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今日のアウトテイク#191「2011年のコワーキングフォーラム関西の打ち合わせメモが語ること」(2024-05-27)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※いろんなものが掘り出される。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"「失敗しない生き方」を身につけて、「計画と予算を立ててやる」という生き方だけだと、すっごい弱い。"
(日比野克彦『世界がアートを滅ばさないのは。』)

#2011年のコワーキングフォーラム関西の打ち合わせメモが語ること

今を去ること13年前、2011年12月11日に、日本で最初のコワーキングフォーラムが神戸で開催された。言い出しっぺは、はい、ぼくです。

発案者はぼくだが、約20名の実行委員会を編成して(もちろん、全員、ボランティア)、各自、役割分担して、ぼくの思いつきからわずか2カ月足らずで実現した。驚いたことに、日本中から140名余が集まった。

そのことは過去にも書いてるが、

このときのビデオがYouTubeにアーカイブされている。(5時間56分28秒もあるので閲覧注意)

ブログも書いてた。

で、その第1回目の実行委員会のメモが、一昨日、発掘された。オドロキ。

それがこれ。日付は2011年10月23日。原案を書いてるのはぼくで、メモを書いてるのは、時々、うちで「間借りコワーキング」やってくれてる、キャンプ飯部の山﨑謙ちゃん。発掘したのも彼。

当初、「カンファレンス」と名付けていたが、参加者が自由にワイワイ発言できるよう「フォーラム」に変更した。なので、この時点では「カンファレンス」になっている。

改めて見ると、割と綿密な打ち合わせをしていたようだが、確か、このとき、今はなきUstreamでライブ配信しながら話してたはず。その動画データもどこかにあるはずだが、はて。。

しかし、これ、ずーっと見てられる。あー、そうやった、そうやった、と。プログラム案のところは、いろいろ意見が出て盛り上がったことを、まざまざと思い出す。

で、1)の趣旨の確認を見ると、今とまったく同じこと言ってる。

「根幹にはコミュニティがあり、互いにコントリビューション(貢献)の理念を持つことを伝える」

「ただし、これという定義はあえてしない。様々なスタイルのコワーキングを、各自が自分なりに理解した上で、実際にコワーキングに足を運ぶきっかけとしたい。または、自らのコワーキングを開設してもらいたい」

「コワーキングに共感する人たちとの輪を広げ、コワーキングを社会に定着させる土台を作る」

ぼくがコワーキング原理主義者と言われる所以はこの辺にあるのだろう。

実はその実行委員会のミーティングは、このときのたった一回しかやっていない。

ここでやるべきことを決め、それを誰がやるかも協議し(このへんは、上記の画像を確認されたし)、このあと、各自、役割を担ったメンバーは、それぞれに必要な人材に声をかけてチームを編成し、それぞれのタスクを解決すべく、バラバラに、しかしチーム間で連絡を取り合いながら、粛々と準備を進めた。

で、実行委員がまた全員集合したのは、イベント当日の朝礼だった。その間、わずか2カ月足らず。それまで、それぞれがそれぞれに動いて、当日にガッチャンコして、無事、開催した。入口にはオープン前から行列ができていた。

ぼくは、この瞬間、「あー、我々日本人もちゃんとコワーキングができる」、そう思って心のなかでガッツポーズしていた。各自の得意分野を活かして、協働、ないしは共創できる。それは一生忘れることのない体験だった。

で、こちらが同時に発掘された、当日配布されたパンフレット。たぶん、カラーだったと思うがモノクロで保存されていた。

そうそう、日本で最初のコワーキング・イベントということもあってか、結構スポンサーさんにもご協力いただいた。

会場は(当時)神戸市の管理物件で、定員の100名を超えないことと釘を差されてたのだが、蓋を開けてみると日本中から我も我もと集まってきて、一時、140名を超えていた。

面白い試みだったのは、ひとつは、会場のうしろのほうに「コワーキングスペース」を設けたこと(上図の下の部分)。演目が進む中でも、仕事のある人はそこで仕事していて、面白そうだと思ったら、ステージのある方に移動してくる、それを自由とした。

もうひとつは「ポーズの時間」を作った。いわば「休憩」だが、少し長めにこの時間を取って、参加者同士、あるいは登壇者と参加者が対話できる時間をあえて作った。それも、コワーキングではよくある風景を持ち込んだと言える。このへんは、先のビデオを見てもらえれば判る。

そして、ここでも言ってる。

コワーキングとは「場所」ではありません。それは「人」であり、それをサポートするのが「コミュニティ」です。

くどい。くどいが、そうなんだからしょうがない。

さて、今週の金土は、東京でいよいよ「コワーキングカンファレンスJapan2024」が開催される。

東京でこの手のイベントが開催されるのは、2013年のアジアカンファレンス以来、11年ぶりではないかな。

ぼくもいくつかの枠で出させていただくことになっている。そのうちのひとつが、「コワーキングとまちづくり〜この2つの文脈で交差するヒトとコト」と題したパネルディスカッションで、そのモデレータを仰せつかっている。そう、ぼくが。いつも時間オーバーする、ぼくが。ダイジョーブか?

江原 政文さん(長野県佐久市:コワーキング iitoco!!)、後藤 峻 さん(広島県尾道市:きっかけオノミチ合同会社)、安形 真さん(愛媛県西条市:サカエマチHOLIC)、の御三方をパネラーにお迎えして、コワーキングという枠から、いい意味ではみ出てどんなことをやってこられてるか、それがまちづくり、地域づくりにどう貢献しているか、をお話しいただく。

この3名とは、コワーキングツアーで全国を巡る中で知己を得て以来、何かとお付き合いをいただいている。はっきり言って、ローカルコワーキングの次のステージを実践の中から指し示すエキスパートだ。だから、ぼくが直接、パネラーとしての登壇をお願いした。とりわけ、地方のコワーキングには参考になること大。ぜひ、ご参加ください。

ところで、2011年のパンフレットは、こう書いて締めている。

本日のフォーラムでも、私たちにコワーキングを定義する意図は皆無です。全くありません。ナッシングです。そのかわり、私たちの実践するコワーキングの「いま」を可能な限り披露します。それを手がかりに、あなたにとってのコワーキングを見つけていただければと願っています。

今回の東京のカンファレンスでも、ぼくは同じ気持ちで臨む。
参加される皆さんにとってのコワーキングを、ぜひ、見つけてほしい。

ということで、今日はこのへんで。


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