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今日のアウトテイク#184「あえてコワーキングでオフラインの時間を作るということ」(2024-05-20)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※歩いてるといろいろ思いつくね、ホント、不思議。


#今日のBGM

#今日のコトバ

人が生きてるってことは、
ほぼ毎日いろんなことがあるってことで、
ほぼ毎日じぶんも変わるってことなんです。
その日その日で、揺れてればいいんです。
(操上和美 『ポートレイトを撮る、撮られる、ということについて。』)

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#カフーツってどういう意味ですか?

よく「カフーツってどういう意味ですか?」と訊かれる。

これはアメリカ英語のスラングで、なにか企みごとを画策しているメンバーのことを言う。言い換えると、グル、とか、ダチ、とか、で本当は「Cahoots」と綴る。

ぼくの好きなバンド、The Band の4枚目のアルバムタイトルにあやかって、コワーキングの名前にした。コワーキングに集まってくる人たちは、皆、お客さんではなくて仲間だから。

で、ぼくはなにかにつけ「仲間」「仲間」と書いたり言ったりするのだが、今日、薬局で処方されるのを待ってる間にコーヒーを飲んでて、ふと思いついた。

今後は、コワーキングでなにか仕事やプロジェクトやカツドウするときの仲間のことを、「カフーツ」と呼んでみよう。

「君は、ぼくらのカフーツね」
「よし、これのカフーツ、早速集めよう」
「誰かいいカフーツいないかね」

ちょっとゴロがアレだが、ま、そのうち慣れてくるだろう。
知らんけど。

#あえてコワーキングでオフラインの時間を作るということ

デジタルデトックスという言葉は聞いたことがあると思う、が、実際に取り組んだ人は案外少ないかもしれない。かく言うぼくも、やったことは、実はない。

が、自分をオフラインの状態に置き、その後もそれを習慣化する、その方法がよく判らない。

それを促すイベントがオランダで開催されていて、多くの参加者を集めている。

確かに我々はオンラインにズッポリハマりすぎている。仕事にせよプライベートにせよ、それはもう否定しようがない。中には中毒と言えそうな人もいるかと思う。スマホをいじっていないと落ち着かない。

それが脳によろしくないということは、かねがね論じられているところ。スマホを使うと、快感ホルモンのドーパミンが少し分泌される。そのせいか、スマホは「即座に安心感を与えてくれる」と感じる人も多い。

筆者は、「テクノロジーに依存しすぎたり、ソーシャルメディア上の人間関係に投資しすぎたりすることも、社会的情緒の発達を阻害する可能性がある」と書いている。あー、SNSは確かにそうだなぁ。

「私たちは、これらのデバイスやアカウント、ソーシャルメディア・プラットフォームにログインすることで、問題を解決している、あるいは解決していると思い込んでいるのです」。

まあ、プラットフォーマーの思う壺なわけだ。

そこで開催されるイベントのひとつがThe Offline Club(以下、オフラインクラブ)。

参加者は、しばしオフラインの時間を持つために、会場入口で携帯電話を預ける。

最初におしゃべりの時間があり、その後45分間は自分だけの時間、さらに30分間はつながる時間、そしてさらに30分間は静かな時間が続く。静かな時間の間、他の人の邪魔をしないのであれば、どんな活動をしてもいいことになっている。

と、こういうイベントに参加すると、ついすぐに写真を撮ってアップしたくなる。もう、習性になってる。そうしないよいうにスマホを取り上げる。

ここに、オランダ人だけでなく、ポーランドやイタリア、アメリカから来た人も参加する。世界中にデトックスしたい人がいるということだろう。

オランダはこういうカツドウについては先を行ってる感がある。

デジタル・デトックスは目新しいものではなく、オランダでこの方法をリードしているのはオフラインクラブだけではない。
Power Hausのような組織は、何日間でもデジタル・デトックス・リトリートを提供している。
OFF THE RADAR はティルブルクでスマホなしの音楽イベントを開催し、参加者に「切断することでつながる」ことを奨励している。

さらに、オランダ政府もオンラインアクセスを制限する動きを見せている。1月1日以降、12歳から18歳までの学生は、学校の授業時間中に携帯電話、タブレット、スマートウォッチを使用することができなくなった。すごい、国が若年層のスマホ中毒を阻止しようとしている。

スマホがなかったかつての時代、我々は何に時間を費やしていたのか、にわかには思い出せないかもしれないが、こうして強制的にオフラインにしてみると、もっと時間を大事に使っていたことを思い出す。言い換えると、今は(スマホのせいばかりではないけれども)時間を浪費することに無神経になっているのではないかしらね。

