今日のアウトテイク#84(土曜無料版)「紙の読書はとてもセクシー ほか」【メンバーシップ特典】(2024-02-10)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

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本の話からコワーキングへ。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"権力が必要なのは有害なことをしたいときだけだ。それ以外は愛があれば何でもできる。"
(チャーリー・チャップリン)

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#インドでもファミリーオフィスが

ちょっと小耳に挟んだので共有。インドのコワーキング新興企業DevX社が、700万ドル(約5800万インドルピー)の新たな資金を調達した、というニュース。この記事ではこの会社をスタートアップ(新興企業)として紹介している。

負債と株式をミックスしたものらしいが、インドではここ最近、こうした新興のコワーキング事業者に割と大きな資金が流れ込んでいる模様。

お、と思ったのは、その出資者の中にファミリーオフィスがあること。ファミリーオフィスについては、先週、これの末尾部分に書いている。

簡単に言うと「富裕層のファミリーが保有する資産を運用・保全し、ファミリーの永続的な繁栄を目的として運営される組織」だ。

・ファミリーが保有する事業や資産を積極的に経営・運用していくテーラーメイドの資産運用会社
・ファミリー内において、理念・価値観を共有するためのルール作りや、円滑に意思決定するためのファミリー会議の開催などを通じて、現世代のリーダーシップ、役割分担や資産分配、未来世代への継承やその育成を行う

(出典:クオリス)

こういう形の資金調達が日本でも起こるのだろう、と思うのだが、さていつになるのかなぁ。

#紙の読書はとてもセクシー

また本の話で恐縮だが、実に興味深いことに、Z世代は紙の本と図書館のほうを好むというデータがある。あ、イギリスの話です。

この写真の方は22歳の売れっ子モデルさんらしいが、最近、ブッククラブのサイトを起ち上げた。

「本を共有し、新しい作家を取り上げ、尊敬するアーティストとの会話を主催し、私と同じように文学に興奮する人々のコミュニティを作り続けるためのプラットフォーム」とのことだが、1997年から2012年の間に生まれた人々が熱心に支持している習慣のひとつが読書、それも電子書籍ではなく紙の本の読書らしい。「読書はとてもセクシーです」って。

ここにすごい数字がある。

英国では昨年、6億6,900万冊の物理的書籍が販売され、全体としては過去最高を記録した。

ニールセン・ブックデータの調査によると、Z世代が好むのは印刷された書籍であり、2021年11月から2022年にかけての購入額の80%を占めている。

図書館でも、騒がしい喫茶店よりも静かな場所を好むZ世代利用者の増加が報告されている。英国では、直接来館する人が71%増加している。

Z世代の購入する本の80%が紙に印刷された本!すごいね。あー、「騒がしい喫茶店よりも静かな場所を好むZ世代」というのは判る気がする。

そのZ世代御用達のTikTokに、Z世代の読書習慣に特化したアカウントがある、というのも面白い。

ここの共同創設者によると、「Z世代の読書圏は驚くほど広い。特に、文学小説、回想録、翻訳小説、古典に対する評価が高い」と。

さる文芸エージェントは、「全体的には、推理小説、ロマンス、ファンタジーが増えていて、逃避的な方向への動きが見られますが、Z世代を十把一絡げにして、彼らが軽い読書をしていると言うのは間違いだと思います」と語る。

乱立するデジタルの過飽和とノイズの中で、特に特定のテーマに関するライターの権威と専門性に関しては、より高い基準も求められている。

「乱立するデジタルの過飽和とノイズ」というのも判りますね。確かに。

正直、最近のSNSはちょっともうしんどいなと、個人的には感じている。広告宣伝(ぼくもたまにしますけど)、承認欲求、ショートムービー(もうInstagramみたい)、誹謗中傷、ああ言うたらこう言うみたいな不毛な罵り合い、とかでもうカオス。

昔、ブログにコメントを寄せることで対話が起こっていたけれど、やっぱりあれぐらいがちょうどいい(Good Enough)のではないか、と思っていて、この「今日のアウトテイク」を個人SNS的なイメージではじめたのもそれが理由のひとつ。

ところで、前述の「騒がしい喫茶店よりも静かな場所を好むZ世代」が図書館を好むということだが、例えばコワーキングで読書会を催すのも一案。

本というのは世代を超えて人をつなぐ、いい触媒だと思う。テーマはさまざまあるだろうが、この記事を信頼すれば、年齢はあまり気にしなくていいと思う。

やり方もいろいろある。課題書を決めておいて各自が読んでから集合して感想を述べたりするのが一般的だろうが、一冊の本を参加者で手分けして読み、それぞれ担当したところをサマリーにしてA4の紙にまとめて、担当部分ごとに発表するというのもある。それがこれ。

ぼくも過去に何度かやったことがある。ここにもあるように、一冊を短時間で読めてしまう(読んだ気になる)のも魅力だが、各自がプレゼンする内容を全員で共有するところに妙味がある。で、ダイアローグと言ってるように、そのプレゼンの後、全員で対話する時間を持つこと。←ここが大事。

ただ、本を参加者の数でビリビリと切り裂いて担当ページを「はい」と渡すのが、どうも気に入らないので、もうしばらくやっていない。

もうひとつ、「知的書評合戦ビブリオバトル」というのもある。

基本ルールはこう。

1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
2.順番に1人5分間で本を紹介する.
3.それぞれの発表の後に,参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分間行う.
4.全ての発表が終了した後に,「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い,最多票を集めた本をチャンプ本とする.

うちでも大昔に何度かやったことがある。ただ、ぼくとしては「バトル」というのがいまいち好きでない。一等賞を決めるというのも、ちょっと違うなと。それに、プレゼンが5分、ディスカッションが2〜3分ではろくに話ができないのではないか。

ここらへん、事前にまとめて現場に臨むことが求められていて、ライブ感覚で思いもしないことが起こる、という予感がしないような気もしないでもない。なので、その後、やっていない。ライブ志向なので。

ちなみに、カフーツでは「ブックJelly」と称してやっていた時期もあった。これは、まずテーマを、例えば「旅」とか「夏」とか決めておいて、そのテーマに沿って自分が読んだ本を紹介し合う、というイベント。

この回は「挑戦」だったみたい。

わー、もう9年前か!

これは、まず自分が読んで人に勧めるというのが前提だから、参加者は自然に熱が入る。で、同じテーマでも、人によってぜんぜん違う角度からオススメ本を持ってくる。ここに、お互い、意外な発見がある。

本というのは、読んだ人の人格を現していると思う。人柄を知るひとつの手立てとしては有効。それもまた、コワーキングをコミュニティとして醸成するのに役立つはずだ。カフーツでも読書会を復活しようと思っている。

ということで、今日はこのへんで。

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