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耳鼻咽喉科 鼻科学
構造
鼻腔:3つの鼻甲介に仕切られており、それぞれ上・中・下鼻道となる
上鼻甲介は前鼻鏡で見えない
副鼻腔:鼻腔に連なる空洞
後篩骨洞、蝶形骨洞→上鼻道
上顎洞、前頭洞、前篩骨洞→中鼻道
働き
①嗅覚
嗅裂に存在する嗅上皮の嗅細胞による機能
嗅裂:上鼻甲介と鼻中隔の間の空間
嗅細胞は約4週間で新しいものに入れ替わる
嗅細胞はそれ自体が軸索(嗅糸)を伸ばし嗅球とシナプスを形成する
嗅覚障害の種類:呼吸性・・・においの分子が嗅細胞に届かない
末梢性・・・嗅細胞、嗅糸から伝導しない
中枢性・・・嗅球より上位のニューロンの伝達異常
検査:基準嗅力検査・・・5種のにおいを感知できるか調べる
静脈性嗅覚検査法・・・アリナミン(ニンニク臭)を静脈注射してにおいを感じる時間とにおいが消えるまでの時間を調べる
②吸気の温度と湿度の調節
極度の冷気、熱気、乾燥などから肺を守る
③吸気の浄化機能
鼻毛による塵埃のブロック
呼吸上皮細胞による繊毛運動
④音声の共鳴機能
声帯から発した声を共鳴させることで鼻にかかった声を作る
閉塞性鼻声:共鳴不足でmの音がbの音になる
鼻炎、鼻腔後部の閉塞などで起きる
開放性鼻声:共鳴過剰で鼻にかかった声になる
軟口蓋麻痺、口蓋裂などで起きる
検査:鼻鏡検査
鼻腔前半・・・前鼻鏡→中鼻甲介、下鼻甲介
鼻腔後半・・・後鼻鏡→上鼻甲介、耳管咽頭口
鼻腔通気度検査
鼻腔通気度測定法と音響鼻腔測定法にわかれる
鼻出血
外頸動脈が主
若年者は静脈性、高齢になると動脈性が増える
特発性鼻出血が大半
症候性鼻出血の代表
①鼻腔、副鼻腔の悪性腫瘍:悪臭を伴う片側性
②鼻内異物:悪臭を伴う片側性 圧倒的に幼児に多い
③出血性素因:さらさらした出血
④遺伝性出血性毛細血管拡張症:血管が破綻しやすくなる
キーゼルバッハ部位:鼻出血の70%
鼻腔前下方の鼻中隔側に位置する
止血法
①一般手技
静脈性ならアドレナリン浸した綿球で圧迫
動脈性なら電気凝固またはゼラチンスポンジで圧迫
それでもだめならBellocqタンポン(苦痛強く、鼓室内血種引き起こすことも)
近年はバルーンカテーテルもつかう
②反復する重症鼻出血
血管結紮術→外頸動脈系のみ
内視鏡下クリップ→顎動脈、蝶形蓋動脈など
血管塞栓術
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