5-10分で読める青空文庫/小泉 信三著『庶民の食物』

こんにちは、神崎翼です。

皆様ご存知、誰でも自由に読むことができるインターネット電子図書館『青空文庫』で、短い時間で読めるお話を中心に読書記録を付けています。

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今日の読書記録は小泉 信三著『庶民の食物』です 。
(読書日 2020/05/21)

分量:約5分

サンマと鰯の焼き魚が食べたくなります。「庶民」とわざわざ銘打つからには上から目線で語るようなお話かと思いきや、本当に「庶民の食物」を好んでいるのが分かる内容でした。個人的には佐藤春夫のサンマの詩が気になります。それと、これは後で知りましたが、著者の方は上皇陛下の教育責任者だった方だそうです。お話の中にも、

鰯やサンマのような下魚(げうお)は、宮中の食膳には上らないものと思っていたらしいが、きけば事実は必ずしもそうでもないらしい。

という一文が。これは著者が実際宮中で働き始めてから知ったこと、なんですかね。当時の上皇陛下もサンマや鰯を召し上がられていたかと思うと、何だか感慨深いものがあります。

以上です。
次の読書記録で会いましょう。

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(私は非公式アプリ『青空文庫ビューア Ad』を使って、読了時間から作品を検索して読書しています。使えない方は、青空文庫外部サービスの『ブンゴウサーチ』というのもありますので、是非ご活用ください)


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