今日のアウトテイク#152「デジタルノマドをいかにローカルと混在させるか」ほか【メンバーシップ特典】(2024-04-18)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。

ここらへんで構成を変えて2,000字ぐらいに収めることを検討中。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"創造性というものは複数の文化が接触することによって生まれる。"
(ユネスコ「文化的多様性に関する世界宣言」第7条 / 『世界がかわるシマ思考』)

※シマ(島)=頼りになるものごと。よすが。

人は皆、誰かと支え合いながら生きています。人と人が支え合う関係は「共同体」や「コミュニティ」と呼ばれ、奄美地方や沖縄地方では集落単位の共同体を「シマ」とも呼んでいます。
(略)
こうした支え合いの関係は、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)とも言われ、より良い社会をつくるために重要な要素あであると言われています。

(出典:『世界がかわるシマ思考』)

そして、コワーキングもまた、「シマ」だ。

#告知:コワーキング開業運営講座+フィールドワーク #1茅ヶ崎チガラボ編「コワーキングがまちづくりに果たす役割とその方法」

【コワーキングをまちづくりの文脈で学ぶ!】

来る4月21日(日)、神奈川県茅ヶ崎市の「チガラボ」さんで開講します。

この講座では、まちづくりのいち手段として、コワーキングスペースをどのように位置づけ、どういう視点でまちを捉え、どんな活動を行うことで地域に貢献できるかを学びます。

講師に長年茅ヶ崎というまちで実践してこられたコワーキングスペース「チガラボ」の清水さんをお迎えし、実際に茅ヶ崎のまちを巡るフィールドワークを交えての5時間30分です。

講座のお申し込みはこちらから

まちづくりに取り組んでいる方、地域の活性化に役立つコワーキングを運営されたい方は、この機会にぜひ受講ください。

#もっとゆっくり、丁寧に

件数より年数がモノを言う。
年数が長いと件数も多くなる。
当たり前だ。

ただし、多ければいいってもんじゃない。
通り過ぎただけでは何も判らない、判り合えない。
時間をかけた付き合いが本当の価値を生む。

そのためにも余裕がないとダメ。
余白がないと、新しい絵も描けない。
もっとゆっくり、丁寧に、行こう。

#コワーキングを運営して伸びたのは『人間力』

昨晩のnoteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」のオンライン・トークセッションでの一コマ。

A「Bさんも元々エンジニアで、今、コワーキングスペースの運営もやっておられるじゃないですか。エンジニアだけをやってた頃の自分と、今の自分を比較して、伸びたスキルとかもきっとあるんじゃないですか?」

B「あのう…一番研ぎ澄まされたというか、伸びたのは、『人間力』かもしれませんね」

一同「おお〜」

B「もう出たとこ勝負みたいに、どんな人が来るのか判らないので、話題もいろいろ、そのためのアンテナを張っておくというのもあるし、誠実に振る舞わないとグワ〜っと言う人もいたりするので、そこは丁寧に言葉を選びながら喋ったり。
ビジネスのマーケティングのところも勉強しつつ、創業支援的なことも結構ありながら、人生相談的なことや悩み事を打ち明けられる方もいらっしゃるので、アドバイスしたり。
なので、IT、エンジニア以外のノウハウの部分のウェイトが大きくなってると思います」

そう、コワーキングマネージャーをやってると、相当鍛えられる。『人間力』が爆上がりするのは当然。ぼくが知ってる「デキる」コワーキングマネージャーは、みんな、『人間力』がスゴイ。

人をサポートして自分の『人間力』も上がるなら、こんなにいい仕事はない。

#デジタルノマドをいかにローカルと混在させるか

で、そのnoteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」の昨晩のオンライン・トークセッションのテーマは、「地方でデジタルノマド受け入れの推進や、コワーキングスペースでの地域在住の利用者、国内ワーケーター、グローバルデジタルノマドの混在をどのようにポジティブに活かしていけるか」。長いですが、ま、要するに、外からやって来る人とローカルの人とをどう結び混ぜていくか。

まちぐるみでイベントを開催して海外からのデジタルノマドの人たちを歓待することは、彼らを迎え入れるプロセスとして非常に有効。今回、大阪と奈良での事例を紹介いただき、町の歴史を学んだり、古民家を訪ねたり、食べ物や飲み物(酒)を楽しんだりすることで、より深く理解しあえる関係になるとあらためて思った。

ただし、そのためには周到な準備が必要。そこにどれだけの時間と人員(とコスト)を投入できるか、にも関わってくる。とすると、そのずっと前段階から、そのローカルにとってデジタルノマドを誘致する意義なり目的なりを共有し周知しておくことが肝要になってくる。

そしてそこから、日常的な交流の接点をどう作るか。ここで改めて注目されたのは宿泊施設だ。そこで、各地の宿泊施設付きのコワーキングをいくつか紹介した。例えば、こことか。

とか、ここ。

で、気づいたのだが、コワーキングと宿泊施設をセットにすることで滞在時間(期間)を長く持てるので、地元との交流の機会を「宿泊ベース」の長いスパンで企画できるということは、案外、これまで議論されていなかったかもしれない。コワーキングと宿を無意識に分けて考えてた、という気付き。

ちなみに、上記2つのコワーキングは、いずれもただ泊まれるだけではない。常日頃からローカルコミュニティとして地域住民のハブとなっている。だから、外から来た人も喜んで迎え入れ、リモートとローカルの融合もできる。毎度の「ハコではなく、ヒト」。

もうひとつ、誘致するノマドワーカーの業種、職種ごとにテーマを掲げてイベントを企画するということも、そこまで細分化して考えられていないフシがある。

例えば、ITエンジニアに絞って開発合宿を企画する、そこに地元エンジニアも参加して交流する。さらにこれを定例化する場合は、毎回、何人か初めての人と入れ替えることで新陳代謝を図る。そうすると、いつもと違う化学反応が起こる。その体験がノマドにとっての価値になり、かつ、ローカル側の価値にもなる。

ぼくは、デジタルノマドをお客さん扱いすることに否定的で、むしろ、我々のカツドウに手を貸してほしい、もっと言うと、何か彼らの得意なことで我々のために働いてほしいと思ってる。その体験こそが、彼らが世界中を旅する最も重要な動機であり、資産であるはずだから。彼らは、観光客ではないのだし。なんべんも言いますが。

だから、ビザ発給に際して日本国内の仕事に従事することはNGとせずに、どんどん関わってもらって日本各地でローカルビジネスの後押しに手を貸してほしいと思っている。

日本もいよいよデジタルノマドビザを発給することになったので、コワーキング運営者の立場から、今後の推移をウォッチしつつ、このテーマは折りに触れ取り上げたいと思う。

ちなみに、デジタルノマドビザについては、過去にいろいろ書いているので、以下から読んでくだされたし。

なお、この月一回のトークセッションは、Zoomで録画したものをYouTubeにアーカイブして限定公開している。メンバーシップの会員だけが閲覧可能。興味ある方は、ぜひ、こちらからメンバーに。

ということで、今日はこのへんで。


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