ぼくみたいにもう何年もずっとひとりカンパニーで仕事してる人は、土曜も日曜もない人が多い。そうすると、勢い、常時接続になりがち。それが当たり前の24時間になってる。冷静に考えるとアブナイ。

オフラインクラブの体験料金は7.50ユーロ(約6.50ポンド/8ドル)で、それにカフェで注文したものがプラスされる。なんで、わざわざお金を払ってまで、という人もいるようだが、記事はそういう人が、

これらの機器やアプリは、最高の心理学者や神経科学者によって開発されたという事実を忘れている。これらの機器はあなたを中毒にさせる。あなたにはそれをコントロールする力はほとんどないのです。

と反論している。同意。

面白いことに、このグループはソーシャルメディアから多くの支持を得ていて、オフラインクラブは、バイラルになったリールを数多く投稿し、インスタグラムでは2ヶ月で20万人近いフォロワーを獲得したらしい。皮肉なことに。

OFF THE RADAR はまた、人々が特に音楽のためのスマホのない空間を切望していることも感じていたという。多くのライブ・パフォーマンスは、携帯電話をかざして録音する人々によって妨害されている、と。

「多くの若者は、スマホなしでパーティーをしたり、スマホなしで何かをしたいと思っています」

そういえばと思い出したのがこの写真。数日前、Facebookで流れてきた。

(出典:Fans Of Planet Rock

1986年のWembleyでのクイーンのライブ。誰もスマホカメラをかざしていない。当たり前だけど。でも、オーディエンスの顔を見ると、スマホのスクリーン越しにステージを見るより、自分の目でしっかりこの瞬間を脳裏に焼き付けているのが判る。

それに、見るからに楽しそうだ。こういうリアルな体験の仕方を忘れかけているのではないか。それはやっぱり、ちょっとマズイと思う。

数時間とはいえ、携帯電話から距離を置く方法を見つけたいと切望している人たちと一緒にいることは、何か特別な感じがする。
「周りに人がいるというのは、人間的なつながりなんだ」と隣の人は言う。あるいは、この場所を「第3の空間」と呼んでいる人もいる。自宅と職場や学校の間にある、人々がつながり、休憩できる場所として明らかに機能している。
日曜日のイベントに参加した人の中には、3度目、4度目のリピーターもいる。

もちろん、3時間では慢性的なオンラインにまつわるすべての問題を解決できるわけではない。むしろ、オフラインクラブの創設者たちは、テクノロジーとの関係をより意識的になることを奨励している。

「オフラインのライフスタイルをもっと生活に取り入れ、デジタル機器と楽しく付き合い、悪影響を与えないようにすることです」。

オランダは、ワークライフバランスを重要視する傾向が強い。それはオフラインクラブのイベントにも反映されている。

で、ここ。

地元の会場を選び、ビジネスをサポートしている。現在、ほとんどのセッションは30人ほどが座れる「gezellig」カフェで行われている(ヨガスタジオやコワーキングスペースなど、他の会場にも手を出している)。

来る5月22日には、アムステルダムのプロテスタント教会であるWesterkerkで、グループ初の300人規模のイベントを開催する。300人が一様に押し黙ってる風景は異様かもしれないが、やる価値はある。

また、6月末には10~12名で地方での週末旅行も予定されている。料金は425ユーロから。「私たちは、本当にこの周りにコミュニティを築きたいのです」と彼らは言う。

で、またまた思いついたんだが、これを我々、日本のコワーキングでやってみるのはどうかな。コワーキングでオフラインにする、というのもちょいとオツなものだ。

最初は少人数でいい。記事にあるカフェ・ブレヒトも割とこじんまりしている。これ、微妙で、あんまり人と人の距離が離れてると話しにくい。かといって、ひとりの時間ではあまり近いと気になる。

(出典:The Guardian

5〜10名ぐらいからはじめて、オフラインクラブをお手本に、最初におしゃべりの時間が、そう、30分ぐらい、その後45分間は自分だけの時間、さらに30分間はつながる時間、そしてさらに30分間は静かな時間、という構成で。ま、やってるうちに、この時間間隔も会場によって塩梅のいいところを見つけられるだろうし。

あえて、誰ともつながらない、自分だけの時間を持つということは、自分を自由にする、ということかと思う。自由な時間、ではなくて、自由になる時間。←これ、現代人が忘れていることではないかな。

そろそろ、オンラインマーケティングやらSNSやらのお付き合いに飽き飽きしてきた頃だし、オフラインの時間を作ってオツムを冷やすことが、かえって有効な時間の使い方を教えてくれるように思う。

あ、そうか、最後は感想を述べ合う飲み会に突入するのもアリかも。
よし、カフーツでもやってみますか。

ということで、今日はこのへんで。


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