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法医学 形態による個人識別

年齢推定指標

幼児~20歳ごろまで
骨化中心が出現
歯の石灰化、萌出時期が年齢推定に用いられる

成人
頭蓋縫合の閉塞度
恥骨結合面形態変化
咬耗状態
歯髄腔の狭窄

頭蓋の縫合

加齢に応じて縫合が消失していく

冠状縫合
40~50代:側頭骨付近消失
60代:プレグマ(中心部)まで消失
70代:ほぼ消失

矢状縫合
30代:ラムダ部消失
40~50代:プレグマ部消失
60代:中央部まで消失
70代:ほぼ消失

ラムダ縫合
40代:乳様突起付近消失
50~60代:ラムダ部付近消失
70代:中央付近

骨口蓋縫合

同様に加齢により縫合が消失していく
おおよそ中心に向かって消失していく

切歯縫合
20代:外側の一部消失
30~40代:内側もほぼ消失
50代:ほぼ消失
60代:消失

正中口蓋縫合
30~40代:口蓋骨部後方消失
50代:口蓋骨部消失
60代:上顎骨部前方消失

横口蓋縫合
30~40代:外側の一部消失
50代:外側ほぼ消失
60代:内側の一部消失

下顎骨角度

出生時:170度
歯の交換期:150度
永久歯完成:120度
35歳:125度
55歳:130度
70歳:140度

咬耗

歯のすり減り具合から年齢推定する

20~30代:エナメル質に咬耗
30~40代:点状・糸状に象牙質がみえる
40~50代:象牙質が幅広く見える
50以上:象牙質の露出が極度に大きい

歯の発生・萌出

第二乳臼歯:20~24か月頃萌出開始

第一大臼歯:6~7年頃萌出開始
第二大臼歯:17~2年頃萌出開始


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