今日のアウトテイク#103「無人営業のコワーキングとコミュニティ ほか」【メンバーシップ特典】(2024-02-29)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。
1日多くても2月は速い。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#栞ぐらい、くれたっていいじゃないか
近所の本屋さんで新書を買った。
その新書には栞(しおり)がついていなかった。
すると、書店員さんが1枚、はさんでくれた。
そういえば、カフーツに積ん読してる本の中にも、栞のないのがあるな。
と思って、「も少しもらっていいですか」と言いながらレジカウンターにあった栞を何枚かつまんだら、店員さん、なぜか無表情になった。
あれ?あかんのん?
でもこれ、よく見ると図書カードのキャンペーン告知用の栞だった。
書店がコストかけて独自に作ってるわけでもなく、いわゆる宣伝資材。
なら、くれたっていいじゃないか。
「ありがとう」と言ってそれも本に挟んで帰ってきた。
あとで見たら7枚もあった。すみません。
紙の本にはやっぱり栞がほしい。
ないときは帯を外して代用する。
紙の厚さやサイズもさまざまで出版社の個性が出てて楽しい。
中にはスローガンというか主張というか目を引くコピーがあったりする。
岩波新書のこれには思わずのけぞった。
紙ではなくて紐状の栞もある。
新潮文庫はいまだにそれだ。
あれをなんというのか調べたら「栞紐(しおりひも)」または「スピン」というらしい。「栞紐」だなんて、雅な響きですね。
こういうのも、デジタルにはない「紙の本」の楽しみのひとつ。
#文字起こし
3時間余に及んだ江原さんとの対話をもとに原稿を書くため、まずは文字起こしを始めたところ。今どきツールはいろいろあるけれど、山﨑ケンちゃんのオススメもあってCLOVAnoteてのを使ってみてる。
無料で1ヶ月600分まで変換OK。1件60分のインタビューとすると10人分だから、ぼくみたいに3時間も話し込まなければ結構使えるかなと。1ヶ月で残り時間が更新される。ただし録音自体はアプリで無制限にできる。それは便利。
文字化の精度はどうかというと、こちらの滑舌の(かなり)悪いのもあるから、それを差し引くと、まあ、こんなものかなぁ。
話者も(ある程度)識別してくれるので、テキストに「参加者1」とか「参加者2」とか表記される。マンツーマンで取材するときは必要ないが、複数の人数でディスカッションする際には、あとで議事録作るときに役立つ。
で、文字数にして98,000字以上あった。おわー!と思ったが、半分ぐらい自分がしゃべってる。まあ、それは話し手から言葉を引き出すためのいつもの手なのだが(いや、ホントそうです)、そこは適宜カット。
さて、これをどう料理するか。それを考えるのが楽しいし、産みの苦しみでもある。
**********
ここから先は、有料コンテンツになります。
この記事単品を300円で購入、あるいは、初月度無料のnoteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加してお読みください。
メンバーシップに参加いただくと、すべての有料記事を、過去の記事も含めて全文読めます。
「今日のアウトテイク」には、月に15〜20本ぐらい、1本300円の有料記事がありますが、それが月1,000円のコースで全記事読めるのでかなりお得です。
2,000円のコースは月に一回開催している、オンラインのトークイベントにも参加いただけます。
メンバーシップは<初月度無料>なので、参加いただいだ最初の月は無料です。月末までに解約すれば費用はかかりませんので、お気軽に試してみてください。
有料版をご購入、またはメンバーシップに参加いただくと、今号では以下のコンテンツが読めます。
「無人営業のコワーキングとコミュニティ」
**********
#無人営業のコワーキングとコミュニティ
素朴な疑問。
いやもう、ホントに素朴な。
無人営業のコワーキングって、どうやってコミュニティを作るの?
利用者の自由な交流に任せるのかな?
先日の江原さんの「かつてコワーキングは意思を持つ者が行くとつながれる場所だったけれど、今はサービスを受けたい人が来る」という言葉に、結構、反応する人がおられる。「そう感じるようになって、コワーキングを使わなくなった」という人も。すごく判る。
ぼくらが日本でコワーキングを始めた頃は、やってくる人が自律的に他者とのつながりを作っていってた。つまり、そういう環境、仕組み、装置が必要だったから自分たちで作ったし利用したんだった。
ところが、数年して不動産業者がコワーキングスペースと名付けてハコを作って場所を貸すことをビジネスにするようになってから、サービスを提供する側と受ける側という構図になり、あたかもそれがコワーキングスペースだというように受け取られている。
だが、実のところそういう出自のコワーキングに、頼れるコワーキングマネージャーは少ない。単に受付するだけで、ここで言うところのホスピタリティとタスク処理の能力に乏しい、というか、そもそも経営者にその発想がない。
その一方で、管理運営コストの低減を狙って無人営業のコワーキングも各地で現れている。いや、コスト減を図るのはいい。経営者としては、当然、いろんな手を打って収益性を改善しなければならないのは承知している。
ただ、それでコミュニティとしてのコワーキングが実現できるのかどうか。それがなければ本末転倒ではないのか。それが冒頭の素朴な疑問。
念のために書いとくが、「コミュニティなんざ考えちゃいねーよ」というのなら話は別で、それはコワーキングではない。ただのシェアオフィスだ。
毎度のことで恐縮だが、コワーキングにはこの5つの価値を提供することが求められる。個々のワーカーがつながることが、コワーキングの前提だ。
もし、利用者が自分の意思を持って自律的に他者とつながる人たちであれば、心配する必要もない。
けれども、「サービスを受けることが当然」と思っている人たちであったら、やっぱりその間を取り持つ人、つまりコミュニティマネージャー、コワーキングマネージャーという役目を負う人間がいなくては、コミュニティなんかできないんじゃないかしらね。
ただ、その「サービスを受けることが当然」と思っている人の中には、コミュニティの「コ」の字もアタマにない人もいる可能性は実はある。ここが、コワーキングとシェアオフィスを分けるところ。
理想は、勝手につながってコラボが起こり、そのコワーキングがコミュニティとして活性化することでそのローカルに継続性をもたらす。同時に、自分たちにとって居心地のいい環境を維持しようという感情が利用者に湧いてきて、自然の成り行きで役割分担してそのコワーキングの運営に手を貸す、できれば自治的に運営する、ということ。
なんだけど、機械的な経営効率を目的にした無人化が、果たしてそういう流れを作れるのだろうか。
まあ、結局のところ、「コミュニティなんか二の次」なのかなと思うけれども、もし、なにか秘策があるのならぜひ伺いたい。
ということで、今日はこのへんで。
最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。