3月_季節の野菜デッサン教室
桜が咲き始めた3月、3回目の教室を開催しました。今回は小学1年生から大人の方まで参加。
1.3月の野菜
今月は春らしい野菜を用意しました。
菊芋
描きごたえがありそうで、デッサンの常連のように用意してしまう野菜。不思議な存在感を描いてくれたら嬉しい。
ケール
ギザギザの葉っぱがぐっときて用意。何枚か葉っぱを組み合わせてもいい感じになりそう。
つくし
春のデッサンが楽しめそうなつくし。にょきにょき生えてるレイアウトで描くとおもしろそう。
いちご
つぶつぶが難しいけど描いてて楽しい野菜。最後にみんなで食べられるので選んだ。
しいたけ
春の野菜?なのかわからないけど、肉厚で美味しそうだったので用意。どの角度から描くと「しいたけらしく」なるかな。
春キャベツ
冬のキャベツと違ってふんわり葉が巻いている。紙いっぱいに大きく描いたらかっこいいかも。
2.参加者
Sちゃん/りんごアートクラブに通ってる小学1年生
Kちゃん/Sちゃんのお友達
Hくん/小4の男の子
Kさん/Hくんのお母さん、絵を描くのは中学生以来とのこと
Iくん/8歳(小2?)の男の子
どんな絵になるのか楽しみです!
3.デッサンスタート
今回は小学生が多かったので、練習のやり方をちょっと変えてみました。
ムズカシイ感じで考えたらデッサンとは、対象を深く理解する→その理解を人に伝える技術→デッサンが描ける、ということかなと思ったりしますが、それを今回は、
デッサンとは、「よーーーーーく見て、描くこと。」
にしてみました。
いつも描いてる絵とちょっと違った体験を楽しんでもらえたらなと思います。「よーーーーーく見る」ための練習はこんな感じ。
鉛筆や練り消しの使い方も練習。ちょっとずつ描く感じがつかめたかも?後から描く絵にもこの練習の雰囲気が出ていておもしろいです。
練習だけでもかなり集中してしまいましたが、次は野菜を描いていきます。描きやすさや描くポイントなどを説明して、自分の描きたい野菜を選んでもらいます。人気だったのはなぜか「しいたけ」!違う野菜を組み合わせるという技もあって楽しい紙面になりそうです。
ケールの葉っぱの薄くて複雑な形をよく見ながら。
菊芋の建築物みたいな特徴をよくとらえてます。
ちょっとずつちょっとずつ、すごくよーーく見て描いてます。
黙々と描き進めていきます。
4.講評
2時間ぐらい集中しっぱなし、、おつかれさまでした!みんなの作品を見ていきます。
▲Sちゃん「しいたけ&ケール」
薄くてひらひらした感じが伝わるぐらい、繊細なケールの葉っぱがきれい!少しずつ少しずつ描き進めていたことがよくわかります。しいたけもしいたけらしい角度から描いていてわかりやすい。
▲Kちゃん「しいたけ&ケール」
肉厚なしいたけのコロンとした傘がいい感じです◎しいたけの柄みたいなものまでよく見て描いてます。しいたけとケールの全然違う存在感もしっかりとらえられています。
▲Iくん「菊芋」
メカニックなロボットのような菊芋らしさがよく出ててかっこいい!明るいとこと暗いところも鉛筆の濃度を変えて表現できています。少しずつ侵食するように広がるレイアウトも素敵です。
▲Kさん「しいたけ」
左につつっーとすべっていくようなキュートなしいたけ。左上からの光や、傘のふんわりした感じ、軸の繊維質もよくとらえられてます。サインの入れ方もおしゃれです。
▲Hくん「菊芋」
よーーーーく見て描いてるのが伝わります!菊芋のでこぼこした感じや左からの光も丁寧にとらえられています。ポツンと真ん中に置いたレイアウトも目線がひきつけられてかっこいいです。
5.おわりに
今回は低学年のお子さんの参加が多くどうなるかなと思っていたのですが、想像以上にすごい集中力で、こっちが休憩しながら描いてねと声かけるぐらいでした。後日今回参加したSちゃんがまたやってみたいと言ってくれたらしく、嬉しいです。
自由に描くのと違って、思うように描けないって感じたかもしれないですが、楽しいとむずかしいの間も楽しんでくれてたらいいなと思います。
描いた野菜はお土産に、最後にみんなでいちごを食べておしまい。参加してくれたみなさんありがとうございました。来月も楽しみです!
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