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5-10分で読める青空文庫/片山 広子著『四つの市』

こんにちは、神崎翼です。

皆様ご存知、誰でも自由に読むことができるインターネット電子図書館『青空文庫』で、短い時間で読めるお話を中心に読書記録を付けています。

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今日の読書記録は片山 広子著『四つの市』です。
(読書日 2020/10/27)

分量:約5分

一応これ青空文庫だと『伝説・民話(昔話)』というジャンルですが、個人的には神話みたいだなと思いました。冒頭に出てくるグレゴリイ夫人という方は、アイルランドのフォークロアを収集されていた劇作家だそうです。

アイルランドの民話って初めて読みますが、いつ頃のお話なんでしょうね。キリスト教が伝来する前? 後? イデンの園というのは今でいうエデンの園ですかね、イヴとかアダムとかも出てきてて、聖書との関連を感じます。アイルランドのキリスト教はケルト系キリスト教と呼ぶのだとネットで知りましたが、ケルト系キリスト教だとエデンの園はこんな世界だったのかと想像の翼を広がりますね。

個人的に気になったのは、イヴが自らの血に海を隠したことによる世の女への影響のところ。わりと悪し様に書かれていますが、私は海を内包する女ってフレーズが好きですね。母なる海とも言いますし。良いことも悪いこともあるんだと思います。

以上です。
次の読書記録で会いましょう。

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