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地域に愛される家族経営の本屋さんはインディー・コワーキングのお手本:今日のアウトテイク#208(2024-06-13)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※やっぱり、人間関係が大事。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"小さな話で世界は連帯する。"
(開高健『開口閉口』)

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#地域に愛される家族経営の本屋さんはインディー・コワーキングのお手本

またまた本屋さんネタで恐縮だが、この動画を見てて、 ローカルの独立系、インディー・コワーキングってこんな感じよね、と思ったので共有する。

まずは、ご覧あれ。

地域で愛された書店、というか本屋さんが72年の歴史に幕を引いた。10坪の店を夫婦ふたりで切り盛りしてきた。まずこの家族経営というところ。

冒頭からスゴイ。トレンドをしっかり抑えた上で、ちゃんとお客さんの嗜好に合う本を紹介してくれる、まさにコンシェルジュ。その前提はコミュニケーション。日頃から積極的にお客さんに話しかけてプロファイルしてるからできる。

コワーキングマネージャーもタイミングを見て話しかけることが、すごく大事。でないと、その人がどんなニーズを抱えているか判らない。

プロファイルは仕入れる本の選定にも役立つ。ハズレが少ないから無駄がない。たぶん、取次の送ってくるまま店頭に並べているのではないと思う。地域の小さな本屋さんでそれやってたら作業時間ばかり奪われて、肝心のお客さんとのリレーションシップが育めない。

「初め10冊仕入れて5冊売れたら、また10冊仕入れる。また10冊入れて、いつの間にか100冊超えたわ、200冊超えたわ、という、うちのベストセラーにする。それをやっぱり小さい店ができる。最高やね」

ほんと、最高だ。

以前も書いたけれども、大阪の隆祥館書店さんでも同じような独自のベストセラーランキングを作っておられる。もちろん、ここもインディーだ。

個人経営の書店は、扱う商品、サービスは違えど、独立系の、インディー・コワーキングとの共通点は多いので、ローカルコワーキングとして参考になること大だ。

近所の奥さんが、朝、店を開けるのを手伝う、というのも、いい話だけど、それぐらい地域に溶け込んでいて、つまり住民にとってはなくてはならない存在、インフラになっていたということかと思う。

これも、ぼくがいつも言ってる、コワーキング運営者とコワーカーが一緒になってそのコワーキングを守り立てていく、自治運営のイメージ。

「本屋を育てるのは読者、お客さんと思ってるから、お客さんにもこれからもよろしく本屋を育ててください、と言いたい」

そうそう、コワーキングも同じ。コワーキングを育ててくれるのは利用者、コワーカーだ。コワーカーを仲間として、ともにコワーキングを育てていく、そういう人間関係を結びたい。

本が売れない、出版不況と言われて久しい。確かに地方の書店はどんどん減っている。出版というより流通に制度疲労が来ていることが不況と言われる一因でもある。

その一方、個性を持った個人経営の書店もあちこちで産声を上げている。彼らはほぼ例外なく、自分たちの世界観、価値観に沿って店舗経営を目指しているし、実際にそうしている。

取次を使わず直取引したり、自ら編集・出版までしてしまう書店が現れるなど、これまでの枠組みを乗り越えたところにカツドウ領域を持っていて、顧客の共感を呼んでいる。

そして、店主の思想や哲学がにじみ出てくる選書や店舗の佇まい、そしてコミュニケーションによって培われるコミュニティ的要素が綯い交ぜになって、その店のキャラクターが鮮明になる。そこに惹かれる人がやってくる。徐々に時間をかけながら、店舗ではありつつ、店主と顧客とのいわば共同体ができていく。

ポイントはマスではなくて、個々の人間関係が結べていること。これがそのままローカルコワーキングの理想であり、インディー・コワーキングのモデルだと考えている。

ぼくが時折、書店の話題を持ち出すのは、自分自身が本とコワーキングを合体させた運営を計画しているからという理由もあるが、単にインディー・コワーキングのお手本のひとつにもなるから。

もうひとつ、地方の本屋ネタがあったのだが、長くなるのでまたの機会に書こう。

ということで、今日はこのへんで。


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