持っていない人が、共用のワークスペースで一緒に仕事するんです」
「ほー」
(このあと、コワーキングについてひとくさり)
「そういうのをコワーキングって言うんです」
「ふーん」
「ぼく、それをもう長いことやってまして、いろいろ体験してきてるので、何かと相談受けることが多くなりまして」
「儲かるね」
「え?いや、たいして」
「あー、それが終わると懇親会とかやって?」
「というより、出番以外でもずーっと人と話してたんです、まる2日間」
「それで、喉が痛い?」
「というか、なんせ東京ってアホほど人が多いじゃないですか」
「そやね」
「なので、なんか感染したんと違うかな、と」
「コロナではないね」
「あー、よかった」
「とりあえず抗生物質と喉の痛み止め、出しとくから、お大事に」
まあ、よかったんだけど、「儲かるね」という言葉がいやに耳についた。
#コワーキングならコワーカーをプロファイルしよう
これはどうやら広告記事のようだがとても参考になる。バーチャルオフィスの成功要因について語られているが、バーチャルでなくとも通用する話。
冒頭にズバリこうある。
ここでは「care」を「気遣い」と訳している。コワーキングの利用者(コワーカー)ひとりひとりにどれだけ「気遣い」できるか、それがそのコワーキングの成否を分ける。よく、コワーキングの成功法則を尋ねられるけれども、正直言って、それしかない。
再々、申し上げるように、コワーキングで一番肝心なことは「ハコ」ではなくて「ヒト」と「コト」だから、その「ヒト」にどれだけ関心を寄せて、彼らの目的達成や課題解決に協力できるか、サポートできるか、伴走できるか、にかかっている。
それができる、いわば「頼りになるコワーキングマネージャー」がいれば、コワーカーはそのコワーキングを利用する。つまるところそのコワーキングの価値を決めるのは、料金が安いとか駅から近いとかではなくて、「ヒト」。どんな「ヒト」がいて、どんな「コト」があるのか。結局のところ、それしかない。
コワーカーの職種や得意分野、いま取りかかってる仕事やプロジェクトの進捗、それを首尾よく成し遂げるために解決しなければならない課題、など実務に関わることだけでなく、将来の目標ややってみたいこと、あるいは悩んでることなどプライベートなことも、コミュニケーションを重ねることでそのコワーカーのキャラクターを造形していく。これをぼくはプロファイルと言ってる。
プロファイルとは、輪郭、横顔、分析結果、略歴という意味。よく、犯罪捜査において過去の膨大な犯罪データをもとに、犯罪を行なった犯人の心理状態、行動パターンなどを分析することをプロファイリングというが語源は同じ。要するに、その人が何者であるかを解き明かしてデータ化すること。
そういうプロセスがコワーキングには欠かせない。そうして、そのデータに基づいて個々のコワーカーを「care」する、お世話する。それは、当たり前だが、ひとりひとり違う。けれども、ひとりひとりに違う対応をするから、コワーカーとコワーキングとの関係が密度を増す。彼らはマス(群衆)の中の顔のない人形ではなくて、個別に名前を持った生身の人間だ。そのひとりひとりに向き合うのがコワーキング。
コワーキングマネージャーには最低3つのホスピタリティが求められる。
そういうことをするのは、コワーカーがコミュニティの一員だからだ。ただ作業をするだけが目的の「ハコ」にはそんなものは必要ない。なぜなら、コミュニティではないから。
この記事でもこう言ってる。
大手である必要は、とりあえずはない。個々のコワーカーをプロファイルして、個々のコワーカーにマッチしたサポートをする。いわゆる、パーソナライゼーションが必要。
この「小さなディテール」をどう把握するかが、コワーキングマネージャーの成否を、引いてはそのコワーキングの成否を分ける。
そう、バーチャルに限らず、コワーキングはコミュニケーションありき。そのコワーカーに興味を持つこと、関心を寄せること、話しかけること、で、その人の目指していること、抱えている課題を浮き彫りにする。そのプロファイルはコミュニケーションによって可能になる。
ときには、その行為が本人にも気づいていなかったことを気づかせることにもなる。スペースのためのプロファイルだけではなく、コワーカー自身も自分を再発見することがある。そこまでできたらもう、そのコワーキングマネージャーは「頼れるコワーキングマネージャー」だ。
そういえば、東京のどこかのコワーキングに「私語厳禁」という貼り紙があると聞いて腰を抜かしたことがあるが、本末転倒も甚だしい、コワーキングのなんたるかを皆目理解していないと呆れた。それなら、シェアオフィスにすればいい。
コワーカーがフリーランサーであろうが、中小企業の経営者であろうが、大企業の従業員であろうが、あるいは子供連れのママさんであろうが、中高大の学生であろうが、地元商店街の店主であろうが、税理士や行政書士の先生であろうが、はたまた釣り船の船長であろうが、ヨガの講師であろうが、そのコワーキングを利用するあらゆるコワーカーをプロファイルして、その「ヒト」を理解しておくことは、コワーキング運営の基本。
この記事ではこう締めくくっている。
御意。人間関係を育むことが、畢竟、コワーキング運営を健全に継続させる。それは間違いない。
つまり「ヒト」ですね。
ということで、今日はこのへんで。
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