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臨床診断学 黄疸

ビリルビンの血管外組織沈着による皮膚・粘膜の黄染

ビリルビン


非抱合型ビリルビン→間接ビリルビン
抱合型ビリルビン→直接ビリルビン

代謝
80%が老廃赤血球のヘムから、20%が骨髄の無効造血や肝内のヘムから生じる(間接ビリルビン)

肝臓に取り込まれたビリルビンはグルクロン酸抱合を受け直接ビリルビンとなり、水溶性となる
大半は回腸~結腸で還元されウロビリノーゲンとなる

ウロビリノーゲンの80%はウロビリンとして便から排出される
残りは再吸収される
一部は肝臓に戻る(腸肝循環)

黄疸分類

①肝前性(間接優位)
溶血性貧血
赤血球溶血により間接ビリルビン過剰

シャント高ビリルビン血症
骨髄での無効造血によるビリルビン産生過剰

②肝性
肝細胞障害
肝細胞が破壊されビリルビン代謝が追い付かなくなる

肝内胆汁うっ滞性
毛細胆管、小葉間胆管、肝内胆管の胆汁うっ滞

先天性障害
Crigler-najaar症候群:間接型優位
Gilbert症候群:間接型優位
Dubin-Johonson症候群:直接型
Rotor症候群:直接型

③肝後性
腫瘍性
胆管がん、ファーター乳頭部がんなど

結石
総胆管結石、Mirizzi症候群

炎症
硬化性胆管炎

検査

間接ビリルビン優位の場合
溶血か体質性黄疸

上昇:間接ビリルビン、LDH,AST,K
低下:ハプトグロビン

直接ビリルビン優位の場合

血液検査
尿検査
画像検査

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