臨床診断学 バイタルサインについて
※文中でカフとマンシェットがでてくるがこれは英語とフランス語の違いで、ともに血圧測定時に腕に巻く環状帯を指す
診察時の配慮
自己紹介、名前・生年月日の確認
あいさつ、診察する旨を伝える
適宜声掛け
分かりやすい説明を心掛ける
患者への配慮(手、聴診器を温めるなど)
医療安全
血圧測定時、痛まないようにする
体温計はアルコール綿で消毒して使う
体温
腋窩最深部で測定
呼吸の観察
胸部全体を露出
呼吸異常の有無、呼吸数測定
上肢脈拍測定
橈骨動脈に三本指をあてて測定する
左右差・不整・脈拍数(15秒数えて4倍) を確認
上肢血圧測定
①測定準備
上腕を心臓の位置に調節
腕はまっすぐに
マンシェットの配置に注意
②触診による測定
橈骨動脈に触れる
水銀柱70mmHgからスタートして10mmHgずつ上げていく
橈骨動脈の脈が触れない場合、さらに20~30mmHg上げる
2mmHg/秒ずつカフ圧下降
③聴診による測定
聴診器のチェストピースを肘窩の上腕動脈に
触診の収縮期血圧から20~30mmHg高くカフ圧上昇→2mmHg/秒ずつ下降
コロトコフ音(カフで締め付けた時の血管音)
聞こえ始め:収縮期血圧
消失:拡張期血圧
※聴診間隙(コロトコフ音が一時的に聞こえなくなる)に注意 誤診につながりやすい
下肢脈拍測定
①後脛骨動脈
仰臥位で両側の内果の内側を示指、中指で圧迫
②足背動脈
仰臥位で長母指伸筋を確認
両側の長母指伸筋腱やや外側に示指、中指で圧迫
③膝窩動脈
仰臥位で膝関節を両手で包むように保持、指先を膝窩に深く差し込む
④下腿触診
後脛骨動脈を触診
マンシェットの下端が内果直上にくるように
⑤下腿聴診
腹臥位でマンシェットを大腿後面した1/3が覆われるよう巻く
⑥下腿浮腫の診断
両側足背または脛骨前面を母指または示指~環指の指腹で5秒以上圧迫
圧痕あれば浮腫
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